偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●いずれ世界は好感度に食い尽くされるのだ

2006年12月21日 05時04分17秒 | ◎ツッコミ思案1
 ゆうべ『すぼると』にカージナルスの田口壮が出ていた。途中に挟まれたBORN IN JAPANというコーナーでの野村克也×清宮克幸×角田信朗の対談の中でノムさんが

「一流選手がどんどん海外へ行くと日本のプロ野球がやせ細る」

というようなことを言っていた。

 それについて意見を求められた田口壮は

「今の日本は過渡期、大きくジャンプをするために屈んでる状態」

と海外流出を肯定しつつ、さらには

「ボクも日本のことは考えてる」

と言っていた。

 「今は過渡期、大きくジャンプをするために屈んでる状態」って響きは美しいが、実は中身のない武田鉄矢の説教に出てきそうな比喩表現だ(苦笑)。

 「ボクも日本のことは考えてる」と併せてその具体的な内容とやらを示してもらいたいものだ。

 “考えてる”ぢゃなくって“想ってる”だけぢゃねーの?

 考えてたとしてもどうせ野球教室をやるとかそんな程度のサル知恵だろう。

 でも見た目の好感度って点で、きっと多くの視聴者はノムさんより田口壮に肩入れしてしまうんだろうなぁ。

『田口や松井の活躍がなによりの答え』
だなんてワケのわかんない理論展開しちゃうヤツもいそう。
 それって無計画に森林伐採して、いい家具ができたから何よりだ…っていってるようなものだ。

 植樹なくして未来の大木はない。
松坂が出てこれたのもかろうじて日本の野球界のピラミッドが残っていたからだ。
日本のプロ野球に魅力がなくなってしまったら、野球をはじめる子供の絶対数もおのずと減ってくるだろう。
まぁ、目先の利益や華やかさにしか興味のない人に“環境問題”は考えられまい。

それにしても好感度ってコワイ武器だよなぁ。
中身がなくっても人の信用を得られるんだから…小泉首相しかり…

 武豊の好感度も罪だよなぁ。
競馬とJRAをまともなものとして認知させてしまった。

競馬で最近一番気持ち悪いと思ったのはディープインパクトの薬物騒動んときに
『ディープに罪はないですからね』
などと私は馬に対する愛があります…みたいなノリで喋っちゃってるアナウンサーがいたこと。

 そもそも馬ってレースしてて楽しいのかよ…っていう。
トリビアでやってたけど競走馬の大半はストレスからくる胃潰瘍や胃炎だったり患ってるいうぢゃない。

 無理矢理セックスさせられて、毎日毎日、むち打たれて走らされて、こけて骨折なんかした日にゃ、よほどの名馬でなかったら即安楽死…って。
なんか生命を弄ばれてるような気がするが…

 競馬ファンやキャスターが競走馬に感動を求めるのって、焼き肉好きが、牛に愛情感じてますっていってるみたいで気持ち悪い。
 そもそも競馬なんて25%という高率テラ銭をガメる胡散臭い胴元が仕切ってるギャンブルの上に成り立ってるというのに武豊みたいのがさわやかな顔でボクたちはストイックに日々精進していますなんて言われてすべてがクリーンなイメージになってしまうのはコワイことだ。

 別に競馬自体はアリでいいのかもしれないけど、それは肉食ってもいいですよ、ハンドバッグ作ってもいいですよ…と同じような次元のハナシで愛だのロマンだの語るんぢゃねーよ…って思う。

 何?馬の気持ちもしらねーくせに?

でも巷で、私は動物と通じ合ってます、と豪語してる人たちって、犬に無理矢理服着せたりしてるような人たちだったりするから、動物愛護って言葉にも胡散臭さを感じる。

 でも、結局のところ世の中の人たちって好感度になびくんだよなぁ…。
つまり武豊の騎乗は美しく、こんなブログは醜い…ってか?(苦笑)
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