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ラーニング・ザ・囲碁将棋

囲碁と将棋の勉強についてつづったブログ

チャレンジプライス498五目並べ

2006年12月26日 | その他
ついでに買ったのがこの五目並べ・連珠ソフトで、なんと500円ちょっと。
連珠というのは、五目並べを競技化したもので、黒のみに三々・四々・長連(6目以上)を禁じ、白にはいっさい自由とするというルールを用いる。この結果、白には黒にわざと禁手を打たせるなどの手筋が生じ、かなり面白くなる。

実を言うと私はかなり昔、連珠にはまったことがあって、いちおう段位を持っている。なんともマイナーな競技なのだが・・

こちらのソフトは最強レベルにするとだいたい5級前後のように思う。基本手筋を知っているので、本など読んで勉強したことがない素人ではあんまり勝てないだろう。一般人の中ではすごく強い部類かもしれない。さすがに私がマジになれば負けることはない。

しかし、連珠ソフトには開発にまったく力が入っていない。もし将棋やチェスのソフト開発ほどの情熱が連珠ソフトに注がれたら、間違いなく名人でもなかなか勝てないソフトができるはずだと思う。

というのは連珠は着手点が限られているからで、コンピュータが得意のしらみつぶし作戦が通用する世界なのだ。連珠の盤は15×15が正式のもので、かなり広いのだが、実際の着点は、すでに置かれている味方の石から二間飛び以上離れることはありえないので、かなり限定されている。序盤の定石もあるし、本気でソフトを作れば六段、七段レベルのものなどすぐできるはずだ。ただ、連珠という競技がマイナーであるため、そのような開発がなされてないだけだろう。この500円のソフトにしてからが、10年くらい前に作られた思考エンジンを使い回しているだけに違いない。

マイナーといっても、私がやっていたときにはそれでも連珠の本が7,8冊くらいは出ていたように思う(いま、オセロ・チェスもそのくらいである)。ところが今、アマゾンで検索してみると・・連珠入門書の現役本はいま、ゼロなのだ! オセロとチェスは本屋に1,2冊は必ず置いてあるが、出版されてないものは置きようがない。

また連珠情報をWEBで見てみると、トッププレーヤーの名前は私がやっていた十数年前とほとんど同じで、つまりその長い間まったくといっていいほど新しい人材は出てないことがわかる。

競技としては低落の一途、風前の灯火である。入門書ゼロというのはいかにも痛い。
いまでは囲碁・将棋につづく「第三勢力グループ」から後退して、シャンチー(中国将棋)よりもマイナーな競技になってしまった。

チェス・将棋・囲碁ソフトウェアの話

2006年12月25日 | その他
チェスのソフトウェアを買ってみた。アマゾンのギフト券利用。
アンバランスのチェスチャンピオンシップトーナメント。
これは外国製のを買って仕立て直したものらしい。グラフィックはきれい。勝つにつれて新しいキャラクターが登場するなどゲームとしての工夫も少ししている。

チェスの方だが私のほうがへぼいのだからむろん実力的にはこのソフトで十分である。たぶんグランドマスターとまではいかないまでも、レーティングの最高が2000となっているからまあ将棋でいえば四段レベルか。
将棋・囲碁ソフトにもいえることだが、シロートが遊ぶには棋力的に四、五段レベルで十分だろう。あとはゲームをしている時の「快適さ」、これはデザインが関係してくる。

それとソフトに求めるのは「上達支援機能」だろうと思う。具体的には、その局面での悪手や好手を指摘してくれたり、棋譜をチェックしたりするパーソナル・コーチのような機能だ。東大将棋や激指の将棋ソフトではそういうのがある程度できる。ソフトとしては完成されてきたと言えると思う(棋力はこれ以上上がっても、その違いが理解できる人は将棋ファンの1%もいないだろう)。

一方、囲碁はまだ全然ダメ。これは囲碁というゲームの性質上、右脳的な部分が多いからコンピュータには向かないのか、それとも複雑さが大きいから将棋やチェスに比べて数年遅れているだけなのか、そのへんはまだ未知数である。
対局相手としては、私としては銀星囲碁6に勝率6割ちょっとくらいなのだから、これでいい勝負だとは言えるのだが・・ 上達支援という部分がない。最高の棋力は四段以上あって、対局の時は初段程度に落として打つが、ヒントや解析の部分は四段の力でアドバイスする、というふうになれば理想的。

しかし、大石の死活もおぼつかない状況・・どうみても死んでるのに、形勢判断をやらせてみると生きているつもりで打っていたりする。これはちょっとアゼン。
もうちょっと強くなっていただきたい、と切に思うのであった。
銀星6にもヒント機能はついているが、棋力自体が私と大して変わりないのだから、あんまり参考にはならない。

あとそれから囲碁では「ハンドトーク」も持ってるんだけど・・これは棋力的には銀星6と大差ないと思うが、なぜか「中断」ができないので不便。それと盤面のデザインがどうも美しくなくてやっててあまり快適でない。ずーっと画面を見ているわけだからそのデザインが気に入るかどうかは重要である。ネット碁だって、その盤面デザインは関係してくる。パンダネットの盤面デザインはどうもダメ。その他の点ではパンダに文句ないんだが。

その点で言うとアンバランスのチェスソフトは・・ヒントの機能はついているのだが、それがなぜいい手なのかどうもわからない。これはこのソフトの最高レベルの棋力で出しているヒントなのだろうか・・・わからないのは私が弱いだけかもしれない。しかしやはりもう少し上達支援機能がほしい。というわけでやはりここは定番の英語版ソフト「フリッツ」を買わねばだめかなあ・・とも思うのであった。送料含め8000円くらいなので東大将棋などと大差ない。