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ラーニング・ザ・囲碁将棋

囲碁と将棋の勉強についてつづったブログ

なぜかチェス――Power Mates

2007年03月30日 | チェス
レレレのレ・・覚えのない国際郵便が来たと思ったら、パンドルフィーニの「パワー・メイト」だった。これ、消印は二ヶ月前(笑) チェス洋書を買っていた時期、米アマゾンのマーケットプレイスで安いのを注文しておいたのが、船便で発送したらしく今頃届いたのだった。これでも1300円くらいは払ってるはずだからな、とは思うが、どうも、今のところチェスへの関心はかなりさめてしまった。この「パワー・メイト」は、短いゲームを70局ものせて、簡単な解説をつけ、投了図以下の詰め手順を問題として出題、というパターンである。

本としては悪くない。しかし70局も並べるか・・といったら並べないと思う、たぶん(^_^; 
チェスの本としては、チェルネフの「Logical Moves」を読んでいたが、最後の方になるとむずかしくなってくる感じなので、あと数局分残したところでリタイヤしたままになっている。そのあと囲碁将棋チャンネルが入ったので、それからは囲碁番組ばかり見ていて現在に至る、という感じだ。

セイラワン「勝てるチェスの終盤」

2007年02月06日 | チェス
チェスではセイラワンの終盤本。Seirawan: Winning Chess Endings である。

これは、パンドルフィーニのエンドゲーム講座が、どうも説明を読んでもよくわからず、ひたすら例題が230も並んでいるというものであるため、もう少し説明のコンパクトな本というので、評判がいいらしいこの本を買ったもの。

たしかに、はじめの方を読んだだけだが、説明はよい。盤に並べながらでないと、よく理解できないので、読破するには時間がかかりそう。

しかし、チェスの終盤というのは、将棋の終盤にくらべて、はっきり言っておもしろくないのである。チェスは、中盤は激しい応酬があってスリリングだが、駒が少なくなるとだんだんつまらなくなる。将棋のような一手違いの緊迫戦というのはあまりない。

私は将棋もチェスも弱いので、えらそうなことを言ってはいけない。しかし終盤に関しては将棋のほうがはるかにおもしろいとは誰もが同意することだろう。

将棋は引き分けがほとんどなく、先後の差もほとんどないのでトーナメント戦ができる。チェスでは一発勝負のトーナメントがやりにくいのでスイス方式になる。

将棋のゲームとしての優秀性をあらためて感じる。

というわけでまた将棋の本も買い集めるのであった・・(笑)

話を戻すと、チェスのエンドゲームというのは、終局のための基本的な手続きみたいな感じで、言ってみれば囲碁のヨセの方に感覚的には近いだろう。

この本の序文では「どうもエンドゲームの本は売れないので出版社はあまり出したがらない。エンドゲームはつまらないと思われているらしい・・」などと書いてあったが、これは囲碁のヨセの本とまったく同じ状況ですな。

チェス書はなぜ高いのか

2007年02月03日 | チェス
チェス本評価だが・・

セイラワンの「勝つチェスの手筋」を見ての感想だが、チェスの手筋ってあんまり数が多くないのか? 囲碁の手筋の数なんて、いったいどのくらいあるのかいやになってくるが・・ チェスはどの本をみてもだいたい、両取り、田楽刺し、空き王手、邪魔駒除去、・・ときまりきっているんだが? それともあんまり初級の本ばかり持ってるということなのかも・・

セイラワンのは、解説はていねいでよいが、手筋の解説は半分ほどで、あとはゲーム解説。これも悪くないのだが、この本の中身としては、2500円を出すにはやっぱりねえ・・日本の棋書なら1000円の内容ってところだろう。

アマゾンを見ればわかるが、いまの為替レートで言えば、洋書の価格水準は、日本の本とほとんど同じような感じである。それなのにチェス書はだんぜん高い。

チェスの棋書はなぜ高いのか? たぶんチェスプレーヤーの数に対して、本をたくさん読むという人の割合は日本ほど多くないんではないかと推測する。つまりそんなに売れるものではなく、また買おうという人は高くても買うのだ・・つまり日本の囲碁将棋本よりもいってみれば「オタク度」が高いという設定になっているのではなかろうか?

また洋書のチェス棋書には、作りのアバウトさも目につくので、それでいえば、日本の棋書の水準はひじょうに高いともいえると思う。日本の棋書は解説がすごいていねいである。

チェスの本とネット情報

2007年02月01日 | チェス
チェスの問題などは、ネットで大量に入手できるので、数的には十二分なほどある。しかし欧米人というのはちょっとアバウトなのか、レベル的にはかなりいろいろ混ざっているようなのが多いようである。

英語ではネットのチェス情報やデータなどは無尽蔵に近くあるので、日本語のチェス関係HPはほとんど読む必要はない。棋譜ソフトのチェスベース・ライトを入手すれば、あとは問題も棋譜も自由自在だ。チェックメイト問題集は当分ネットで手に入るもので十分だろう。

ついに「チェスでお父さんを負かす法」を読了!! たしかに好著だった。
これは、最低あと2回反復の予定。

そして、積ん読だった「勝つチェスの手筋」(Winning Chess Tactics)を読み始める。
「勝つ」とか「無敵の」なんていうコトバがつくのは、向こうの本も日本の囲碁将棋の本と似たようなものだと思った。

セイラワンのウイニング・チェスシリーズはよさそうなので他の巻も買うつもりだ(ちなみに、入門、手筋、終盤、定跡、戦略、名局集という構成なのだが、このへんも何となく囲碁将棋の講座ものによく似ている)

あと「ロジカル・チェス」と「パンドルフィーニのエンドゲーム講座」を平行して進めている。

チェス学習計画

2007年01月30日 | チェス
べつに新しい本は買ってない。チェスの本は高いのでそうそうは買わず、持ってるのをやろうという気になるのだ。碁の本だとマケプレでは1000円以下なのでついつい買い込んでしまうが・・

いまのところ、

1.注釈付き実戦集
 Logical Chess, Unbeatable Chess Lessons for Juniors それに「ダイナミックチェス入門」と「クレイジー・チェス」にも実戦譜があるのでとりえあず十分。

2.問題集
Simple Checkmates, Simple Chess Tactics and Checkmates
 まずは3手詰めを反復するというのが、将棋で覚えた上達法。

3.エンドゲーム
 Pandolfini's Endgame Course

4.その他参考書
 How to Beat Your Dad at Chess, Winning Chess Tactics, The Complete Idiot's Guide to Chess, Winning Chess

まあ普通に考えれば十分であろう・・




チェス・マスター・ブックス

2007年01月27日 | チェス
いまは絶版となっている河出書房新社のチェス・マスター・ブックス。
図書館にあるので借りてきた。「やさしい実戦集」は前に借りてきたので、きょうは、2「勝ち方の基本戦術」と3「チェックメイトの手筋」。著者はいずれも Reinfeld の翻訳本だ。ただし、解説を追加してよりわかりやすくしているらしい。

「勝ち方の基本戦術」は、アマチュアのゲームをとりあげて、いろいろ悪い手を指摘し、ゲームの考え方を教授しようという本。
これはロジカルチェスなどよりもっと、羽生の「上達するヒント」に近いかもしれない。たしかに好著。

「チェックメイトの手筋」は、チェックメイト問題集。将棋でいえば1手詰めから5手詰めまでだ。5手詰めというのはいきなりは厳しいかもしれないがな~ 私としては徹底的に3手詰めまでを一目でわかるようにしておいてから、5手詰め(チェスだと3手と数えるが)にトライするほうがよいように思うが・・

マケプレではぼったくり価格も登場しているが、原著はまだ売っていて、いずれも数百円でひじょうに安価。

Chess for Amateur
How to Force Checkmate

Reinfeld にはほかにも数百円の本が何冊もある。ただ、たぶん、棋譜は記述式じゃないかという予感がする。

でもこういう風に、1.ゲームの運びを勉強する本、2.詰めの読みを鍛える本、の同時並行というのは理想的(さらに加えるとしたら序盤定跡か)。将棋にはこの1のカテゴリーの本が少ないと思う。

ダイナミックチェス入門など

2007年01月24日 | チェス
ピノーの「ダイナミックチェス入門」にも実戦譜があってこちらもちょっと並べている。解説は Logical Chess や Unbeatable... の方がいいが、ダイナミックもまあまあ。詳しさでは及ばないが、おもしろいゲームが選んである。この本は、エンドゲームも手筋もいちおう解説してあり、日本語の本の中ではかなりいいだろう。いちばん初めてのは図書館で借りてきて、次にこのダイナミックを買うといいかもしれない。ただ、基本的に練習問題は少ないので、これだけで実力をつけるのはムリそう。すごくやさしい問題を多量に反復で基礎力をつけるというポリシーからいえば、ともあれボビー・フィッシャーのチェス入門、その次に Simple Checkmates をやるとよいのではないか。これは問題と答えしかない本だから棋譜さえ読めれば英語力はほとんどいらないし。

チェス棋譜ソフト

2007年01月24日 | チェス
チェス棋譜ソフトはまた ChessBase Lightに戻した。なんといっても盤面が大きくできるのがいい。ボードの色が白黒なので、もっとカラフルなのが選べるとよいが・・ Filemateは、デザインはきれいだが盤面が大きくならないのでやっぱり見にくい。

あまりデータの保存とか、データベースとかは考えず、ただ、電子チェスボードとして棋譜並べに使っている。
考えてみれば、チェスの実戦も、ほとんどがコンピュータ相手かネットなのが現状だし、電子チェスボードに慣れたほうが実戦的だったりして・・

棋譜並べでとりあえず型を覚えていくのは初心でも有効だと思っている。昔の話だが、私は、囲碁は入門してから棋譜並べだけでひと桁級になった。そこから初段クラスまでは、いろいろ問題集も必要だが。

チェスと将棋

2007年01月23日 | チェス
また、チェスと将棋の比較論なのだが・・

チェスは激しい。これが感じたことだ。
勝敗があっという間に決まってしまうことが多い。つまり駒の働きが強く、持ち駒を打つ粘りもできないため、いったん劣勢になるとすぐに敗勢になってしまう。

つまり「勢力の均衡」というのが基本的なコンセプトで、それがいったん崩れたらもうそこで勝敗がついてしまうのだ。つまり、将棋に比べるとずっと短期決戦という感じ。粘りに粘って逆転、ということはあまり生じにくい。これがゲームとしてのテイストの違いである、と感じた。ちょっと連珠に近い感覚もあるかな、とも思った(連珠は、序盤の知識の差と、詰めを読む力でほとんど決まってしまうゲームである)。

いってみれば、チェスはほとんどのゲームが将棋の横歩取りみたいな世界なのかなあ、というか。もっとも私は、横歩取りの知識はほとんどないけどね(笑)

Unbeatable Chess Lessons for Juniors

2007年01月22日 | チェス
というわけで、 Robert M. Snyder : Unbeatable Chess Lessons for Juniors が到着。お値段は1600円ほどだったか。アマゾンで3~5週後とかあったので、ちょうど Logical Chess が終わる頃に着くだろうと頼んでおいたところ、早く来てしまったのだ。

こちらも教育的ゲームをとりあげてチェスの考え方を教授するという本で、ゲームは22ある。日本の棋書で言えば、羽生の「上達するヒント」がもっともこれに近いだろう。囲碁の名局細解は、初級者に囲碁の考え方を教えるというポリシーのものではないので、ちょっと違う(だいたいあれは、プロでもむずかしいような場面の参考図が四つも五つも並んでいたりするが、ああいうのはまったく必要がないのだ。プロなら10人が10人ともそこへ打つような手で、アマが間違えるような場面こそ解説してもらいので、編集のポイントがずれている)。

この種の本は、将棋囲碁には「上達するヒント」くらいしかないわけで、ああいう本がもっと何冊もあるといいと思っている人も多いと思う。そういう意味でチェス界には見習うべきだ。しかもこちらは「上達するヒント」と違って序盤の第一手から全部の手が解説してある。もっともこれは、チェスのゲームの手数が短いということもかなりあるのだが・・