ママ研究者~人生まだまだこれから~

製薬会社で新薬開発に挑む研究者。2人の息子(6&0歳)がいます。ママ研究者(今は臨床系)、日々の思いを綴ります!

患者さんに支持される、製薬会社の活動って何だろう・・・。

2008-08-06 05:03:53 | 企業におけるお仕事
前のエントリーで述べたように、インターネットの普及により、患者さんのヘルスケア情報へのアクセスが格段に良くなりました。そのため、患者さんは、医療に関する情報を集め、より質の高い医療を望むようになってきています。

つまり、製薬会社は、従来の医師を対象とした製品プロモーション活動に加え、より多くの患者さんに支持される活動をすることが求められていると思います。

では、患者さんに支持される活動って何?ってことになりますね。
私が思うところは、以下の3つです。

(1)製品が優れていること。
   その疾患領域における患者さんが最も求めているものを知ること。
   効果、安全性、服用しやすさ、価格 etc

(2)製品の情報を、ウエブ等で分かり易く提供すること。
   例えば、
    ・どこで、その治療が受けられるか。
    ・投与に際し、気をつけることは?
    などなど。

(3)自社の製品のみでなく、疾患そのものの情報をウエブ等で分かり易く提供すること。
   例えば、
    ・疾患に関して、現在までに分かっている研究成果は?
    ・現在行われている治療方法は? 
    ・どの診療科を受診すればいいのか?
    ・医療費の公費負担は?
   などなど。

(1)、(2)は当たり前のことなのですが、
(3)に関しては、もっと充実していくべきだと感じます。

世の中には情報が氾濫しています。信頼できる情報と、そうでないものの区別がつきにくくなってきています。

そんな中、ネームブランドを有する製薬企業が発する情報というのは、貴重な「信頼できる情報」のひとつとなるはずです。
また、専門性高い情報を提供できる環境が社内外に整っていること、さらに、コスト面でも恵まれているからです。

ということで、各社のウェブサイトの情報がどうなっているのか、調べてみました。

→ 続く。

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2 コメント

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ちょっとした疑問 (myu)
2008-08-06 11:01:57
患者は
医師に処方された薬を服用するのが原則なので、
患者さんに支持される活動をするのは
なかなか難しくはありませんか?

患者としては
自分の病気や服用している薬に関して興味があるので、
そういう情報をもっと提供していただけるとありがたいです。
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Unknown (ママ研究者)
2008-08-08 08:39:09
慢性の難治性疾患の患者さんの場合、患者さんに薬の選択余地を与えるケースが増えてきているようなんです。

あと、高齢化で個人の医療費負担が増せば、コスト意識も高まるので、ジェネリック選択を希望するケースも増えてくると思います。
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