ママ研究者~人生まだまだこれから~

製薬会社で新薬開発に挑む研究者。2人の息子(6&0歳)がいます。ママ研究者(今は臨床系)、日々の思いを綴ります!

研究者のゆくすえ

2008-03-23 23:00:05 | 企業におけるお仕事
30代半ばを過ぎると、研究人生とその先について考えることが多くなる。
私の感じる研究者とは「プロスポーツ選手」のようなもの。
多くの研究者は、いずれは研究の現場を離れる。
現場の研究者である期間は、教育に要する期間を考えると、意外に短い。

現場を離れた研究者はどこに行くのか、周囲を見渡してみると、
大学のスタッフや、会社の部長、課長など指導的立場への転向。(スポーツでいう、監督、コーチ業)。
同業他社から転職してくる方も増えた(フリーエージェント)。

でも、監督、コーチのポストは、限られている。
だから、多くの研究者は、ある年齢に達すると、分野転向する。(引退したスポーツ選手が、解説者や、サラリーマン、教師、ちゃんこや店主になるように。。。)
製薬会社の場合、臨床開発研究、特許、生産、QC、関連会社などへの出向、総務部や人事部などの管理部門への異動、、、など様々。アカデミアや他業種への転職もある。

私は、できるだけ長く現場の研究者でいたいとずっと思っていたが、最近の医薬品業界の動向など見ながら、その考えも変わりつつある。

もうしばらくは、現在の研究を続ける予定だが、研究者の将来像として様々な選択肢を持っておきたい。
指導的立場か、分野転向か、、、いずれにしても、今まで築いた研究資産を活用しながら、キャリアデザインを行っていきたいことには変わりない。そして、会社に決められるのではなく、自分の意志で進んで行きたい。

指導的立場になるためには、管理職になることは必須だから、管理職を目指すことで、その可能性も広がるのかな。
でも、最近では、臨床開発研究にも興味が出てきた。
せっかく製薬会社に入ったのだから、基礎から、臨床まで携わってみたい。

研究人生、限られた時間だからこそ、今を大事に、一生懸命、研究しよう、と思った。

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2 コメント

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Unknown (すいきょ)
2008-03-26 11:08:16
ものすごく考えさせられました。
漠然と感じていたことですが、「プロスポーツ選手」とは、
言い得て妙ですね。
いつまでも第一線にはいられない、では、その先どうするか…
悩ましいところです。
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Unknown (ママ研究者)
2008-03-26 12:28:04
ずっと現役でい続け、かつ、アクティブに周囲に影響力をもたらし続けるロールモデルがいないんですよね。

現役で長く続けている方の多くは、こじんまりと、少ない研究費で、やや自己満足的にやっているような気が、私にはするんです。

でも、研究は好きだし、これまで獲得した知識を活かしながら、次の道を選んでいきたい、、、頭をめぐらせているところです。
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