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サンコネクト発電所のブログ

太陽光発電所の運用情報を発信しています。

試運転

2014年12月15日 | サンコネクト発電所
先日、パワコンやキュービクルの検査・試運転が行われました。



当日は日立の営業の方や技術者の方が来て連系前の最終検査をしていました。

しかしこの検査料が当初の見積もり内にあるのですがムチャクチャ高額です。

技術者の方は2名で来て2日程度で終わる作業なのですが、各種点検作業料金が高すぎです。

自分たちの装置なのですからその動作確認の作業工賃を別途見積もりに入れないでください。

試運転費用だけで小規模の野立て発電所が1基作れます。(泣)



パワコンなどの検査には外部電源が必要なのですが連系前なので商用電源がありません。

そこでインバーター付発電機を利用して電源を確保していました。

私は点検内容までは詳細にわかりませんが、そこは担当の電気主任技術者がいるのでおまかせです。

写真の一番手前(左側)に少し見える機械と一番奥(右側)にみえるのがパワコンです。それぞれ500kwになります。

扉が開いているのは分電盤ですね。左側のパソコン本体みたいなのがUPS(1.5kVA)、モニター類が監視カメラの関係です。

高額な試運転料をお支払しているので連系後にはトラブルなく安定稼働してくれることを本当に祈っています。

高圧パワコンはトラブル時に自動復帰できる事象が少ないのでパワコンが止まらないことは非常に重要なのです。

連系前工事

2014年12月10日 | サンコネクト発電所
先日、ようやく4000枚のパネルが張り終わりました。



いよいよ完成にむけてカウントダウンに入りました。

今日は連系に向けて系統側から場内の引き込み柱へ配線するための準備の工事が行われました。



左側の電柱が系統側です。この電柱から右側の引き込み柱へ接続することになります。
左側の電柱には低圧用30kVAのトランスが2基設置されています。



このトランスも電柱の一番上にある高圧線と接続されています。
このままですと場内へ高圧線を引き込むときにトランスと接続されている3本の線が邪魔になるので、このトランスを2本隣の電柱へ移動させるそうです。
ちなみに一番下のトランスは工事用の仮設トランスです。
また、このトランスは夕方になるとかなりの大きさでパネルに影を落とします。
夕方とは言え、パネルの発電量に少なからず影響が出るのではないかと心配していました。
そこへトランスを移動するお話をいただいて、思わぬ展開に一安心しました。

連系日まであと少しですが着々と準備は進んでいます。
今回の発電所は私にとって規模が大きいので無事に連系できるまでは何か落ち着かないものですね。

防犯カメラを設置しました。

2014年12月08日 | サンコネクト発電所
防犯カメラを設置しました。



このカメラは同軸ケーブル1本で設置できるタイプです。
「S-5C-FB」というタイプの同軸ケーブルでBS放送や地上デジタル放送を受信するときに使用する同軸ケーブルと同じです。
このケーブルですと100m以上伝送できます。
ワンケーブルカメラのメリットはカメラ側で電源コンセントを用意しなくて良いことです。
ですからケーブルを地面に埋設してしまえば写真のようにスッキリとした見た目になります。
もちろん電源は必要なのですが録画デッキ側で電源ユニットを用意すればカメラ側にも同軸ケーブルで電源を供給してくれますので
配線は1本で済みます。
画像も1920×1080のハイビジョンなので優れものです。

カメラの固定方法は、まず単管杭を打ち込み単管支柱をクランプで固定しました。
その支柱に塩ビ管をステンレスバンドで固定しています。
強風などで支柱が傾かないようにワイヤーも張りました。

ロボット感が出てなかなか良い感じだと思っていますがどうでしょうか。

先月もニュースでケーブル泥棒の件も報道されていたので出入り口を中心に場内に何箇所か設置しました。

あとはパワコンを納めてある屋外パッケージ(エンクロージャー)にデッキとモニターを設置すれば完了です。

盗難や事故があった時には保険でカバーできるのですが、やはりカメラがあると安心感が違いますね。

500KWPCS2台構成について

2014年12月04日 | サンコネクト発電所


建設中のメガソーラーについて風邪の谷さんよりご質問を頂きました。

>これだけ向きや角度が微妙に違うアレイが混在している現場で、500kwパワコン2台構成というのはストリングなどでどうしてもロスが出やすいかもしれませんね?

やっぱりアレイの方位や角度がいろいろな方向を向いているように見えますよね。
実際、南東方向から南西方向まで明らかに向きや角度が違いますが…。
500kwPCSが2台で、このまちまちの方位を向いたパネルの制御に疑問を抱かれるのはごもっともです。

少しPCSのお話をさせて頂きますと、この500kwPCSは250kwごとに独立MPPT制御ができます(合計2系統)。
ですから制御は500KWPCS2台で合計4系統になります。
パネルは全部で4000枚設置しますので、これらを1000枚ごとにA・B・C・Dと4ブロック(4系統)で制御することになります。
一応、この各ブロックはそれぞれ隣り合う方位や角度の近いアレイを組み合わせています。
また、この1ブロックのなかで8枚直列を25回路ごと接続箱に接続し、さらに集電箱へ接続して最終的には5回路にまとめます。
PCS側はこの5回路を独立MPPT制御して交流へと変換していきます。
ですから電気図面としては細かく分割されていることになります。

アレイが真南を向いていないので最大の発電量が確保されない部分については過積載で補うことにしました。
過積載の割合は1.3倍です。
過積載の場合、晴天時は発電量がMAXの場合ピークカットされるわけですが、真南向きが少ないのでピークカットの影響は少ないかもしれません。
例えば南西方向のアレイは13時半から14時ころ太陽と正対します。この場合ピークカットの影響は真南向きの場合と比べてどちらが大きいのでしょうか。
データがないのでよくわかりませんがひょっとしたら方位によるロスを最小限に抑えることができるかもしれません。


>もうすこし小さいパワコンの分散設置というプランの提示はありませんでしたか?

小さいパワコンの分散配置といえば田淵電機の25KwPCSを多数配置する方法も良いのかもしれません。
この場合のメリットは①接続箱がいらない、②屋内型大型PCSに必要なエアコンがいらない、といったメリットがあります。
接続箱だけでもメガクラスになりますと1000万円以上初期投資が必要です。
エアコンのランニングコストも地味にかかります。年間数十万円かかるかもしれません。
これらのことを考えると分散配置も魅力的です。
残念ながら田淵電機の25KWPCSは確か2月の発売だったような気がします。
私が計画し設備認定などの書類を作成したときにはまったくのノーマークだった点も確かです。
ですから十分に検討することもしないまま500kwPCS2台の集中配置で設計しました。

また、分散配置としてFIT1年目にみられたような100KWから250KWのPCSを場内に分散配置する方法もありますがこちらは送電ロスがあるような話を聞いています。

新電元の一件から、コストも大きい要素ですが安定稼働が一番の安心要素だと感じ始めたこの頃です。
PCSの集中配置は管理面では楽なので稼働後は故障なく安定稼働してくれることを一番に願っています。

11月の発電量は惨敗…。

2014年11月30日 | サンコネクト発電所
11月は雨天や曇天が比較的多かったのですが今日は晴天でした!
既存の発電所の今月の月間発電量は軒並み10月の88%~92%程度の発電量しかありませんでした。
PV出力49.92kwで3900kw前後です。
10月もどちらかと言うと悪かったのでとても残念です。
今月は2月並みの発電量しかありませんでした。

統計では12月は比較的雨が少ないようなので、今月よりは発電量が多くなることを期待しています。
12月は冬至になりますが晴天率さえ高ければ悲観的になる必要はありません。
実際に昨年の12月は10月や11月よりも発電量が多くなりました。



一方、建設中のメガソーラーですがパネル張りが今日も順調に進んでいます。
全部で4000枚張るのですが、3420枚まで張り終わりました。
目標はあと1週間。日曜日にも関わらず作業進行中です。
彼らの休日は雨天のみ!みんな頑張れ!