本日からソーラーパネルが徐々に入荷されています。
ソーラーコネクトで使用するパネルはソーラーフロンティア製SF160-S。
現在、産業用クラスの発電所では人気No.1のパネルです。
CISと呼ばれる太陽電池パネルです。
この製品は、主成分に銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)を
使用しており3つの頭文字をとりCISと呼ばれています。
単結晶・多結晶と呼ばれる従来の結晶シリコン系太陽電池に比べて、
CIS太陽電池は高温時の出力ロスが少なく部分的な影の影響も少なく、
太陽光に当たると出力が上がるという性質をもっているので、
実質的な発電量で結果を出すことができるのです。
しかもPID現象という出力が大幅に低下する現象も起こりません。
経年劣化による20年後の出力低下もわずかです。
つまり、一般的な単結晶シリコンパネルと比べて安心感が全く違います。
ただし、設置面積は単結晶に比べて2割程度多くなります。
それでもなお、このパネルの魅力にひきつけられる方が多いのです。
ちなみに現在は多くの人気のために品薄の状態が続いているそうです。
東面(画像奥側)の周辺木の伐採工事も順調に進んでいますが、
架台についても仮組み工事が始まりました。
組み付けながら不具合のある部分を調整していきます。
パワコンもこの架台背面に設置することになります。
パワコンはメーカーによって防水性能や通風孔の位置など各社仕様が異なります。
パワコンは屋外仕様ですが、風雨ができるだけ通風孔から内部へ侵入しないことが
望ましく、その位置に取付できるように架台の部材を組み換えながら作業をしていきます。
架台やパワコンなどが同一メーカー製ならば現場で考慮しなくても良いと思いますが、
産業用の場合、現状では製品をフルラインナップしているメーカーがほとんどない点と
コストの点からこれら機器の組み合わせは別メーカーになることが多くなります。
ですから、架台の設計者はそれぞれのパワコン別に設計していることは稀です。
パワコンの取付方は汎用ですので特に問題点はありませんが、
パワコンごとの防水性能や通風孔からの風雨の侵入、配線の取出し位置までは
考慮されていません。
なお、今回採用の架台は中国での加工品となります。
そこで可能な限り現場で取付位置を調整することになります。
ソーラーコネクト採用の新電元社製の10kwパワコン「PVS010T200」の通風孔は、
背面の左右にそれぞれ細長い網目付の通風孔がありました。
単純に防水防塵性能だけ比較すると山洋電機社製の「SANUPS P73H」は
IP65と優れた性能があるので安心です。
※ただし、「SANUPS P73H」は別途絶縁トランスの設置が必要になります。