スナフキン・レポート♪

♪舞台(ミュージカル、宝塚、演劇)
ミステリー本、気になる記事・コラム・・
マイルド・ヅカファン何でも語る♪

★楊素秋「日本人はとても素敵だった」

2005-08-06 00:05:30 | ★本・雑誌:こんなの読みました~♪

黄文雄著「近代中国は日本がつくった」の話題でのコメント欄で、ブログ・メイトの「私の認識台湾」のtsubameさんが紹介してくださった本・・

楊素秋「日本人はとれも素敵だった」を読みました。
「近代中国は日本がつくった」とは、表裏一体をなす内容です。
この本では、当事自分たちは日本人だと信じていた“台湾人”の楊さんが、「生活者」としての目で大日本帝国を語っています。

楊さんは、昭和7年に当事日本であった台湾生まれの“台湾”の方です。
その楊さんが、日本統治時代の台湾
ひと言で言うと、日本時代は、私にとってパラダイスでした。良いことだらけで何から話してよいか分からない、と言って信じてもらえるでしょうか」(p45古き良き日本時代)と表現しています。

日本は今、中国・韓国・北朝鮮などから、かつての侵略・“植民地”支配について、繰り返し謝罪を求められ、“靖国神社”へ行く事も一国の首相が中・韓の様子を見ながら行くような始末です。日本人の多くが、
「一方的に侵略、搾取したのでは?」
との刷り込みがされている雰囲気も・・。

しかし、この本では、実際日本統治時代に生まれ13歳まで“日本人”だった楊さんが、体験を通して日本統治の素晴らしさを語っています。

話がソレますが・・・
===・・・一年ぐらい前に、ワタシは
最後の台湾少年工だった皆さんが、来日され敗戦の混乱で渡されなかった『卒業終了証』を授与され大変喜んでいる映像をTBSのニュース23で放映されたのを見ました。

ちなみに、台湾少年工とは、
戦争当時、日本で学びながら『雷電』戦闘機などを作るために、台湾から派遣された10代半ばの少年達のことです。彼らは、学びながら先端技術だった航空機製造に従事し、一定期間の就業を終えると台湾に戻り中堅技術者になるコースが約束されていたとか・・・。

実際、少年工の募集には、何倍もの応募があり、試験に合格するのは大変名誉なことだったそうです。来日した少年達は、親元を離れる寂しさを我慢しながら頑張り、日本の民間組織も彼らを、温かく支えていたことが今も大和市の記録に残っています。

しかし、その映像をみた女子アナは、感激し喜ぶ元少年工の皆さんの様子を
「・・・反日感情もなく・・良かったですね」
のひと言で次の話題へ・・・。
あのような表面的な報道だけでは、日本の過半数を占める戦後世代は、益々「日本統治」という時代を誤解してしまうのではないでしょうか?
大切なことは、良し悪しを問わず、本当のことを知ることだと思います。


閑話休題・・この本は、台湾が敗戦と同時に、日本から切り離され強制的に“中国化”され・・その後、大陸から来た国民党政権の台湾人への弾圧・戒厳令・思想弾圧の40年間を経験、ここ20年でやっと本当の民主化されたが故、単に楊さんが
日本統治時代をノスタルジックに振り返り過ぎているのでは?』と思いがちです。
しかし、平明ながら客観的な描写に、そうした時代を経ているからこそ、
日本統治時代を公平に評価できるのでは?
ということに気付かされます。

最後は、なにやら自信喪失気味の日本人へ“叱咤激励”といった趣きも・・。

現在台湾は、楊さんの世代が最後の日本統治時代を知る世代です。
反日国家に囲まれる中、台湾は比較的親日的といわれていますが、若い世代の教科書は“反日”的です。楊さんのようなおばあちゃん世代が日本統治時代の真実を語るからこそ、かろうじて“反日国家”にならずに存在していてくれるのではないでしょうか?

まずは、読んでみることをお勧めします。
そして、このような日本統治時代を知っている楊さん世代が残っていてくれる今こそ、日本人は、もっとかつての自分の国を知る努力をすべきですし、
“これからを考えるべきだと思う”戦後六十周年“猛暑”の八月・・・。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★昨日誕生日の大和悠河(タニ... | トップ | ★スカステ:宙組「炎にくちづ... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおっ、早速読まれましたか! (tsubamerailstar)
2005-08-06 14:55:08
昨日は広島で知人を突然呼び出して飲んで、今朝平和記念式典に赴いて、広島を後にして、一軒商談に赴いてやっと自宅に戻るという爆裂状態でした。とりあえず眠たいの一言で、まずは御礼と李登輝前総統の講話をご紹介しておきます。



「李登輝氏、日本の子供へメッセージ」



台湾前総統の李登輝氏(80)がこのほど、台北市の日本人学校で子供たちを前にスピーチを行った。今の日本人よりも本来の日本人の姿を体現しているとも評される李前総統だけに、その講演内容は、心温まるものだった。その全文を掲載する。

http://www.sankei.co.jp/asia/
李登輝氏、日本の子供へメッセージ (スナッチャー)
2005-08-06 17:13:31
tsubameさん、TBありがとうございます。

メッセージ・・上のアドレスで読めるのですか?

台湾の歴史教科書他 (tsubamerailstar)
2005-08-06 18:31:15
あ、そちらの左上の「台北」というところに記事があると思います。

台湾の社会の教科書は、李登輝時代に抜本的に改められました。↓にサマリー貼っておきますが、かなり客観的な教科書で日本のそれよりもはるかに反日的ではないと思います。



「認識台湾」歴史編

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1890/110.html

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1892/113.html

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1893/113.html

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1894/113.html



「日本人に知らせたい、もう一つの台湾史」

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1873/107.html

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1874/107.html

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1875/107.html
ありました~ (スナッチャー)
2005-08-06 19:46:35
tsubameさん、ありがとうございます。

台湾2003.3.28の記事ですね



上の教科書記載見てきました。

本当に客観的な記載に改められていました。

これで、台湾人のビザなし入国もされるように

なったことだし、草の根的な交流が益々進むと

良いですよね~

コメント&TBありがとうございました。 (blue)
2005-08-13 09:59:52
こんにちは!

ステキな本ですね。

それに tsubamerailstarさんの教えてくださったURLでメッセージも読ませていただきました。

私たちってなんだか”誰かの意図でゆがめられた”教育を受けてきたようですね・・・
Unknown (スナッチャー)
2005-08-13 10:29:59
blueさん、tsubameさんのご紹介サイトへ

行けました~~良かった。

初めわかりにくいですが、色々な記事がありますから

参考になりますよね。



>誰かの意図でゆがめられた”教育を受けてきたよう

>ですね・



そうですね~~、最初はアメリカ?

最近が、ちょっと複雑ですね~~

日本の中にも「反日派」が蠢いてますから・・

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。