お空へ

２９日は朝から雨でした。

午後３時半に茅ヶ崎のお寺に葬儀のために行きました。

この日から娘は長崎へ修学旅行へ。
キャンちゃんの闘病中は、娘が「修学旅行中にキャンちゃんにもしものことがあったらどうしよう。。。。」と心配をしておりましたが、キャンちゃんはそんなところもちゃんと分っていたのかなと思っています。
昨日の霊安室への送迎の際には車の中でもずっと付き添うことができて、心置きなく修学旅行へ行けたことだと思います。
お姉ちゃん思いのキャンちゃんです

午前中はキャンちゃんの旅立ちの為の用意をしました。
「旅立ち」というより、ちょっとお空へ遠足へ。
気が済んだら帰ってくるでしょう♪そんな気分で送り出すことにしました。





闘病中は二週間近く満足にご飯を食べられなかったので、好きなものを入れてあげました。
いつものご飯に、手作りの誕生日に焼いたお菓子、病気の時に好んで食べたお菓子の「ホームパイ」、棒つきのおやつ、そしてそして、最も大好きな「蒸かし芋」です。一番好きなのは「焼き芋」なので「お空に遠足の途中に焼き芋にして食べなさい」そんな気持ちでした


何も食べられない時にアイスクリームなら食べるかもと教えて頂いたので、お誕生日に作ってあげました。
これは持っていけないのでミックに食べてもらいました。
２６日の午前中の呼吸困難の時に、「もうダメかも」と少しだけ唇につけてあげた時に、自分からスプーンをなめてきた不思議なアイスです。その後、なぜかまた復活を果たし２６日の誕生日を穏やかに丸々と過ごしたのでした。


あともう１つの持ち物は、頂いた沢山のお花から少しずつ抜かして頂いた花束を。
そして、一足先にお空に旅立ってしまったブログでお知り合いになったマロンちゃんのママから頂いた、
素敵なお花のアレンジを用意しました。

半分はキャンちゃんに、もう半分は「ママからのお届けものだよ」とマロンちゃんに渡すつもりです。




まろくりままさん、任務を果たしましたよ今頃キャンちゃんと仲良く分け合っていることと思います。

もうひとつ持ち物がありました。
娘と私からの二通のお手紙。
キャンディへの感謝とこれからの誓いをキャンディに伝えました。
そして、「気が済んだらすぐに帰ってくるように」と、「いつもママのそばにいて時々は夢に現れてね」と伝えました。


午後４時　　葬儀が始まりました。
お経をあげていただきました。
安心して見送ることができました。



じいじいが来てくれました。
「きゃんちゃん、じいじいは涙をこらえていましたよ」



可愛い可愛いキャンちゃんと最期の対面です。



沢山の切り花
葬儀はキャンちゃんの体を花でいっぱいにしてあげたいと思っておりました。
途中で寄ったお花屋さんに事情を話すととても悲しそうな顔をして下さり、私が差し出した予算額よりもかなり多いお花を用意して下さいました。そのお優しさが嬉しくてつい泣いてしまいました。
キャンちゃんの人（犬）徳ならではです。




用意して行ったお花のお陰で、お花畑どころかお花のお布団になりました
キャンちゃんの姿が見えないくらいのお花に囲まれて、本当に可愛い寝顔でした。



親ばかですみません。。。
可愛いキャンちゃんは亡くなっても可愛いままでした。
もうそれはそれは天使のような寝顔だったので、「ちゅー」をいっぱいしました。
本当に食べたいくらいのキャンちゃんでした。



一時間半後、お骨を拾いました。
ゴールデンにしては小さいのですぐに終わってしまいました。
私は荼毘にふされたそのままの姿で対面することになると思い、自分の気持ちに自信がなかったのですが、
ちゃんと、部分部分別に丁寧に集められていました。
一番可愛かったのは、尻尾のお骨でした。家族みんなで分骨をしていただきました



そして我が家へ。

キャンちゃんはお空への遠足に気が済んで帰宅したでしょうか。
それとも娘と修学旅行中でしょうか。

私の膝に鼻水をたらしながら寝ているかしら。

もう一度、姿をみたい。
抱きしめたい。
お口のなんとも言えないキャンちゃんの匂いをかぎたい。
足の裏の匂いをかぎたい。
あの柔らかな毛の感触、お耳の毛の柔らかさ、
ママを見上げる眼差し、
ご飯の催促、
右足を組むお嬢様姿、
すました顔で網戸を破ったりするお間抜けなキャンちゃん、
仰向けで手足全開で器用に眠るキャンちゃん、
排水溝の孔におしっこをしたがる変なキャンちゃん、
どれも思い出に変わっちゃいました。。。

徐々に悲しさや寂しさが押し寄せようとしているのがわかります。
亡くなった日のあの壮絶な様子、思い出すと苦しいです。


少しずつ、またキャンちゃんのことも伝えさせてくださいね。

皆様、見守っていただきありがとうございました
心からお礼申し上げます。




「ご飯も沢山食べられるし、いっぱい走れるし、水遊びも出来るし、ごろすりもママに止められないし、もう苦しくないよ」
　　　　by　きゃんちゃんより