今年の9月から12月まで4ヶ月にわたって「ファシリテーション能力開発トレーニング」と銘打った独自セミナーを開催します。
複数の企業様から少数ずつ精鋭を送り出していただき、1ヶ月に1度、土曜日の朝10時~夕方19時までのセミナーを合計4回行います。セミナーとセミナーの間には職場での実践をフィールドワークとして義務付けますので、参加者の方々は4ヶ月を通じてずっとファシリテーションを意識し続け、知識を実践に移し、実践から気づきを得て、実力を磨き続けることになります。
「ファシリテーション」とか「ファシリテーター」という言葉がよくビジネス現場で聞かれるようになって何年くらいたつでしょうか?
2010年に独立して以来、組織開発のワークショップや役員会をはじめとする様々な会議でプロのファシリテーターとして仕事をさせていたただいておりますし、自分が企画・実施している教育研修でも「ファシリテーション型」を得意としています。
そして、この度は「ファシリテーション能力開発トレーニング」の講師をさせていただくのですが・・・
実は私、今年の春に本トレーニングの企画書を書く準備をするまで、ファシリテーションの書籍を1冊も読んだことがありませんでした。
もちろん、今は読んでます。(^^)
でも、それは何かを学ぶためというよりは、自分の中にあるものとの一致感を探るためです。
私は、ファシリテーションの知識やスキルを学びに行ったことも、教えてもらったことも、一切ありません。
社会人になってから、業務の一環として日常的にリアルなファシリテーションの場面を沢山見てきた、そして自分もただただやってきた、そしてなんとなくできるようになっただけです。
「教えないジャグリング」と同じかもしれません。私を育ててくれた「教えないファシリテーション」(笑)。
私が新卒入社して20年余り務めた企業は外資系の広告代理業でした。
日本人・外国人、社内の人・社外の人・プロの人、先輩・後輩、様々なファシリテーターの仕事ぶりを沢山見て、その人の影響力と、彼ら・彼女らが作り出す場の質を体感しました。効果的な方もいれば、なかなか機能していない方もおいででした。同じ人でも、ある時は巧くいっていたのに、別の機会には苦慮しているということもありました。そして、見よう見まねで、ただやってきました。
効果的なマーケティング戦略や実施策、広告コンセプトやコピー・デザイン・TVCMなどは、もちろん優れたマーケターやクリエーターの才能の発露ではありますが、それを水面下で支えているのはチームワークです。
独立系の巨星のようなクリエイターと仕事をする場合には、満たすべき前提条件を全て彼らにインプットして、”あとは2週間後を乞うご期待”といった運びとなります。でも、そんなゴージャスな体験は、よっぽど切羽詰まらなければさせてもらえません。
通常は社内の、年齢も経験も時には国籍もばらばらの、専門性が異なるスタッフ同士がチームを組んで、ああだこうだと何度も会議を重ね、そのアウトプットをキラリと光る形に収れんさせていくのが私たちの仕事でした。
営業職時代・マーケター時代は広告の開発やブランドの維持・強化のために、組織リーダーのサポーターとして、あるいは自分が組織リーダーとして、部内者として、あるいは部外者としてスポンサー企業に出向いたりもして、様々なファシリテーションをしてきました。社員教育担当時代・役員職時代は、自社の社員と組織のために、自分でやったり、人に任せたり。チームの会議の質はそのまま業務の質の、ひいては社員と組織の将来像の写し鏡となりました。
会社員時代から独立して今に至るまで、私が「ファシリテーション」の実践に費やしてきた時間は、おそらく10,000時間をゆうに超えるだろうと思います。
2001年からコーチングを学び始めたことも、2006年~2013年までコーチ21(現コーチ・エイ)のCTP(コーチ・トレーニング・プログラム)で電話会議システムを利用した音声のみの50分程度のテレクラスの実践を何百時間もやってきたことも、リソースになっていると思います。2008年にNLPに出会ったのをきっかけに、自分を通じて人間に対する探求を続けてきたたこともまた、別の意味でのリソースになっていることでしょう。
私のファシリテーターとしての仕事には、これらすべてのリソースの集積が混然一体となって表れているのだと思います。「やればできる・何とかなる・その場で最もよい解が自然にひらめく」そんな自己信頼があります。
しかし、私にとっての大きな問題は、ほぼすべてが無意識化されていること!
自分が何をどうやって、どのようにしているのか、ほとんど意識化せずに、ただただやってきただけだから。
何がいいのか悪いのか、それはどうしてなのか、考えてみたことも、ましてや、きちんと体系立てて人に説明したことなど一度もありません。
今回「ファシリテーション能力開発トレーニング」をご提供する上での私の大いなるチャレンジは、自分が何気なく無意識的にやっていることを、しっかりと意識化し、それをできる限りシンプルにわかりやすくお伝えすることです。
セミナーに期待して、学びたいと思ってきてくださる方々に、私の持っている全てをお伝えしたいと思っています。
それを意識化し、どうすれば伝わるのかを編み出すプロセスで、きっと私自身が最も深く学習させていただくことになることでしょう。
このセミナーにお集まりいただく受講生の方々と、アシスタントとしてサポートして下さる方々、会場をお貸しいただき集客にご尽力いただきました新光電子株式会社の森井社長に、そして、私をここまで育てる無数の場と機会を与えてくださり、モデルとなって下さった数えきれない方々に・・・
心からの感謝をこめて、準備に当たらせていただきます。
複数の企業様から少数ずつ精鋭を送り出していただき、1ヶ月に1度、土曜日の朝10時~夕方19時までのセミナーを合計4回行います。セミナーとセミナーの間には職場での実践をフィールドワークとして義務付けますので、参加者の方々は4ヶ月を通じてずっとファシリテーションを意識し続け、知識を実践に移し、実践から気づきを得て、実力を磨き続けることになります。
「ファシリテーション」とか「ファシリテーター」という言葉がよくビジネス現場で聞かれるようになって何年くらいたつでしょうか?
2010年に独立して以来、組織開発のワークショップや役員会をはじめとする様々な会議でプロのファシリテーターとして仕事をさせていたただいておりますし、自分が企画・実施している教育研修でも「ファシリテーション型」を得意としています。
そして、この度は「ファシリテーション能力開発トレーニング」の講師をさせていただくのですが・・・
実は私、今年の春に本トレーニングの企画書を書く準備をするまで、ファシリテーションの書籍を1冊も読んだことがありませんでした。
もちろん、今は読んでます。(^^)
でも、それは何かを学ぶためというよりは、自分の中にあるものとの一致感を探るためです。
私は、ファシリテーションの知識やスキルを学びに行ったことも、教えてもらったことも、一切ありません。
社会人になってから、業務の一環として日常的にリアルなファシリテーションの場面を沢山見てきた、そして自分もただただやってきた、そしてなんとなくできるようになっただけです。
「教えないジャグリング」と同じかもしれません。私を育ててくれた「教えないファシリテーション」(笑)。
私が新卒入社して20年余り務めた企業は外資系の広告代理業でした。
日本人・外国人、社内の人・社外の人・プロの人、先輩・後輩、様々なファシリテーターの仕事ぶりを沢山見て、その人の影響力と、彼ら・彼女らが作り出す場の質を体感しました。効果的な方もいれば、なかなか機能していない方もおいででした。同じ人でも、ある時は巧くいっていたのに、別の機会には苦慮しているということもありました。そして、見よう見まねで、ただやってきました。
効果的なマーケティング戦略や実施策、広告コンセプトやコピー・デザイン・TVCMなどは、もちろん優れたマーケターやクリエーターの才能の発露ではありますが、それを水面下で支えているのはチームワークです。
独立系の巨星のようなクリエイターと仕事をする場合には、満たすべき前提条件を全て彼らにインプットして、”あとは2週間後を乞うご期待”といった運びとなります。でも、そんなゴージャスな体験は、よっぽど切羽詰まらなければさせてもらえません。
通常は社内の、年齢も経験も時には国籍もばらばらの、専門性が異なるスタッフ同士がチームを組んで、ああだこうだと何度も会議を重ね、そのアウトプットをキラリと光る形に収れんさせていくのが私たちの仕事でした。
営業職時代・マーケター時代は広告の開発やブランドの維持・強化のために、組織リーダーのサポーターとして、あるいは自分が組織リーダーとして、部内者として、あるいは部外者としてスポンサー企業に出向いたりもして、様々なファシリテーションをしてきました。社員教育担当時代・役員職時代は、自社の社員と組織のために、自分でやったり、人に任せたり。チームの会議の質はそのまま業務の質の、ひいては社員と組織の将来像の写し鏡となりました。
会社員時代から独立して今に至るまで、私が「ファシリテーション」の実践に費やしてきた時間は、おそらく10,000時間をゆうに超えるだろうと思います。
2001年からコーチングを学び始めたことも、2006年~2013年までコーチ21(現コーチ・エイ)のCTP(コーチ・トレーニング・プログラム)で電話会議システムを利用した音声のみの50分程度のテレクラスの実践を何百時間もやってきたことも、リソースになっていると思います。2008年にNLPに出会ったのをきっかけに、自分を通じて人間に対する探求を続けてきたたこともまた、別の意味でのリソースになっていることでしょう。
私のファシリテーターとしての仕事には、これらすべてのリソースの集積が混然一体となって表れているのだと思います。「やればできる・何とかなる・その場で最もよい解が自然にひらめく」そんな自己信頼があります。
しかし、私にとっての大きな問題は、ほぼすべてが無意識化されていること!
自分が何をどうやって、どのようにしているのか、ほとんど意識化せずに、ただただやってきただけだから。
何がいいのか悪いのか、それはどうしてなのか、考えてみたことも、ましてや、きちんと体系立てて人に説明したことなど一度もありません。
今回「ファシリテーション能力開発トレーニング」をご提供する上での私の大いなるチャレンジは、自分が何気なく無意識的にやっていることを、しっかりと意識化し、それをできる限りシンプルにわかりやすくお伝えすることです。
セミナーに期待して、学びたいと思ってきてくださる方々に、私の持っている全てをお伝えしたいと思っています。
それを意識化し、どうすれば伝わるのかを編み出すプロセスで、きっと私自身が最も深く学習させていただくことになることでしょう。
このセミナーにお集まりいただく受講生の方々と、アシスタントとしてサポートして下さる方々、会場をお貸しいただき集客にご尽力いただきました新光電子株式会社の森井社長に、そして、私をここまで育てる無数の場と機会を与えてくださり、モデルとなって下さった数えきれない方々に・・・
心からの感謝をこめて、準備に当たらせていただきます。