La imaginación es el ojo del alma

Imagination is the Eye of the Soul
想像力は魂の目である

エロスのパトスがロゴスはエトス

2012-06-15 23:47:55 | 日記・エッセイ・コラム
表現って、露出した瞬間に、
自分のモノコトではなくなる。

例えば、ミュージシャン。
音を出して、録音してCDになったら、
もうその音はひとつの作品になる。

例えば、画家。
絵を描き終わると、
もう画家の1部ではなくひとつの作品になる。

例えば、建築やインテリア。
竣工したら、明らかにヒトサマのモノだ。

コピーライトやデザインも然り。

数学者は、数式を書いた瞬間。

小説家は、本になった瞬間。

料理だって、同じだ。

ありとあらゆる種類の表現は、
基本、どんな種類のモノでも
同じように
表現した矢先に
自分とは別の人格を持つようになる。

その人格が好ましいものなのか?
またはおぞましいものになるのか?
それが、言ってみれば
クリエイターの能力であり、
志向性であり、好みであり、
力の見せどころ。
だと思うのです。

例えば、コトバだってそうだ。
セクハラ発言しちゃって、
慌てて言っちゃった発言。

エロスのパトスは避けられず。
ロゴスが溢れるエトスで、
スンマセン。

これなんか明らかに、
私の本当の性格から
剥離した、全く別の人格になってる。嘘)

注)
エロス:恋愛を司る神
パトス:感情、情熱
ロゴス:コトバ、意味
エトス:性格、習性


生活保護不正受給のニュースを読んで思う。

2012-06-04 00:08:01 | 日記・エッセイ・コラム
生活保護の不正受給
給食費の滞納
歩行中の喫煙
エスカレータでの切りつけ
これらのニュースで
不愉快な気分にさせられるのは、
いずれも「確信犯」
であることです。

マスコミが取り上げるから
最近の日本は極悪犯罪が
めちゃくちゃ多いように思われがちですが、
犯罪白書を読む限りでは、
犯罪率は世界の中でも最も低い国
であることは間違いありません。

しかしながら、
前述のような不愉快なコト
は、ますます増長してるように
思うのです。

閑話休題。

最近の世知辛い時代に比して
昭和30年代が懐かしくも
温かい気持ちにさせるのは、
性善説がキチンと成立する時代だったから。
だと、思うのです。

建築関係の性善説が崩れたのは、
2005年に発覚したアネハ事件。
以降、建築基準法は性善説から
一旦、性悪説的に変わりました。
・・・今、ようやく仕様規定から
性能基準にシフトしてきてるのは
素晴らしいコトだと思いますが。

建築士試験でも、
罰則についての設問や
建築士のモラル的な設問が
あの事件以降、出てきたコトからも
推して知るべし。
ですね。苦笑)

そう思うと、いわゆる
「失われた10年」は、
ホントに日本人の大切なコトも、
失わせてきた現象だったのではないかと
思うのです。

金がすべて。
ではないと、思うのだけれど
金も大切。
でもあるんですね。