当初は、此の儘眠れぬのであれば心療内科へ受診するかとしていたが、少し気持ちの切り替え(軌道修正)をしたら楽になり、入眠が速やかになった。
途中に付図眼が覚めるが、又スッと寝入る事が出来る様に感覚が戻って来た。
特段、何かをした訳ではなく、
「ま、いつかは疲れ果てて眠れるだろう」
と諦めの心境になった。
相変わらず、睡眠時間は短いが、起きた時の身体が軽く頭もスッキリとして来た。
睡眠時間は人其々なので、此れ迄の目覚めの感覚だった。
良かった。
ほんのちょっとだけ気持ちを振るだけで、此れだけ効果が在るのだから、心と身体の関係は切っても切り離せない。
昼間の眠気は一切無い。
食事も美味しい。
尿(色と量)と便通(形・色)も良好。
2月の体調不良から回復して来た。
一連の出来事から、体重は変わらぬが、体の線が細くなった。
何か変な病気だろうかと気にしていたが、思い返せば食べる量は変わらぬが活動量が大幅に増えていた。
職場では重量物を何往復もしては積み下ろしたりして、其の回数が年末から3月にかけて、史上最高の量であった。
「此れ迄に無い仕事量だった」
と、職場の上司も根を上げた程である。
完全回復迄はもう少し。
さて、離職の件だが、実は今、2名の求人がかけられている。
吾の部署に2名。
今の吾の体調は、睡眠障害が起きてからは辛かったが、改善されて来た為、随分と楽になった。
其処で、今回の求人で中途採用者が決まれば、此の2名に仕事を引き継いでから離職してもいいかと思ったりしている。
先日、直ぐにでも離職するぞと焦っていたが、其れこそ一呼吸於いて考えた。
冷静になれた。
テンパってしまうと最良の方向性を考える事が出来ない。
辛い中に在っても、何事も何者も干渉出来ない空白の時に入り込み、身を置いてみた。
其の吾オリジナルの空間は全てから遮断された時の狭間の様な場所である。
此の空間は、物質的なものではなく、心の中に自ら拵えたものである。
じっと眼を瞑ると、色んな情景が雲が沸き起きって消えるが如く、現れては消え、消えては現れる。
其の中に入り込める空間と云うか一室の様なものとでも云おうか.....。
其れを作り上げてみたら上手く行った。
子宮の中の記憶は無いが、何かと繋がれた安心出来る場所とでもいおうか。
逃げ込む場所、退避場所とでも云うか。
と云う訳で、自分の身体の声に耳を傾け乍らもう少しだけ続けてみたい。
繰り返すが、中途採用者への引き継ぎが終わった時点で離職する。
離職すると云う方向性は変わらない。
離職と云うのも退避である。
此れを設定しただけでも、ストレスの度合いが大幅に減った。
此れ迄、離職に躊躇していたが、今は離職を目標にしている。
此の設定も心が軽くなった要因の一つである。
何処かに逃げられる退避所を設ければ、楽に無理が出来る。
此の場合の無理は心身の後遺症にはならないので、背水の陣も程々がいいと痛感した。