戦前はどの家庭も、
父親の言う事は絶対だった。
今日は久しぶりに厳しめの話を。
およそ世に名を残す人物は、
一定期間、厳しく、
不条理な環境に身を置いている。
たとえ子供時代に、
甘やかされて育ったとしても、
ある時点で師と出会い、
理不尽なほど,
厳しい修行を経験している。
甘やかされたまま育ち、
大事を成し遂げる者は、
一切存在しない。
褒められたい
認められたい
引き立てられたい
評価されたい
と思っているうちは、
決して成果を
出せはしないのだ。
戦前はどこの家庭も、
父親の言う事は絶対だった。
どんなに理不尽な命令も、
「はい」と言うしかない。
教師さえも神だった。
生徒たちは全員、
先生というものを怖れ、
敬い、服従したはずだ。
だから、戦前生まれの日本人は、
会社という歯車の中でも,
成果を出せた。
それが、
高度経済成長を生んだ。
今はどうだ?
親も教師も子供の顔色を見て、
言うなりだ。
子供たちは勝手に、
登校拒否になり、
親や教師を批判し、
それを自由だと、
勘違いしている。
新入社員は上司が叱責すれば、
すぐ辞める。
入社式に母親が、
付き添う人もいる。
風邪を引いて休みますと、
母親から連絡がくる事もある。
それを恥とも思わず、
母親のしたい放題に、
任せる大人子供。
日本経済が、
破綻したのは、
バブルがはじけた、
せいばかりではない。
厳しく、理不尽で、
どうにもならない、
悔しい経験をしてきた人が、
圧倒的に減ったのだ。
私とて、
謂れのない事で叱られ、
理解できないのは、
家畜と同じと言って叩かれ、
養われる身で、
一切の自由はありません、
と育てられた子供時代が、
あったから今がある。
相撲部屋も、落語の世界も、
ある一定期間、
絶対服従の経験をさせる。
プライドを砕かれ、
人としての尊厳を奪われ、
しかしそこを耐えて、
乗り越えた者だけが、
栄光を手にする。
自分の甘さを思い知れ。
でなければ成果を出す事は、
永久にないだろう。
いかにして厳しい環境を、
自ら作り出すか?
いかにしてそこに耐え、
乗り越えるか?
甘えを捨てたとき、
不屈の精神が生まれる。
こう思うのは、
私だけだろうか?・・・
それでは亦・・・
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■愛・・称 【青年の乃呟(つぶや)き】
■発行者 御料地(ごりょうち)の僕
■解・・除 sumai@chive.ocn.ne.jp
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