ソレラミ

本気で脅しをかけられ始めたので、いそいそ片付けるフリ…
フリはフリで時々ガサガサ音をさせながら思い出に浸る。

積み重ねた雑誌類を自室に移動させていると、
前に探した時は見つけられなかった、中学時代の楽譜が。
ここーんなところにあったーん！！



き、きたね。
オーケストラ部に入った時に作った自分用の楽譜ノート。
練習中の曲のパート譜を、糊でぴっちり貼っていた几帳面だった私。
でっかくきっちり書き込まれたボーイング。
このスラブ行進曲の演奏を聴いて入部を決めたんでした。

ほんまかっこよかったなーー今でもよく聴くしよく悶えるよ。
最近総譜を買って読むほど、脳天に響くマーチです。快感。
でもよくこんな難しそうなのを一応でも主旋律弾いてたよな…。
ちなみに一年生は全員第1バイオリンを練習するので、特別上手かったんではないです。

バリバリしてるのを恐る恐るめくっていくと、スペイン。
この曲の練習期間中に「飛んだ」（逃げるように退部）んだっけなあ…。



あれ？
「スペイン」（部では通風にエスパーニャ）の作曲って、シャブリエ？
…誰？？

ちょっと前に『あの曲ってかっこよかったよな～～どんなやっけ？』と探した時、
それらしいのがなくて結局ラロという人の「スペイン交響曲」かな？と落ち着いたのに。
シャブリエ……？そっか…誰？いつの人…？

楽譜見てももうどんなメロディだったか思い出せない。
ひ、弾いてみたらわかるかな。
本格的に脱線して片付ける必要のないタンスを掘り起こす。

どきどき…



げ、弦が生きてた！
絶対切れてると思った！奇跡！

でもなんかボヨンボヨン。音感ないからどれだけ緩んでるのかもわからない。
音叉もないし他に音出る楽器もないし、とりあえず携帯使ってみよう。
オリジナル着信音を作成するページにしてーえっとG線はー

開放弦で出る音って…なんだっけ…

うんうん唸って記憶を探ったところ、たぶんG（一番低い）は低いソ、な気がする。
A（一番高い）は…うーんうーん。高いソ、じゃない気…。ミ？ミかな。
これはなんか合ってる気がするのでとりあえず携帯の電子音で合わせる。
…合ってるのか合ってないのか全然わからない。
「音が合ってる」って、どういう感じだっけ……。
なんとなく、でいっか。

あと真ん中の２本の音はほんとにわからない。つか何線？
ソミソミとか…じゃないよな。
うおお、気持ち悪い。音階が全然弾けん！
もうネットだ。ウィキだ。えー。と。レとラ。わかってみればそうだった。

さあこれで弾けるかというと、ふふ。ぎいー。

狭い部屋に反響する弦（１本以上）と弓がぶつかる音。
音階を定めていくはずの左手の指先から響いてしまう（爪がはじく）ピキピキ音。

難しい…バイオリンて……。
実は昨日日本音楽コンクールのバイオリン部門見たのがきっかけだったんだけど、
ほんとになんであんな風に操れる人がいるんだろうかー。
私在籍中も首と肩でずっと挟んで演奏するのがついにできなかったっけ…。


というわけで今日私がしたことは過去は取り戻せないという教訓の復習と、
真夜中に書いた文章を下に潜ませるべく日記っぽいことを書くという、
別に今日しなくていいことばっかりだったことは、わかってるよ。
おとなしくしをんさん読んでればよかったよねー。
絶対片付けとか終わらんしねー。うん、フリで乗り切ろ。