1/99(きゅうじゅうきゅうぶんのいち)

あみものと手仕事と旅の記録

Road to NC (4)

2010-02-20 16:34:28 | U.S.2010
滞在期間中の平日は、訪問先の大学で過ごしました。
1日目は、週末の雪の影響でバスが大幅に遅れたため、タクシーで大学へ。


訪問先の大学院の外観。

翻訳作業中から、メールで励ましや助言をくださった原編著者のF先生と感激のご対面。翻訳することになった経緯等をお話したり、テーマであるリスクとレジリエンスの視座の概念について説明いただいたり(なんという贅沢な個人指導!「これで今回の目的は達成した。もう帰国してもいーよね」なんて思ったくらい)。お忙しいにもかかわらず、ランチをごちそうしてくださったうえに、キャンパス案内までしていただきました。


キャンパスの中心に位置する広場は、南北戦争(!)のときに北軍が占領した場所。
写真は北軍を象徴する銅像(これについては、国内に占領/被占領のシンボルがあるのはよくないという議論があるとのこと。ここから少し離れたところに、これに対抗する多様性を表したオブジェが建っていました)。

F先生は、とにかく温かくゆとりのある人格者でいらっしゃる。もちろん研究者として、超一流の頭脳をお持ち。「この人だから、保健医療、教育、福祉と多岐にわたる原編著書を完成させることができたのだろうな」と直接お話ししていて思いました。

午後は、修士学生のクラスを見学させてもらいました。修士コースの学生は全員が週の半分はフィールドで実習し、2日間は大学へ来て授業を受けることになっています。そのため、講義内容が非常に実践的という印象を受けました。

夕方は、F先生のお宅へご招待いただいて、奥さまのMさんと一緒に夕食をいただきました。Mさんはとってもチャーミングな方でした(このお二人は、わたしが密かにストックしている「理想の夫婦リスト」に初登場にしてダントツ1位でランクイン!)

明日の2日目は、いよいよ今回最大の懸案事項“英語でプレゼン”が待ち受けています。どうなることやらどきどき~~

追記:より詳細な記録は、昨年末に開設したSuikadonna Blogに載せています。よろしければ、こちらもどうぞ(なぜだか分からないけど、とんでもなく小さいフォント設定になっています。ご自分のPCで調整して読んでください、ごめんなさい)。
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Road to NC (3)

2010-02-14 14:52:27 | U.S.2010
先日、アメリカから無事に帰国しました。
時差ボケに半分慣れたかんじで帰って来たので、戻ってからも時差ボケをひきずってます。とにかくずっと眠い。疲れがどっと来たというのもあるのだろうけど。

海外に行くたびに食べ物レポをしている食い倒れチャンピオンなわたしですが、今回は……いやあ、もう、写真を撮りたい!と思う食事にほとんどありつけませんでした 

何枚か撮ったのは“ネタ的”なものばかり。たとえば、、、

これがホントのテキサス・バーガー@テキサス州ダラス。

もちろん、完食ならず。ていうか、全部食べちゃだめでしょ?

毎日、ほとんど同じ食事(アメリカン・スタイルの朝食、昼は大学の学食っぽいもの=レタスが申し訳程度に挟んであるパンかラップサンド、夜は近所の中華料理=生野菜を食べるために通っていたけど、料理はすべて脂っこい)。まあ今回の旅の目的は、まったく違うところにあったので、食事はどうでもよかったけれど、終盤になると身体が受け付けなくなってきたりして。最終日には、スーパーで買った出来合いのサラダに食当たりというおまけつき(野菜を洗い足りなかったのか、洗った水がダメだったのか…原因はナゾのまま)。今回、海外へ行くのに初めて持参した、具だくさんのインスタント味噌汁にどれほど助けられたことか…

写真をアップできる環境になったので、訪問先の写真など交えて記事を書きたいと思います
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Road to NC (2)

2010-02-07 05:44:26 | U.S.2010
「アメリカの旅」シリーズ、タイトル変えました(あまりにベタなので。新タイトルもどうかと思うけど)。

ノースカロライナ(NC)は、現在、2月6日(土)の午後4時前です。
昨日の金曜日で、こちらの大学でのプログラムはすべて終了しました。
この週末は、観光したり、海外旅行の最大の楽しみ“スーパーマーケット見学”に行くつもりでした。ところが今朝からまた雪がちらつきはじめたためか、バスの運行がストップしていて、おまけに明日の日曜日はもともとバス運休日なんだそうで。ダウンタウンから離れたところに滞在しているので、歩いても周囲にはほとんど何もなく、宿に軟禁状態(笑)&クルマ社会アメリカを痛感中。
まあ、この5日間、たくさんの人に会い、良い刺激を少し過剰気味なくらいに受けたところだったので、少しお休みが必要ということなのかもしれません。

そんなわけで(?)今回の旅の原点を振り返ってみちゃったりすると、博士課程を目指して研究生として大学院に戻った、3年ほど前にまで遡ります。学問の世界とのギャップがあったし、子ども家庭福祉(児童福祉)領域を専門にすると決めてはいたけど、具体的には何をテーマにしていいか分からなかった時期に、研究テーマの土台になりそうな翻訳を提案されたのが始まり。

今回の原著を見つけるまでに3~4か月かかりました(見つけたときは“ビビッと来た”。ので、わたしの“ビビッと来る”運は、この本で使い果たしたかも…)。そのあとは、ひたすら訳して、原著のもつ格調高い学術的な雰囲気を損なわない日本語にするための奮闘の連続でした。「ドラちゃんの“ホンヤクこんにゃく”がほしい!」と机に突っ伏したことが何度あったでしょう…。

と、なんだか苦労話みたいになってしまったけど、あのころから比べたら、ずいぶんと遠くまで来たなあと、しみじみ感じる1週間でした(記事のタイトルはそのあたりの意味合いを込めて)。そして、この1週間のさまざまな人たちとのすばらしい出会いが、3年間の苦労(と自分でいうのもなんだけど)をすべて帳消しににしてくれた…いや、この出会いと機会と比べたら、あんな“苦労”なんて何でもなかったんだと心から思える毎日でした。

そんな日々を振り返って、いまいちばん実感していることをいくつか。。

ひとつは、メールやインターネット経由の電話など、便利なツールがどんどんできて、それはそれでうまく使えばいいけど、生身の人間として人と会うことがどんなに大切なことかを学べたこと。そうした経験をとおして、ここまでの道のりと、これからの道のりを支え応援てくださるすべての方への感謝の思いが、いっそう深まりました。

そして、これからの研究の目標もできました。大きな目標と、そのために積み重ねていくべきステップがより明確になったし、何よりもそれに必要なモチベーションが高まったのが大きな収穫。

ただひとつ悔やまれるのが、わたしの英語のひどさ。言われていることは(なんとか)分かるのに、それに答えられないことの申し訳なさ。何よりも一番かなしいのは、「わたしはあなたに、これこれこういう理由でたいへん感謝している」ということをきちんと伝えられないこと。帰国したら、英語のアウトプットの機会を増やそう考えています。

と、またまたとりとめがなくなってきてしまいした。
自分のなかに蓄積されたものを整理するためにも、5日間を1日ずつ振り返りたいと思っています。が、持参しているパソコンの文字の小ささにまたまた目がしょぼついてきたので、今日のところは、このへんで。とほほ。

追記:ご報告したいことがひとつ=最大の懸案事項だった“英語のプレゼン”。おかげさまで、自己評価では大成功でした。質問をたくさんいただけたのがうれしかった(十分に答えられなかったのが申し訳なかった…)。こちらの先生にも「よくがんばった」と言っていただきました。英語のプレゼンのアドバイスとしてくださった方々、成功を応援してくださった方々、どうもありがとうございました☆☆☆
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Road to NC (1)

2010-02-01 05:28:56 | U.S.2010
アメリカ南東部のノースカロライナ州にいます。
翻訳のテーマ関連での調査研究旅行で、約1週間の滞在予定です。

アメリカに来たのは、大学の卒業旅行以来、14年ぶり(トシがばれる)。
前回は、シアトル-デトロイトーボストンという北部ばかりを4週間かけてまわったのだけれど、今回は南部。
以下、メモ書き程度にここまでの旅程と印象をざっくりと。


1月30日土曜日の早朝に日本を出発したので、まだ2日しか経っていないのだけど、いまもっとも驚いているのは、とにかくスペイン語(と思われる言語)を話す人たちが多いこと。そりゃ、公用語にしようという州もあるとかないとかいうのもわかるってかんじ。前回と比べるしかないわけなんだけど、時間の経過で移民が増えたからというよりも、地域性・地理的要因のほうが大きい気がしています(実際のところはどうなんだろう)。

スパニッシュ系でも、もともとの出身地は中米から南米、プラス米国内生まれの2世も含めていろいろだときくし、ここに黒人、アジア人、白人、先住民が加わって、アメリカってほんとに人種がごったがえしなんだと実感中。こういう複雑な構造のなかにいると、自分の存在意義とか、社会のなかでの自分の位置とか、力の有無とか、常に意識しておかなきゃいけないんだろうなという印象です。そういうなかで、社会的に容認されないような形で自分の存在を認めてもらいたい!(要するに犯罪に走っちゃうとか、DVとか子ども虐待とか、ね)っていう負のパワーみたいのが出てきてしまったりするんだろうなあ、と考えてみたり。まあ、当人たちは、わたしが思うようには感じていないのかもしれないけれど(ちょっとネガティブに推察しすぎかしらん)。

飛行ルートは、(もはや一地方空港でしかない)関空-成田ーダラス-ノースカロライナ、のはずが、なんとダラスでフライトキャンセルに出くわして1泊(夕食をホテルの外で食べたけど、ダラスは、テキサス~、西部~、カウボーイ~ってかんじのマッチョなとこでした。超ビッグサイズのハンバーガーの写真を載せられないのが残念)。

フライトキャンセルの原因は、ノースカロライナを襲った猛吹雪。なんでも、昨夜まで市内全面交通禁止の事態だったとか。1週間ほど前から、訪問先の先生たちから「寒波がくるから防寒対策しっかりね」と言われていたし、日本を出る直前までずーっと状況を説明してくれていたおかげで、ダラスで「フライトキャンセル、ここで1泊して」と言われても冷静でいられました。あのこまめな連絡がなかったら、パニックになったに違いない。

そんなとてもきめ細やかで、(おそらくそれゆえ)全米屈指の名門校のトップに名を連ねている先生方に、明日お会いします。大学院の授業も見学させてもらえるので、なんだかプチ留学みたいなかんじで、楽しみ。なんだけど、いまは火曜日に英語でやる「日本の児童虐待の現状について」のプレゼンでアタマがいっぱい。いまのところ買い物とホテルくらいでしか英語を話していないけど、アウトプットがぜんぜんダメダメで、これまたやや気が重い…。もうちょっといけるかと思ってただけに、がっかり。思わずタイ語が出そうになったりして、もうグダグタです。

それにしても、14年前のアメリカ旅行を手配したときは、電話とFAXが最速の通信手段だったのに、いまやインターネットでブログを更新したり、twitterでつぶやいたり、フライトキャンセルの連絡もメールですいすいできるなんて、隔世の感いだきまくり(それで思いだしたけど、アメリカの前年にい行ったカナダではフライトの遅れがあって、その連絡がうまくできなくてかなり悲惨な目にあった)。

そんなこんなで、超ミニサイズのノートPCを使用しているため、目が疲れてきた(のと、内容がとりとめなくなってきた)ので、今日はこのへんで。明日以降の記録は、なんとなく、帰国後になるんじゃないか…なんて思っていますが、またレポートします!
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