「その笑顔で頑張れる」

そう言ってくれた患者さんが先日亡くなりました。

座ってるのも疲れちゃうし、
立ち上がりだって全介助だったのが、
「リハビリ楽しい」
「頑張れ頑張れじゃ疲れちゃうけど、自分で立てたら良いね」
って言いながら一生懸命やってくれました。

『年末年始は家で』

最初本人は、
「周りの方が話し進めてて、急すぎて、自分はゆっくり楽しみながらリハビリしたい」って。
「そうだね～。」
なんてね、いろんな話をしながらリハビリを進めて、
なんとか歩行器から杖で歩けるようになって。

年末帰るときはとっても嬉しそうでした。
旦那さんもサポートしてくれる人で。
結婚の話になったとき、
「結婚て良いわよ～！」って満面の笑みだったのを覚えてます。

年明け病院戻って調子が悪くて、リハビリ中止になって。
病棟に顔出した次の日でした。

一度でも帰れて、良かった。
そう思いたい。

なかなか、体調が良くても、
介助する家族がいなかったり、
気落ちの問題だったり、、、
帰れるのに帰れない人たちもいる。

タイミングを逃すと帰れない。
時間がないのよ。
本人や家族が思ってるよりもね。
残りの時間、少しでも、病院じゃなくて家族や大切な人と過ごせるように。
リハビリやってる人がみんな良くなるわけじゃないんだけど。
その人が戻りたいって思ってる世界に戻れるように。
彼女にサポートが出来たかな？


「明日もしかしたら、」
なんて普通は思わないけどこの仕事をしてると、
考えます。

自分がやりたいって思ったことは少しずつでも行動に移してきたし、
これからもまだまだ、旅の途上なんだと。
でも、やりたいことをやるってことだけじゃないんだな。
今まではその旅が一人だけだったけど、大切な人と一緒ってのも大事。
会いたい人には会いたいって、
ありがとう、ごめんね、うれしい、大好きだよってを伝えるとか。
素直になるとか。

そんなこと書きながら、このところの私の行動を反省。
ちんぷんかんぷんな行動を彼女も笑うだろうなあ。


「その笑顔で頑張れる」
わたしもです。
そう言ってもらえて、とってもうれしかったです。
ありがとう。
合唱。

虹

虹が出てたって、
患者さんが教えてくれました。

小笠原で見た虹。
綺麗だったなあ。
その話をスタッフにしたら、
「そんなの見たら幸せになれるよ」

でしょ。でしょ。

ただ難点は、
「幸せに気付かない事が多い。」
あとであたふたしてるなあ。
今も。