おやじなミュージックライフ

JAZZ FUSION AOR ギター そして愛猫CIELO&CHIBIとおやじの日々

STOCHELO ROSENBERG初期の傑作

2006-03-02 | ジプシー・スイング
今年、最初のスポーツ・イベント、トリノ冬季五輪も無事終了し、3月はWBC(ワールドベースボールクラッシック)そして、6月はワールド・カップ独大会とわくわくする大会が続き、スポーツFANとしては嬉しい限りです。

オランダ系ジプシーのSTOCHELO ROSENBERGはジプシー・キャンプで暮らし10歳の時に独学でギターを始めました。ジプシー・コミュニティではギターやヴァイオリンを持ち寄って演奏し、女性が踊るのが日常茶飯事で、また、他のキャンプからギター奏者が来てジョイントすることもあり、そのような環境下で彼も自然にギターを弾くようになりました。
しかも彼にはギター奏者としての素晴らしい才能があり、12歳の時には既に人前で超絶技巧な演奏をしていました。また13歳の時にレコーディングの話がありましたが、彼の両親が同意しなかったエピソードもあるぐらいで、当時、オランダのジプシーの間でとても有名でした。

そんな彼が、23歳の時、オスロで行われたジャンゴ・ラインハルト・フェスティバル(1989年)で拍手喝采をあびた年に発表されたアルバムが「SERESTA」です。
全体を通して感じることは、ジャンゴ系奏者特有なゴツゴツ感が少なく、ヴィブラートや高速ピッキングの音色が非常に綺麗なことです。しかもスローな曲での演奏のストーリー性も十分あり、独特の気品すら感じます。
アクロバティックな演奏に飽きてきたら、(彼の演奏にもアクロバティックな面がありますが)彼の音色を聴けばとても癒される気分になります。
こちらもジプシー・スイングの名盤です。


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