「十日恵比寿-4」(37-11)
A「あんた 正月早々 彼女の出来たげなやなかな」
B「そうたい 十日恵比寿の福引所前で ばったり出会うた
女性と 目と目の合うてくさ」
A「そらぁ、目出度い(目で鯛)ば 釣り当てとる」
「十日恵比寿-3」(37-10)
A「参道の 縁起もん売り場なくさ イカ釣り船じゃあるまいし
まばゆいごと裸電球ば 照らしとるばい」
B「目のチカチカするけん あたきゃぁ どっちかちゃぁ
行灯のごたる 薄ぼんやりした明かりの方が 好いとるたい」
A「年取って 目の乏しうなっとるっちゃなかな」
B「いいや ここな昔っから、
十日(灯火)恵比寿って 言われとる」
「十日恵比寿-2」(37-09)
A「十日恵比須の福引でくさ 五合升ば授かったばい」
B「そらぁ今年な ますます商売、繁盛(半升)」
「十日恵比寿-1」(37-08)
A「あんた えびすさんにお詣りぃ行くな」
B「あそこな 周りぃ駐車場の少なかけん
車で行ったら ちょっと歩かなならんたい」
A「そやけん あたきたち郡部のもんな、
遠か(十日)恵比寿って 言うとる」