「書初め」(37-04)
A「二日な書初めやが あんた 何ンか書いたな?」
B「あたきな 書の方な不調法やけん 今年から日記ば書くごと
したたい」
A「日記てな 前ぃも聞いたごとあるが あんたのことやけん
又三日坊主で終わるとや なかとな」
B「いいや今回ばかりな 日記ば通して 子供やら孫達ぃ
あたきの想いば、残し(遺し)たい」
「初日の出」(37-03)
A「和尚さんなもし
TVで富士山の 初日の出の中継の ありよりましたが
普段のお日様と変わりななし どこが目出度たかとですかいな」
B「お日様な普段と一緒でも 見る側な 四季の巡りの節目ば
乗り越えた喜びば思うて 仰ぎ見よりますたい」
A「身を以って識る 『生者必滅 会者定離』の一瞬
ちゅうことですかいな」
B「そうたい それが 生きとし生きる者の
初日の出と言う、奇跡(軌跡)」