きょう開かれた、浅野川の堤防のパイピング現象の現地説明会(ナギの会)に参加してきました。
説明するナギの会・渡辺寛代表。
堤防決壊の危険があるということで、当日朝になってからの連絡にもかかわらず、地元・東蚊爪(ひがしかがつめ)から多数の参加者がありました。
パイピングで吹き出した土のあと。
7月28日から日が経ち、何回か雨が降っているのでちょっと分かりにくくなっていますが、渡辺さんから連絡を受けた県央土木総合事務所の職員もパイピング現象が起こっていたことを確認しました。
8月12日の時点で、河口から1.6キロから1.8キロの区間で、十数カ所が確認されています。
なんと、きょうの午前、県央土木総合事務所が重機を入れて、パイピングがいちばん多く見つかった部分をこのようにしてしまいました。
12日の発見・連絡以来、調査もなにもしないままに。
午後からの現地説明会を前に「証拠隠滅」だとのナギの会の抗議に、きょうのところは工事を中断。
「応急工事」との説明ですが、この地点で何が起こったかの調査もしていないのに、こんなことをしたら、原因もとるべき対策も分からないままになってしまいます。
地元のみなさんも、「ほかでもっと大規模に起こっているかもしれないのにここだけ対策をとるのはおかしい」「なぜ説明会の日の午前に、日曜なのに工事をするのか」と県への不信を述べておられました。
ナギの会から急いで調査を行い対策をとる必要があると指摘された、県河川課参事の椿川利弘氏は、「なんせ、上流や中流で復旧工事でたいへん。下流まですぐ対策工事をやれといっても現実的に無理。分かるでしょ? 少し時間がかかるかもしれませんから、調査をしてしかるべき対策をします」などと言っていたのですが…。
現地説明会が開かれると知って大慌てで手を打ったのでしょうが、地元の不信感をいっそう高めてしまい逆効果だったようです。
やることがいちいち姑息です。
パイピングが確認された右岸側堤防の上からみた浅野川。
上流から流されてきた流木が絡み合い、ダマになっています。
「穴あきダム」の穴などすぐにつまるでしょう。
写真左下からの草が生えている部分に注目。きれいに線を引いたように、その左は草が生えていません。
地元の方の説明では、1968年頃に川を拡幅して現在の堤防をつくったときにこの境界線のところに矢板を立てたのですが、その後、その左側に土砂が堆積するようになったとのことです。
浚渫の要望を県に出しているけれども、なかなか応じてくれないそうです。
普段からこういうところの管理をしっかりやっておかないといけないのですが、施設の建設には熱心でもその管理はおろそかになっています。
堤防にモグラの穴。
地元の方のお話ではあちこちにあるそうで、2、3分ほど話をしながら探しただけで3つありました。こういうところから水が堤防内に入り込んで、パイピングが起こりやすくなります。
今回は水位の上昇が短時間だったのでことなきを得ましたが、これは僥倖でした。
つぎの大雨のときにはもたないかもしれません。地元の方も、これから台風シーズンを迎えるので不安だと口々に語っておられました。
今回の浅野川の氾濫では不幸中の幸い、死傷者は出ませんでしたが、堤防が決壊すれば大惨事が起こることは確実です。
堤防のチェックと対策を急がなければなりません。
(H)
説明するナギの会・渡辺寛代表。
堤防決壊の危険があるということで、当日朝になってからの連絡にもかかわらず、地元・東蚊爪(ひがしかがつめ)から多数の参加者がありました。
パイピングで吹き出した土のあと。
7月28日から日が経ち、何回か雨が降っているのでちょっと分かりにくくなっていますが、渡辺さんから連絡を受けた県央土木総合事務所の職員もパイピング現象が起こっていたことを確認しました。
8月12日の時点で、河口から1.6キロから1.8キロの区間で、十数カ所が確認されています。
なんと、きょうの午前、県央土木総合事務所が重機を入れて、パイピングがいちばん多く見つかった部分をこのようにしてしまいました。
12日の発見・連絡以来、調査もなにもしないままに。
午後からの現地説明会を前に「証拠隠滅」だとのナギの会の抗議に、きょうのところは工事を中断。
「応急工事」との説明ですが、この地点で何が起こったかの調査もしていないのに、こんなことをしたら、原因もとるべき対策も分からないままになってしまいます。
地元のみなさんも、「ほかでもっと大規模に起こっているかもしれないのにここだけ対策をとるのはおかしい」「なぜ説明会の日の午前に、日曜なのに工事をするのか」と県への不信を述べておられました。
ナギの会から急いで調査を行い対策をとる必要があると指摘された、県河川課参事の椿川利弘氏は、「なんせ、上流や中流で復旧工事でたいへん。下流まですぐ対策工事をやれといっても現実的に無理。分かるでしょ? 少し時間がかかるかもしれませんから、調査をしてしかるべき対策をします」などと言っていたのですが…。
現地説明会が開かれると知って大慌てで手を打ったのでしょうが、地元の不信感をいっそう高めてしまい逆効果だったようです。
やることがいちいち姑息です。
パイピングが確認された右岸側堤防の上からみた浅野川。
上流から流されてきた流木が絡み合い、ダマになっています。
「穴あきダム」の穴などすぐにつまるでしょう。
写真左下からの草が生えている部分に注目。きれいに線を引いたように、その左は草が生えていません。
地元の方の説明では、1968年頃に川を拡幅して現在の堤防をつくったときにこの境界線のところに矢板を立てたのですが、その後、その左側に土砂が堆積するようになったとのことです。
浚渫の要望を県に出しているけれども、なかなか応じてくれないそうです。
普段からこういうところの管理をしっかりやっておかないといけないのですが、施設の建設には熱心でもその管理はおろそかになっています。
堤防にモグラの穴。
地元の方のお話ではあちこちにあるそうで、2、3分ほど話をしながら探しただけで3つありました。こういうところから水が堤防内に入り込んで、パイピングが起こりやすくなります。
今回は水位の上昇が短時間だったのでことなきを得ましたが、これは僥倖でした。
つぎの大雨のときにはもたないかもしれません。地元の方も、これから台風シーズンを迎えるので不安だと口々に語っておられました。
今回の浅野川の氾濫では不幸中の幸い、死傷者は出ませんでしたが、堤防が決壊すれば大惨事が起こることは確実です。
堤防のチェックと対策を急がなければなりません。
(H)
本文中に紹介した椿川参事の発言などを考慮すると、疑問が残りますが、公正のため紹介しておきます。
「17日に工事になったのは、証拠隠滅とか報告会の妨害などではなく、上流でたくさんの工事があり、県央土木総合事務所と業者との日程の調整で偶然この日になったもの。報告会があることも知らなかった。」
報道をみたナギの会からの問い合わせに対して、県は確認済みであることをあらためて表明。なぜそのような記事になったかは不明のようです。