7月28日の大雨で、浅野川下流部の堤防に広範囲にわたって「パイピング現象」が起こっていたことが、ナギの会の調査で確認されました。
ナギの会から石川県河川課に連絡、県央土木総合事務所職員も確認しました。
パイピング現象は、堤防決壊の前兆現象として知られています。
2004年の新潟の水害でも、パイピング現象によって堤防が決壊し、大きな被害を起こしました。
今回の浅野川では、上流での豪雨が短時間に集中したため、水位がすぐに下がったので決壊にいたりませんでしたが、これは不幸中の幸いといわざるをえません。
28日の水害のあと、県も浅野川の治水施設をチェックしたものと思われますが、今回も市民グループによる発見でした。(まさか、このような重大問題を、発見しながら公表していなかったとは、考えたくもありません。)
浅野川放水路の入り口前に堆積した土砂を放置していたことなどとあわせ、現にある治水施設の管理が杜撰であることが、大きな問題点として指摘されます。
ナギの会は、明日17日午後2時から、現地説明会を開催します。
【パイピング (piping)】
土中の浸透水により土粒子が移動・流出して、土中に水みちができる現象。自然斜面や盛土斜面などでパイピング現象が生じ、崩壊の発生原因になることが多い。(ナギの会のプレスリリースより転載)
(H)
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