砂上のアート

Sand Dancer



「砂上の楼閣」ならぬ砂上のアート。



砂浜の上に描いた絵が、打ち寄せる波に

消されてしまう経験は誰にもあるはず。



ただ、このアーティストの絵は半端なく壮大だ。



大きくて細かくて、とても多くの時間と

エネルギーが費やされている。



それが、儚くもあっさりと波にさらわれて

消え去っていく。



アーティストにとって自分の作品というものは

膨大なエネルギー注いで育てあげた子供みたいな

ものだから、なんとか後世に残したいと思うのが

普通だと思う。



ところがこの人は違う。




打ち寄せる波によって、あっさりと消されてしまう

ものにたくさんのエネルギーを注ぐ。




でも、そんなところが何だかとてもロマンチック。



なぜか胸がキュンとなる。