尻別川

2006-02-26 | 釣り
その源を支笏湖の西山の裏から発し、羊蹄山をぐるりと

囲むように流れるこの川は、国土交通省が認定する

「清流日本一」に平成11~14年まで4年連続で輝いた川。


年に何回かはこの川へ釣りに行くのだが、実は本流ではあまり

いい思いをしたことがないw。



場所によっては50~60センチもあるレインボーもいるらしいが、  

かなり歩かないとたどり着けないポイントだったりする。



羊蹄山を眺めながらの釣りもなかなかいいのだが、とにかく

この川は知名度が高く、魚の放流数も多いが釣り人も多い。


どこへいっても先行者が多くて結局、人の入ってない支流へ

移ることになる。





また、尻別川は「幻の魚」イトウの生息南限でもある。


かつて1メートル超級の大物が数多くあがったが、急激な

環境破壊と乱獲のため、現在では尻別川のイトウは絶滅寸前

だという。


確かにあちこちで護岸工事が行われ、次第に自然の流れが

失われつつある。


イトウは大型の肉食魚類だけあって、餌となる生き物たち

をはじめ、周囲の生態系が健康であって初めて生き延びて

いける魚。


今でもイトウの稚魚の放流は行われているらしいが、

環境も改善していかないと世代交代できないそうだ。


逆に言うと、イトウが世代交代している事実は、その水域

の生態系全体がきわめて健全であることを十分に証明する

ことになるという。


よってイトウは、地域の生物多様性を測定するバロメーター

といえる。


今は、尻別川のイトウを守る「オビラメの会」という団体が

一所懸命、この川の環境保全に力を尽くしている。






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