11月14日(金)~16日(日)
幸運にも今年の出場権も獲得。
今回は、紅一点のT中隊員を加えて混成チームでの参戦とあいなった。
メンバーは昨年経験組のO竹、M田、3年前に悪天候でリタイヤしリベンジの執念に掛けるT中嬢、半年前に赴任し半ば無理やりその気にさせた初参戦のM永。
小生は、後進に道を譲るべく、自称総監督兼伴走隊長兼渉外担当で参加することに。
昨年は男組で参戦し、34時間51分で踏破。
ペースが落ちることは当たり前なので、どのくらいのビハインドで通過していけるか。
昨年の経験が非常に参考になる。
11月14日(金)12:30マクレホースセクションNo.1をスタート
小生は、金曜仕事をこなし、セクション3の終わり35km地点から合流してゴールまでの65kmを伴走なので、それまでチームの進捗を追う。
CP1到着 16:40
CP2到着 19:20 (昨年より1時間12分遅れ)
CP3到着 23:50 35km地点
昨年より2時間10分遅いが途中土砂降りの雨であったとのこと。
当地は粘土質なので雨が降ると非常に滑りやすく大変危険になる。
合流したときは、雨が降ったりやんだりと天気予報によると午前2時くらいに上がる予報なのでなんとか最悪な状況は免れそうな予感。
CP3でしっかりエネルギー補給、日本からのおにぎり最高!!
CP3サポート隊 日本:K脇 香港:Y田部長、S木研修員、Y川
M永隊員、先が長いのにすでにマメ治療!
3度目のM田隊員は余裕な表情
ここから小生も合流し、気合いの伴走開始
ハードなセクション4の開始で、再び山に突入していく
M永隊員、早々にびっこをひいている。
T中隊員 もう、ばてばて。
こんな光景がしばしば起こり、まだ半分も来ていないのにと心配になることしばし。
CP4到着06:45
ここまで来ると、スタートから一晩明けて各CPもこんな光景が散見される
夜から満点の星空で分かっていたが、今日は打って変わって快晴の天気で暑さが気になる
08:25 マイルストーン100 50km通過 スタートから19時間55分
暑さ、疲労、睡眠不足が容赦なく体力を奪っていき、筋肉が悲鳴を上げる急な登り階段で心が折れる
なんとか50kmを過ぎたとは言うものの、チームの状況は厳しく、マジで踏破は無理なんではと思ってしまうほどペースが上がらない。
CP5到着 10:28
ここは山の上のCPのため夜明けに到着した昨年は寒さのあまりがたがた震えていたところだ。今日はほかほか快適! でもハチと戦って右耳を負傷!(自分のもったペンでひっかいて自爆)
うどんとおにぎりが名物のCP6真近
CP6到着 13:00
おにぎりすでに品切れ(泣) その代わりうどん3カップ、ピーナッツバターサンドでエネルギー補給!!
暖かい炭水化物でエネルギーを補給し、後半戦の山場、針山(532m)、草山(647m)、香港最高峰大帽山(957m)越えを向かえる。
登って下りて、登って下りて、はぁ~。
照りつける太陽の中、喘ぎながら一歩一歩登り坂に足を出す。
みんな下りは膝に来て辛そう
ヒイヒイ言いながらなんとか針山の三段腹と言われるほとんど階段の急登、草山をやっつけ最後の大場所大帽山を遠望できるところに来ると素晴らしい夕景色。
スタートから2回目の日没17:28。大帽山に沈む夕日、リードマインパスより。
疲れた身体と心を癒してくれる美しい夕日を眺め二回目の夜に突入。
しかも最大の山場、香港最高峰大帽山(954m)越え、このタイミングでは本当にきつい
これからまだあれ越えるの?って感じ!!!
CP7到着 18:00
ここの名物カップラーメン。O竹、M田は2個を腹に収める! すごっ!!
腹ごしらえも済ませ、大帽山への登りにとりつく
尾根筋に出てしばらく行ったところでガスが出て一時道が分かりにくい状況もあったが、強い風と下がった気温で意外とペースが上がり、何とか大帽山への急登もやっつける。
しかし、ここの長い舗装路の下りでM田が睡眠不足のあまり寝ながら歩く?歩きながら寝る?夢遊病状態に。
みんな結構最後の正念場をやっつけ気が緩んでいるのか。
CP8 到着 22:00
最後のサポート隊との合流地点。
予想外にペースが上がって早着したため、サポート隊が追いつけず、大休止。
献身的なサポート隊、有難いかぎりだ
Y川奥様のお手製のカレーとサラダを頬張る。 旨い旨いを連発し、一晩寝かされたであろう丹精込めて作られたカレーもあっという間にたいらげてしまった!!!
残りの22kmの最後のエネルギーをチャージ。
ここまできたら後は、何とかなる。完走はほぼ間違いない状態。
ここから、サポートに入ったY川がそのまま伴走に加わる。
このセクションはだらだらのアップダウンを繰り返しながら舗装路を歩く。
楽勝のはずが、M田再び蛇行!腹も満たされエネルギーをチャージしたものの、睡魔には勝てないようだ。
CP9到着 04:58
Last check poin !!
そのまま、最後のセクション10に突入。
あとは勢いで行くしかないと再び山道に入る。
意外とここからが長く、安心した心に最後の試練を与える。
二晩徹夜の身には結構な試練なるも最後の鞭を入れる。
最後の公園に入った時は、何となくメンバーの表情が落ち着いた様な・・・。
二晩目が薄っすらと明けようとしているころ、100kmの道が終わろうとしている、ほとんどゴールの表示!
さぁ、元気出して行け!最後のビクトリーロードと心の中で応援!
6時37分 ゴール!! 疲れは隠せないものの高々と上げた手が誇らしい!
タイム42時間7分 100km踏破!!
途中だめかと思うことしばし。
紅一点のT中嬢のリベンジ成功。
初参加で半ばしぶしぶ参加させられ、途中から痛めた左ひざを抱えながら根性と意地の歩きを見せたM永隊員。
3度目の経験者なれど睡眠不足と調整不足に悩まされ後半のほとんどを寝ながら歩いていたM田隊員。
トレーニング不足から、一番のホープでありながら終始苦戦していたO竹隊員。
皆それぞれ心に思うことは様々だったと思うが、背負うということの大変さを身をもって感じていたのではないだろうか。
大会趣旨に賛同いただき、多くのご寄付をいただいた賛同者の方々。
深夜のサポートにもかかわらず国内外から駆け付けてくれたサポート隊のみんな。
日本からサポートに来てくれたK脇隊員の絶妙な調達物資。
小さなお子様を抱えて子育てで忙しいにもかかわらず、2日がかりで端正込めたカレーを用意していただいたY川隊員の奥さま。
メンバーの意地とくじけそうな心を最終的にガシッと支えていただいた皆様のお気持ちに深く感謝申し上げる次第です。
この場を借りて、皆々様には心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
次の挑戦をまた新たなメンバーがするのかはまだまだ分からないが、たかが100km、されど100km、人間は限界に近づいたとき何かが見えてくると思っている。
何が見えるかは人それぞれのことなのだが、決して無駄になるようなものではないだろうということだけは確信できる。
あらたな挑戦者、目標が現れたら引き続きの応援をお願いし、筆を置くことにいたします。