20cmドブソニアン望遠鏡で月面Aの位置と火星を撮影しました。
10月30日快晴。当日は「月面A」が観察できるかもしれない日でした。
月齢13.3(標準時正午の時)の日は夜に実際の月齢13.5~13.6で「月面A」が観察できるチャンスがあります。
この観察できるかもしれないチャンスに観察・撮影して確認することにしました。その合間に少しずつ遠ざかる火星も撮影します。
夕食前にドブソニアン望遠鏡を庭へ準備して月が昇ってくるのを待ちました。
アイピース(接眼レンズ)×48倍で覗いて月面を確認しました。しかし、「月面A」は観えませんでした。コペルニクスの山を目印にして欠け際を捜しましたが、判りません。まだ観えていないと思って1時間自宅で待ちました。
先に夕食を済ませて入浴して時間待ちしました。
この夜は冬のように冷気で冷えていました。風邪をひかないように気を付けなければと思い、途中で防寒着に着替えました。
1時間おきに月面を確認しました。「月面A」を確認できませんが、一応その付近をASI290MC動画カメラで撮影しました。その間に地平高度が高くなった火星も撮影しました。
結局、3時間待ちましたが、「月面A」は確認できませんでした。
待ち時間の間にパソコンを自宅へ持ち込んで撮影した写真をソフト現像処理して確認しました。
その結果、「月面A」が観察できる時間は、月が昇ってきていた時にすでに終わっていたことに気付きました。クレータとの位置関係から判りました。
しかし、写真をよくチェックしますと、「月面A」が薄っすらと判りました。
「月面A」は実際の月齢13.4ぐらいの時から待ち伏せして待っていなければ観えないようです。次回もう一度挑戦しようと思います。
火星は地平高度約60度あって撮影条件が良かったですから、意外と模様がハッキリ写りました。火星はすでに欠けて写っています。
撮影した写真2コマを添付します。
「月面A」は写真矢印の交点にあります。何となく「A」の文字になっています。
火星は地形模様がハッキリするよう濃いめにしてあります。
写真中央にへスペリア付近が写っています。
①月面Aの位置
2020年10月30日22時11分
露出3.3ms×250/500フレーム×1コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN100 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ8 トリミング自宅 気温13℃
※キャプチャエリア1936×1096
②火星
2020年10月30日21時49分~54分
露出1.1ms×500/1000フレーム×12コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2倍バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ8(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 ※キャプチャエリア480×274、下が北