新星空の友

自宅でらせん状星雲・網状星雲とチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)を試写しました

 光害の自宅でQBPフィルターを使って、みずがめ座らせん状星雲(NGC7293)・白鳥座網状星雲(NGC6960)とおうし座にいるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)を試写しました。
 10月2日快晴。QBP(QuadBP)フィルターとε-130D望遠鏡を使って散光星雲を試写する日を待っていました。(カメラは無改造カメラ)
 やっとらせん状星雲と網状星雲を試写するチャンスが来ました。
 67P彗星もQBPフィルターで試写することにしました。これはフィルターをLPR-Nフィルターと交換する手間を省く意味もあります。どの程度写るか確認します。
 らせん状星雲は南中過ぎてからの撮影で途中から隣家の屋根が写り込み撮影コマ数が減りました。基準星にみなみのうお座フォーマルハウトを使い導入しました。
 らせん状星雲は試写してカメラモニターチェックで星雲形状を確認できました。
 網状星雲は基準星を白鳥座デネブにして導入しました。網状星雲は試写後のカメラモニターチェックでは確認できませんでした。
 67P彗星は試写してカメラモニターチェックで彗星像を容易に確認できました。基準星にアルデバランを使い導入しました。
 QBPフィルターでも彗星像が写ることが判りました。
 
 試写した写真3コマを添付します。

 散光星雲は撮影コマ数がまだ少ないため、画像が粗いです。
 しかし、光害の自宅でもまあまあ写ることを確認できました。

 67P彗星の光度はステライメージ9で自動測定しますと、10.0±0.2等です。もう少し明るくなることでしょう。
 短い尾が西方向(写真右側)へ出ていることが判ります。尾の長さを測定しますと、角度で4分です。
 

①みずがめ座らせん状星雲(NGC7293)
2021年10月2日22時41分42秒~23時03分44秒
露出30秒×40コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
無改造カメラ トリミングISO1600 自宅 気温20℃

②白鳥座網状星雲(NGC6960)

2021年10月2日24時06分37秒~45分24秒
露出30秒×70コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
無改造カメラ トリミングISO1600 自宅
※写真中央の明るい星は恒星4.3等

③チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)
2021年10月2日25時05分47秒~10分34秒
露出25秒×11コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
メトカーフコンポジット 無改造カメラ トリミングISO3200 自宅 
※彗星は中央左側、右下の明るい星は4.6等星




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