新星空の友

南中頃に露出別にシリウス伴星を実験撮影しました

 南中頃、20cmドブソニアン望遠鏡で露出別にシリウス伴星を実験撮影しました。
 2月24日晴れ。時々強い風が吹いていましたが、夕食後、夕方のウォーキングに出掛けました。
 ウォーキング中に夜空を見上げますと、透明度の良い快晴でした。空の良さに誘われて、帰宅後シリウス伴星撮影に挑戦することにしました。
 ウォーキングは短縮コースへ切り替えて帰宅しました。
 すぐにシリウスの南中時刻を調べました。20時20分が南中でした。
 急きょ20cmドブソニアン望遠鏡とASI290MC動画カメラを自宅庭へ出して撮影準備しました。
 撮影準備完了は南中時刻を少し過ぎて20時半でした。
 望遠鏡の×200倍でアイピースを覗きますと、シリウス伴星がにじんで観えました。望遠鏡を出してすぐに観察しましたので、望遠鏡が外気になじんでいませんでした。
 とりあえず動画撮影を繰り返しました。
 当日(2/24)の撮影目的は、シリウス伴星の写る最小露出と適正露出を見つけること、南中時刻頃に斜鏡の十文字金具(スパイダー)による回折像とシリウス伴星が交差するかどうかの確認の二つです。
 パソコンモニターで露出毎にシリウス伴星の映りをチェックしました。
 GAIN300設定で露出が短いと伴星は確認できませんでした。露出30ms以上にしますと、伴星が回折像(十文字)の筋付近に映って見えました。
 南中時刻前後は、このドブソニアン望遠鏡で観察・撮影しますと、シリウス伴星が回折像(十文字)と交差することが改めて判りました。
 シリウス伴星を回折像(十文字)と交差しない状態で観察・撮影するには、南中前後約1時間は避けた方が良いことが判りました。これは私のニュートン式ドブソニアン望遠鏡の場合です。十文字金具(スパイダー)のない望遠鏡は関係ありません。

 実験撮影した写真3コマを添付します。

 シリウス伴星の適正露出はGAIN300で10ms~30msと判断できました。(私の機材の場合)

 尚、実際に動画撮影と一眼デジカメのコリメート撮影を実施してみますと、シリウス伴星は動画撮影の方が写り易いことが判りました。今後はシリウス伴星を動画撮影に切り替えようかと思います。
 
①シリウス主星と伴星(露出5.3ms)
2021年2月24日21時13分~14分
露出5.3ms×250/500フレーム×4コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影 
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング自宅 気温4℃
※キャプチャエリア544×548

②シリウス主星と伴星(露出12.1ms)
2021年2月24日21時15分~16分
露出12.1ms×250/500フレーム×4コマ
他データは①と同じ

③シリウス主星と伴星(露出30.4ms)
2021年2月24日21時18分~19分
露出30.4ms×250/500フレーム×4コマ
他データは①と同じ







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