もう一度、ε-130D望遠鏡で夕焼けのアトラス彗星(C/2024 G3)を撮影しました。
1月17日夕方、晴れ。三日続けて自宅近郊の「カノープスの見える丘」へG3彗星を撮影に行きました。
風が吹いていますので、雲があっても流れてくれると思って望遠鏡を準備しました。
本日(1/17)も明るい空でポーラメーターを使って大体極軸合わせしました。
本日は一眼デジカメの写野中心に映る金星の赤緯と一致するように極軸の水平方向を調整しました。
こうすれば極軸がほぼ北極方向に向きます。短時間露出には十分な極軸合わせです。赤緯方向の導入誤差は考えなくてよいレベルになりました。自分なりに考えた極軸合わせのアイデアです。現地で思いつきました。
まだ明るい空で金星を基準星にして彗星の赤経・赤緯へ望遠鏡を向けました。
日の入り20分後から試写しました。G3彗星が写野内に写ったか確認しました。
カメラモニターを拡大してチェックしますと、昨日よりも精度よく中央近くにG3彗星が導入できました。
G3彗星が大体写野中央になるよう構図合わせしました。
そして、露出を空の明るさに応じていろいろ変更して連写撮影を繰り返しました。
本日は雲に邪魔されずにうまく撮影できました。
双眼鏡でもG3彗星を捜しましましたが、判りませんでした。撮影したカメラモニターに映った彗星で観察したことにします。
G3彗星は山へ隠れてしまいましたので、機材を片付けて帰宅しました。
夜、ソフト現像処理して写真にしました。
撮影した写真3コマ(反転写真含む)を添付します。(2/13写真③追加しました)
尾の長さは前日同様、角度にして0.3度です。
光度はまだマイナス等級ですが、大彗星にはなりませんでした。
彗星の地平高度は2度でした。
①夕焼けのアトラス彗星(C/2024 G3)

2025年1月17日17時38分51秒~54秒 露出1/6秒×10コマ ε-130D F3.3
LPR-Nフィルタ- トリミング ISO400 自宅近郊 気温5℃ ※上が北
②地面水平出し状態のアトラス彗星

データは①と同じ ※右上方向が北
③地面水平出し状態のアトラス彗星(反転写真)

データは①と同じ ※右上方向が北