新星空の友

月食のターコイズフリンジ模式図を作成しました

 2022年の皆既月食後、月食のターコイズフリンジ模式図を作成しました。 
 11月11日晴れ。先日(11/8)の皆既月食でターコイズフリンジ(ブルーバンドともいう)を撮影しましたが、疑問に思ってターコイズフリンジの写り方のメカニズムを考えてみました。
 その結果、下記①の模式図でターコイズフリンジのメカニズムが説明できました。
 デジカメのRAW画像でも通常露出ではターコイズフリンジは写りません。
 露出多めでターコイズフリンジのように薄く帯状に写っています。
 ソフト現像処理で青色波長を強調処理しますと、ハッキリ青っぽいターコイズフリンジが浮き上がってきます。
 従来のフィルムカメラやデジカメの通常露出ではターコイズフリンジの領域が写りませんが、デジカメの露出多め写真の特殊処理であぶり出せます。
 但し、JPG画像は撮影していませんので、JPG画像でどうなるかは判りません。
 フィルムカメラやデジカメ通常露出の場合は、ターコイズフリンジ領域を地球の本影として黒っぽく写していました。
 デジカメ露出多めの写真(RAW画像)では、従来本影としていた本影外径の内側にターコイズフリンジ領域があることを実証しています。

 ターコイズフリンジの模式図と撮影した写真3コマを添付します。
 ※写真はコリメート撮影のため、模式図と180度反対です。

 尚、皆既食最大の頃でもターコイズフリンジが写る時があります。月の移動コースがターコイズフリンジ領域にある時に写ります。
 今回の皆既月食では、皆既食最大頃にターコイズフリンジが写りました。

①ターコイズフリンジ模式図
②通常露出の部分食
2022年11月8日18時53分01秒
露出1/160秒 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
アイピースNPL40㎜ 35㎜ F4.5 コリメート撮影
ISO200 自宅 気温13℃

③露出多めの部分食(通常処理)

2022年11月8日18時55分24秒
露出1/2秒 20㎝ドブソニアン望遠鏡 F6
アイピースNPL40㎜ 35㎜ F4.5 コリメート撮影
ISO3200 自宅

④部分食のターコイズフリンジ(強調処理)

データは③と同じ
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