飛雄馬が青雲高校野球部に入部し、応援団長だった柔道部の伴宙太のしごきを受けていた。宙太は飛雄馬に恥をかかそうと、うさぎとび勝負にでる。しかし、それは大誤算だった。飛雄馬は幼少期から父・一徹からうさぎとびでしごかれていたのだ。
その時、飛雄馬は幼少期のことを思い出す。
「と・・とうちゃん、お・・おれなんだって、こんなことをしなけりゃいけないの・・」
「男の子は ぐずぐず 理屈をこねるなっ ただ これだけは いっておく このうさぎとびは ある 偉大なものをめざして とんでいるんだ」
この頃の漫画は「男なら~」みたいな台詞が多い。今だったら、フェミニストの人たちからぼろくそ言われるだろうな。
修行には「理屈抜き」ということが多い。しかし、その前提として、それを指示した人間を、あるいは目的を「信じ抜く」という姿勢が必要だ。今は、「理屈抜きに頑張る力」がなくなったのか、「理屈抜きに信じられる対象」がなくなったのか・・・何はともあれ、大事なことをするには理屈は不要、ただ信じてやり抜くのみ!頭を使う暇があったら体をつかう。頭でっかちの現代人には大切なことだな。