聖ピオ十世会 Society of Saint Pius X

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韓国のナジュのメッセージの公式否認

2017-05-22 03:50:45 | 聖母マリアとその出現について
韓国のナジュのメッセージの公式否認

私的啓示と霊の識別 --- メデュゴリエの「出現」の韓国版

 1998年1月11日付の韓国カトリック新聞によりますと、光州大司教区長のユン・コンヒ大司教は、「1985年6月30日から始まったナジュのユン・ユリアと関連した事件全体」に対して解析をし公式的な判断を今年の1月1日付で公示しました。

 この公式判断は『ナジュ教区教会のユン・ユリアとその聖母像に起きている現象とメッセージに対する天主教光州大司教区長の公知』と題され発表されました。その中で、ユン・コンヒ大司教は今回教導権を行使し、「これまで12年間にわたってきたいわゆる『ナジュの聖母のメッセージ』を私的啓示と主張し、宣伝してきたユン・ユリアとそれに関連する一連の現象」に対して根本的な立場を整理し述べています。

 それによると、ユン大司教は、

ア)「ナジュの聖母のメッセージ」に関する判断として

1) 人間的であり人為的要素が介入している。純粋性と真実性に欠く。

2) メッセージの内容は既存の書籍などの真似、剽窃、引用部分が多い。

3) メッセージの内容が、周辺の人物や状況に応じて、目的指向的であり意図的に訂正、削除、追加される。

4) 自筆の日記の内容と出版物の内容が相違している。

イ)終末論に関する判断として

1) 世界終末の時がユン・ユリアによって延期されているような内容である。これは、教会の伝統的な信仰と離反している。

ウ)「聖体の奇跡」に関して

1) 聖体は有効な叙階の秘蹟を受けた司祭の聖変化によってのみ起こる。

2) 聖体は聖変化を行う司祭の個人的な聖徳と関係が無く、秘蹟において秘蹟を通して適応する。

3) 聖体は、「全実体変化」の後にもその形色はそのままパンとぶどう酒として残らなければならない。

結論:ユン・ユリアのメッセージは、個人的な体験や黙想と関連するものとして考えられる。個人的啓示と信ずる根拠は明らかにない。むしろ信仰的な混乱を引き起こすものだ。

エ)司牧的指針

1) ユン・ユリアと関係する広報物の発行を公式に禁止する

2) これに関する広報物を読んだり見たりすることを自制すること。

3) ナジュの聖母の血の涙が流れた日に記念行事を中止すること。

4) ユン・ユリアはナジュの聖母のメッセージを私的啓示と宣伝してはならず、教導職に従順であること。

5) ユン・ユリアと関係する私的な場所でミサ、巡礼、秘蹟執行を禁止する。

6) 自称「共同体的祈祷集会」など禁止する

7) ユン・ユリア周辺の人たちはそれぞれ以前の生活に復帰し日常的普通の信仰生活に励むこと。

8) 教区教会と教会機関、司牧者たちは、ナジュに関する事件に対する関心をあおり立てるようなうわさを立てないように特別の注意をすること。

9) 全ての聖職者、修道者、信者は、教会が認定した聖母信心を熱心に持つこと。

以上のような公式声明を発表しました。

 私たちも、この公式見解に同意します。それは、ナジュのメッセージは聖伝のカトリックの霊の識別に従うと、疑わしいところが多くあるからです。

 ナジュのメッセージは、まさしくメデュゴリエの「出現」の韓国版という臭いが最初からしていました。ここで私たちも簡単に分析をしてみましょう。


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