ナジュのメッセージは、まさしくメデュゴリエの「出現」の韓国版という臭いが最初からしていました。ここで私たちも簡単に分析をしてみましょう。
1.「出現」を受ける以前の幻視者
もう2年ぐらい(?)前のことになりますが、或る日本人の信者の婦人が、トマス安田貞治神父様からナジュについてどう思われるかと言うことを聞かれたそうです。小野田神父はこの婦人から直接証言を得ました。その時、安田神父様は、ユリア・ユン女史がいわゆる「メッセージ」を受ける前に、ユリア・ユンと秋田でお会いされたことがあること、その時に彼女が、安田神父様に、シスター笹川のようにメッセージを受けるにはどうしたらよいかを尋ねたこと、神父様は彼女に、メッセージを受けると言うことは探し求めるのではなく、戴くものであるから、自ら進んで願うものではないこと、この訪問の直後に神父様は彼女がナジュでメッセージを受けだしたという話を聞かれ、神父様はナジュの話を信じることが出来ないと言われたこと、日本には秋田があるのだから、ナジュには飛びつかないこと、をその日本人婦人に話されたそうです。
[小野田神父は、この婦人がこう話してくれたことは本当なのか、そのことを確かめたく思い、安田神父様にお手紙をしたためました。是非神父様ご自身から証言を聞きたく思っていましたが、神父様から、この証言の真偽についてのお話は聞くことが出来ませんでした。ただ、安田神父様は、ナジュの司教様が否定の公式見解を出されたと言うことだけを伝えて下さいました。]
さて、世のひかり社から出ている『韓国における聖母マリアから血と涙』(レイモンド・スピース著1994年)によると、ユリアは朝鮮戦争の勃発した1950年に4歳であり、1971年に結婚するときには25歳だったというので、1946年に生まれたようです。しかし、いつ、どこで、カトリックの洗礼を受けたのか、メッセージを受ける前にカトリック教会でどんなことをしていたのか、よく分かりません。
この本によると、1982年の4月以来「イエズスさま[ソノママ]はさまざまな状態でご自分の聖心を開いて見せてくださ」(p19)ったようです。「ナジュの聖母の現象」については彼女が39歳の時1985年6月30日に始まったようです。
カトリック教会の霊の識別によると、超自然の現象を受ける前の霊魂の状況を知るのが非常に大切です。上記の本では、そのことがよく分かりません。
ただ、ユリアが
ア)以前から聖霊運動をやっていたらしいこと(1985年の7月2日に聖母像が涙を流し続けたこと、その9時半頃から「不思議な感じがしはじめた」(p22)こと、「それは、ちょうど聖霊を体験したときのよう」(p23)だったことについて、7月4日付で日記を書いています。)
イ)ユリアはキリスト教について無知であったこと(旧約聖書を読んだことが無く、バベルの塔を知らなかったpp132-133)、
ウ)カトリックの純粋な信仰を保たなければならないことは全くの関心外であること、などが分かります。
1.「出現」を受ける以前の幻視者
もう2年ぐらい(?)前のことになりますが、或る日本人の信者の婦人が、トマス安田貞治神父様からナジュについてどう思われるかと言うことを聞かれたそうです。小野田神父はこの婦人から直接証言を得ました。その時、安田神父様は、ユリア・ユン女史がいわゆる「メッセージ」を受ける前に、ユリア・ユンと秋田でお会いされたことがあること、その時に彼女が、安田神父様に、シスター笹川のようにメッセージを受けるにはどうしたらよいかを尋ねたこと、神父様は彼女に、メッセージを受けると言うことは探し求めるのではなく、戴くものであるから、自ら進んで願うものではないこと、この訪問の直後に神父様は彼女がナジュでメッセージを受けだしたという話を聞かれ、神父様はナジュの話を信じることが出来ないと言われたこと、日本には秋田があるのだから、ナジュには飛びつかないこと、をその日本人婦人に話されたそうです。
[小野田神父は、この婦人がこう話してくれたことは本当なのか、そのことを確かめたく思い、安田神父様にお手紙をしたためました。是非神父様ご自身から証言を聞きたく思っていましたが、神父様から、この証言の真偽についてのお話は聞くことが出来ませんでした。ただ、安田神父様は、ナジュの司教様が否定の公式見解を出されたと言うことだけを伝えて下さいました。]
さて、世のひかり社から出ている『韓国における聖母マリアから血と涙』(レイモンド・スピース著1994年)によると、ユリアは朝鮮戦争の勃発した1950年に4歳であり、1971年に結婚するときには25歳だったというので、1946年に生まれたようです。しかし、いつ、どこで、カトリックの洗礼を受けたのか、メッセージを受ける前にカトリック教会でどんなことをしていたのか、よく分かりません。
この本によると、1982年の4月以来「イエズスさま[ソノママ]はさまざまな状態でご自分の聖心を開いて見せてくださ」(p19)ったようです。「ナジュの聖母の現象」については彼女が39歳の時1985年6月30日に始まったようです。
カトリック教会の霊の識別によると、超自然の現象を受ける前の霊魂の状況を知るのが非常に大切です。上記の本では、そのことがよく分かりません。
ただ、ユリアが
ア)以前から聖霊運動をやっていたらしいこと(1985年の7月2日に聖母像が涙を流し続けたこと、その9時半頃から「不思議な感じがしはじめた」(p22)こと、「それは、ちょうど聖霊を体験したときのよう」(p23)だったことについて、7月4日付で日記を書いています。)
イ)ユリアはキリスト教について無知であったこと(旧約聖書を読んだことが無く、バベルの塔を知らなかったpp132-133)、
ウ)カトリックの純粋な信仰を保たなければならないことは全くの関心外であること、などが分かります。