カーロアロマトと同様、昔のキットにアルミ砲身、PE、新規部品を足して、ちょこっとアップデートした製品。当然、昔、最初に出た時(1975年)に、おーこんな車両が有ったのかと感激して作ったことが有る。
タミヤ新生4号G型でアフリカ熱が再発、マラリアみたいだ、棚から作りかけを引っ張り出し、やっと完成。新規オマケ部品で砲塔周りはしゃきっとするが、車体は旧態然なのでOVM等を見場の良い物に換えたりジャッキ置き場を真鍮帯板で作り換えたりしてあった。このキット、さすがに大昔の製品なので寸法とか形が、あれ?な所は有るそうなのだが、もともと個性的な形故「222」にしか見えない。何より、作り易いのが良い所。うん十年前に、しかもキャタピラ全盛の時代にこんな地味な装甲車をしれっと出したタミヤは本当に偉い。
再開にあたり、車体周りの追加工作として、ノテックライトにはガードが付いていたようなので真鍮線で追加(適当)。車幅表示棒はAFVクラブの別売品(よくもまーこんな物買ってあったな、と我ながら感心。でも助かった。)に交換。バックミラーもPEに交換。これだけで、相当印象が良くなった。
ジャーマングレーで塗って有ったのは、きっとエナメル塗って、剥がして、デロデロにするつもりだったはず。でも今回はタミヤのラッカー76番を塗りたかったので、当時、たっぷりはもらえない塗料をちびちび吹き付けているつもりで塗ってやった。これはこれで、貧乏くさい仕上がりになって、良かった。
新規フィギュアーの出来は上等。ただ、ちょっと小柄過ぎる印象。それでも、砲塔の中に居る人は二の腕あたりを削らないと収まらなかった。バイクの伝令はどうしようかと思ったのだが、これが居ないと完結しなささそうなので作った。で、めでたく箱絵の再現。
と、一旦は、ほくそ笑んだがなんか落ち着かない。車両に乗せると、やっぱり小さい。まだ勢いのあるうちにと、砲塔に収めてしまった人とうまく絡みそうな車長をトライスターのフィギュアーから取り急ぎ作り直した。こっちの方が見ていて落ち着く。
このキット、どうも222でも後期型のようで、これが41年のアフリカに居たかどうかは藪の中。多分、前期型にこだわれば、221を買ってニコイチする手が有るかもしれないが、当然作り換えたくなる部品は多そうだし、大体そこまで入れ込んではいない。やっぱり、世の中、知らない方が良い事も有る。