Unit 『航路-ハンロ-』 の稽古風景。

Mayの座長-金哲義と、劇団タルオルムの座長-金民樹による
Unit『航路-ハンロ-』の稽古日誌。

『雷を走る龍』写真集UPしました。

2010-05-21 20:51:59 | 3.『雷を走る龍』
私達は、新作に取り掛かっております。
あ。私ー金民樹の劇団タルオルムの本公演です。
金哲義さんに、作・演出をお願いしております。
公演案内は早急にUPするとして。


まずは。
2010.4.15-16に上演した『雷を走る龍』の写真をUPいたしました。
pentaxさんにお世話になっております。

素晴らしい写真は、金城泰哲さんにとってもらいました。
感謝。

↓↓↓ どうぞ、ご覧になってくださいませ。

http://album.pentax.jp/198711348/

チェジュの空の下で。(民)

2010-05-13 00:33:46 | 稽古日誌



チェジュより帰りました。
10日以上もたって、やっとこうして報告コメントを書きます。

去年に続き
『チェジュ4.3マダン劇祭』に『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』が招待を受けたものの
国籍が問題とかで、
私ー金民樹がチェジュへ行って参りました。
unit航路は、去年と同様、公演が出来ず
今年は『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』の編集DVD上映ではなく、

『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』、
『暗行御史-夢龍妖闘伝』
『雷を走る龍』の航路3作品を30分に編集し
日本に残った金哲義代表の手紙を代読して参りました。

去年とは違いMayの団員と共に渡航しました。
彼らも共に、公演を観にきたチェジュの方々に謝りのコメントとともに
18年間、Mayで共に作品を作ってきた仲間として悔しい想いを
伝えてきました。
長い長い月日を、朝鮮人の金哲義を代表に
苦楽を共にしてきた彼らの、想いは計り知れません。


写真は、澄み渡った空になびく、航路のロゴを描いた旗です。
『雷を走る龍』で使った旗です。
航路のロゴは、空泳ぐ魚と海羽ばたく鳥を描きながら、ハングルでハンロと
読めるようになっています。

異国の日本と、朝鮮半島で生き別れ、死んでしまった夫婦のハンが
込められているようです。




三日間のマダン劇祭の最終日、
参加した劇団名と参加作品の演目が書かれたのぼりや、
舞台を囲むように立てていた、
チェジュドで死んでいった霊魂に見立てたのぼりと共に
ハンロの旗も燃やしました。

せめて、
この旗を燃やすことで
チェジュで、そして異国で亡くなっていった
私達の先祖のハンを
少しでも、ほんと少しでも慰労することができたらなあと
願いました。


チェジュドで沢山の方にお会いしました。
励ましてもらいもし、共に怒り、悲しみ、涙しました。
去年に続き読んでくださった実行委員会の方々には感謝しきれません。


…それなのに、
帰ってからも、この破裂しそうな想いを
どこへぶつければ良いんだろうかと嘆いたり
布団をかぶったり
マッコルリをあおってみたりしました(笑)

答えは、己の心の中にありました。
逃げない。
逃げようもない。

そんな
どうしようもない国を持った者として。
しっかりと前を向いて歩いて行こうと思います。