Unit 『航路-ハンロ-』 の稽古風景。

Mayの座長-金哲義と、劇団タルオルムの座長-金民樹による
Unit『航路-ハンロ-』の稽古日誌。

チェジュでの公演。(民)

2010-04-20 01:30:49 | 1.『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』
去年に続き、今年4月末にチェジュにて行われる『4.3マダン劇祭』に
航路の旗揚げ作品『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』が招待を受けました。

そして、去年に続き、渡航許可が降りず
今年も航路は、チェジュでの公演を果たすことが出来なくなりました。

去年、夜中に撮影した作品を編集し、
私が単身で渡航し、
集まって見にきて下さったチェジュの方たちの前で
上演ならぬ上映をしました。

マダン劇祭の実行委員会の方は去年4月に
その映像を見て、
そして去年6月に大阪公演を見にわざわざいらしてくださり、
『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』が4.3事件で虐殺され、闇に葬られた霊魂の
慰霊をする儀式のようだと
今年も招待してくださいました。

日本に住む在日コリアンの我々が、
1948年にチェジュで起きた4.3事件の末裔である想いで作った作品を
故郷ーチェジュに呼ばれて、その作品を持って行くということは
震えるほど、思いがけないお話でした。
それが、行けない結果となりました。
この気持ちは、どこにぶつけたら良いのでしょうか。

航路を思って下さっている方々への報告です。

目的地も間違っていない。
羅針盤も狂っていない。
ただ、嵐なんだ。
ただ、大波なんだ。
そう思って前へ前へ、進みたいと思います。












ありがとうございました!(哲)

2010-04-18 13:38:57 | 3.『雷を走る龍』
二日間の公演、無事終了いたしました。
平日のお忙しい中、雨の中にも関わらず、予想以上にたくさんの方々にお越し頂きました。
本当に本当にありがとうございました。
関係者、スタッフの皆様にも本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました!
座長二人の我が儘に全力で応えてくれた団員達、本当にありがとう!
ハンロの度に自分の劇団の重さを仲間達を再認識できます。


幼い頃に出会った密入国者の叔父さんや叔母さん達がどんな闇を抱いてたのか、当時の僕は知る由もなく、きっと今出会っても語る事もないでしょう。他界した人、行方の解らない人、色々です。

今回のモデルになった叔父さんは異国の真っ暗な山道でどんな闇を感じたのか、もう聞く事もありません。
僕にある想い出は、妹を膝にのせて果物を食べさせてあげてた姿。
面白い顔をして笑わせてくれた事。
一緒にトイレに入って、笑いながら一つの便器に並んでおしっこをした事。
スケートに行った事。
海に行った事。

闇など感じさせない、優しい姿しかありません。

あの時、叔父さん達はどんな想いで僕達を可愛がってくれたのでしょうか?

以前僕は、故郷に行きたい気持ちを目一杯語った時、チェジュドの人から
「チェジュドは地上の楽園やないんや!」
と一喝されました。
それはあまりにも重く、それがまさに今の僕達の現実なんだと思い知りました。

それでも全力で叫ぶしかない。

公演終わりで帰宅すると、北朝鮮から手紙が届きました。
近況を知らせる手紙でした。
「覚悟」というものを再認識します。
今年、故郷に行けるかどうかは解りません。
無駄となるか一歩となるか、今日今から故郷リベンジ公演の稽古です!
くじけそうになり、逃げたくなる事もあるけど、最近は毎日自分を励まして一歩を踏み出してます。
さぁ、前進だ(^O^)/



「雷を走る龍」
全ての皆様、本当にありがとうございましたp(^^)q


無事に終了いたしました!

2010-04-15 08:19:21 | 3.『雷を走る龍』


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Unit『航路-ハンロ-』第2回公演『雷を走る龍』無事に終了いたしました!
ご来場まことにありがとうございました!
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劇団タルオルム団長の金民樹と、May座長の金哲義による
二人芝居Unit『航路-ハンロ-』の新作、無事終了いたしました。
仲間に支えられ、沢山の方の励ましを頂きながら、
チェジュからの雨を受けながら、無事に3公演、終了することができました。
お越しいただいた皆様、そして声援を送って下さった皆様、
スタッフの方々、そして信頼なる仲間たち、本当に本当に本当にありがとうございました。


いよいよ。(民)

2010-04-15 01:47:03 | 稽古日誌





本日、小屋入りして参りました。
沢山の仲間に手伝っていただいて、会場を作り、舞台を作り、作品を作る。
神経を研ぎ澄まして、呼吸を整えて、感情を高ぶらせる。

いよいよ、本番です。
去年の『空泳ぐ魚 海羽ばたく鳥』が懐かしいです。
あれから一年、いろんな事がありました。
故郷ーチェジュに想いを馳せた一年でした。

今回のお話は、チェジュから渡ってきた両親を持つ、
在日2世の女性の物語です。
チェジュより密航してきた男と出会うのですが…

私にとっては、母親の世代のお話です。
どんな想いで、両親を見て、
どんな想いで私を育てたんでしょうか。
明日、私の母も見にくるらしいんですが。
どんな想いで見るんやろか。
私に自分の姿を重ね合わせて見るんやろか。

日本学校に通っていたオモニ。
自らのルーツに覚醒するも、本屋で在日コリアンの本を手にとることさえ出来ず、
黒人問題の本を買ったことから、人生が始まったというてたオモニ。
いまだに、朝鮮語特有の巻き舌の発音が苦手なオモニ。

すべての在日2世の女性にささげようと思いながら、
今一度、数ヶ月作ってきたお芝居を
振り返りながら…
寝ます!



航路 ―ハンロ― 第二回公演

マダン劇 「雷を走る龍」
作・演出/金哲義

■あらすじ

1960年代の大阪。
自分の「血」も「故郷」も知らずに育った香子は、
結婚を期に「祖国」を知る事となった。
ある日、香子の元に「故郷」から柄根という男が現れる。
「祖国」を想う香子と「故郷」を生きた柄根の間には、
時代には拭いきれない孤独があった。

■出演/金哲義 金民樹
 楽士/姜愛淑 洪京枝 田中志保 斉藤友恵 柴崎辰治 高嶺羽


■日時
2010.4.15(木)朝鮮韓国語公演  19:00
    16(金)日本語公演 13:00/17:00

受付開始・開場は開演の1時間前

■会場
ドーンセンター 1階 パフォーマンススペース
大阪市中央区大手前1丁目3-49 TEL:06-6910-8500

京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅1番出口より、東へ徒歩約5分。
JR東西線「大阪城北詰」駅2番出口より、西へ徒歩約8分。

■料金
前売/2300円(シニア割引 ※65歳以上・障害者割引/1500円)
当日/2500円 中高生/1500円(要学生証) 小学生/500円

ワンドリンク制(チケット料金に含まれます)

※6歳未満は無料です。
※シニア割引・障害者割引は、前売券のみとなります。
 当日受付での取り扱いはございません。ご了承下さい。
※ワンドリンクにはお酒もございますので、 飲酒される方は交通機関をご利用下さいませ。


心が。(民)

2010-04-13 02:09:49 | 稽古日誌
張り裂けそうです。
本番をひかえての通し稽古でした。
いろんな想いが、ぐるぐると頭と心の中で、叫んでいます。

たった3ステージの公演です。
が、その3回、持っているすべてのものを出すために、この数ヶ月を生きていました。
見にきていただいたお客さんと、何を感じあえるんでしょうか。

明日の最後の稽古に励みたいと思います。



航路 ―ハンロ― 第二回公演

マダン劇 「雷を走る龍」(いかずちをはしるりゅう)
作・演出/金哲義

■出演/金哲義 金民樹
 楽士/姜愛淑 洪京枝 田中志保 斉藤友恵 柴崎辰治 高嶺羽

■STAFF
舞台監督/武吉浩二(CQ)
音響/大西博樹
照明/池辺茜
音楽/川本高虎(高虎BAND)
サウンドエディター/オノトモツネ 
宣伝美術/田中志保(May)
制作/木場夕子(May)卞怜奈(劇団タルオルム)

■日時
2010.4.15(木)朝鮮韓国語公演  19:00
16(金)日本語公演 13:00/17:00

受付開始・開場は開演の1時間前

■会場
ドーンセンター 1階 パフォーマンススペース
大阪市中央区大手前1丁目3-49 TEL:06-6910-8500
京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅1番出口より、東へ徒歩約5分。
JR東西線「大阪城北詰」駅2番出口より、西へ徒歩約8分。

■料金
前売/2300円(シニア割引 ※65歳以上・障害者割引/1500円)
当日/2500円 中高生/1500円(要学生証) 小学生/500円

ワンドリンク制(チケット料金に含まれます)

※6歳未満は無料です。
※シニア割引・障害者割引は、前売券のみとなります。
 当日受付での取り扱いはございません。ご了承下さい。
※ワンドリンクにはお酒もございますので、
 飲酒される方は交通機関をご利用下さいませ。

■チケット予約
【お名前・ご来場日時・チケット種類・枚数・返信先】
以上をご記入の上、下記まで送信して下さい。
e-mail/sowon615@mail.goo.ne.jp
FAX/06-6784-6626 ※予約締切 4/13(火)

主催/ 航路 -ハンロ- http://blog.goo.ne.jp/sowon615/ 
共催/May http://may1993.hp.infoseek.co.jp/
劇団タルオルム http://www.office-wink.com/tal-orum/


観劇、挟み込みなどの連絡先です。


080-4242-1971

金曜日の夕方、寝そべりながら御覧になれるほどに御席ございます!


是非お越し下さい!


もうすぐ!(哲)

2010-04-07 02:32:13 | 3.『雷を走る龍』
いよいよ近付いてまいりました「航路-ハンロ-」の二回目です。
今年も昨年のこの時期と同じ「闘い」を繰り広げています。
公に書けないので詳しくは記しませんが、ますますの悪化を身に感じております。

でも負けない。

今回の作品は、関係者の方や過去のMay作品を御覧になられた方は「あれ?」と思われる作品です。
「風の市」の設定をマダン劇にしてみました。
再演をしたかったのではなく、昨年の出来事から韓国人と出会う機会が増え、色んな話を話し合う事が増えました。
僕達が知らなかった闇。知ろうとしなかった闇。気付かなかった闇。
たくさんの歴史を聞きました。
昔、僕の前に現れた来訪者達の沈黙を聞きました。

今になって解る事、でも僕達も生きてきた確固たる事実が在る。
故郷とぶつけ合いたいと想って今回を作りました。

いよいよです!


※金曜日がガラガラです


航路 ―ハンロ― 第二回公演

マダン劇 「雷を走る龍」(いかずちをはしるりゅう)
作・演出/金哲義

■出演/金哲義 金民樹
 楽士/姜愛淑 洪京枝 田中志保 斉藤友恵 柴崎辰治 高嶺羽

■STAFF
舞台監督/武吉浩二(CQ)
音響/大西博樹
照明/池辺茜
音楽/川本高虎(高虎BAND)
サウンドエディター/オノトモツネ 
宣伝美術/田中志保(May)
制作/木場夕子(May)卞怜奈(劇団タルオルム)

■日時
2010.4.15(木)朝鮮韓国語公演  19:00
16(金)日本語公演 13:00/17:00

受付開始・開場は開演の1時間前

■会場
ドーンセンター 1階 パフォーマンススペース
大阪市中央区大手前1丁目3-49 TEL:06-6910-8500
京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅1番出口より、東へ徒歩約5分。
JR東西線「大阪城北詰」駅2番出口より、西へ徒歩約8分。

■料金
前売/2300円(シニア割引 ※65歳以上・障害者割引/1500円)
当日/2500円 中高生/1500円(要学生証) 小学生/500円

ワンドリンク制(チケット料金に含まれます)

※6歳未満は無料です。
※シニア割引・障害者割引は、前売券のみとなります。
 当日受付での取り扱いはございません。ご了承下さい。
※ワンドリンクにはお酒もございますので、
 飲酒される方は交通機関をご利用下さいませ。

■チケット予約
【お名前・ご来場日時・チケット種類・枚数・返信先】
以上をご記入の上、下記まで送信して下さい。
e-mail/sowon615@mail.goo.ne.jp
FAX/06-6784-6626 ※予約締切 4/13(火)

主催/ 航路 -ハンロ- http://blog.goo.ne.jp/sowon615/ 
共催/May http://may1993.hp.infoseek.co.jp/
劇団タルオルム http://www.office-wink.com/tal-orum/


金曜日は平日のお忙しい時間ですが、お暇ございましたら是非是非お越し下さいませ!


脱稿!脱稿!脱稿!(民)

2010-04-05 01:26:32 | 稽古日誌


作家さんが、ついに脱稿しました!
この日を待ちわびておりました。
数行読むと、それだけで、いろんな想いがよぎっては交差します。
父母の世代のお話なんですが。

写真は脱稿3時間前の稽古場にて。

…そうです。作家さんは、携帯で作品を紡ぐ人です。
私も始めて知ったときは、あごがはずれそうになりました。
帰りの電車の中で、脱稿の瞬間を迎えはったんやろな、と。

さあ!
台本読むぞ~!!!

4月です!二週間とちょっと!(民)

2010-04-02 22:11:31 | 稽古日誌
ばたばたと、本番が迫ってまいりました。
焦ります。
しなければいけない、無数の事柄の中で、
先に何をしないといけないのかわからなくなるくらい
てんてこ舞いです。
そんな中『行くからねー!』と声をかけて下さると
菩薩様に出会ったような感覚になります。


台本ももう少しで脱稿だそうです。
今回、いろんな意味で豪華です。
楽士が奏でる民族楽器なんて、
見たことも聞いた事もない音色の楽器が
『え?もう終わり?』『そんな音色を出すの?』と
驚かれることでしょう。
音色で笑いそうになったり、ぞくっとくる。
そんなん、私も初めてです。

そして二人芝居unitのはず…と思うくらい、
楽士の6人が大忙しです。酸素が欲しそうです。
私も必要です。先日の稽古で、脳に酸素が足らない!と
思いながらも、そのまま言いきるしかない!と思って
しゃべり続けましたが、肺がえらい事になった感覚が
ありました。やばいやばい。

さあ!
明日もあさってもしあさってもその次も稽古です。
背後で今、二人の娘が『4.24の風』の稽古をしてます。
9歳児が6歳児に向かって『そこ、目を合わせて!』と
怒ってます。相方が娘じゃなくて良かった…(笑)






写真は、しばちゃんとのシーン。
毒りんごを青年に渡すシーン。
うそです(笑)

…でも、そう見えるー!!!
がおー!!!どうするべー!!!!!

渇望。(民)

2010-04-01 00:31:07 | 稽古日誌
稽古も中盤にさしかかりましたでしょうか。

稽古に、
パンフレット制作作業に、
チケット売りに、
チラシの挟み込みにと
仲間が知恵と時間と肉体でもって、手伝ってくれています。

せっぱ詰まってくると、子どもの知恵をも借りる勢いで(笑)
お坊さんの孫娘に、助言を頂きました。
お坊さんの娘は知らないことを、孫娘は教えてもらっていたのですね(汗)




知恵も渇望。
あの頃の路地裏も渇望。
おばあちゃんの匂いも。ちゃぶ台も。玄関も。
石ころも。
チケット予約FAXやメールも(爆)

ーーーーーーーーーーさて、告知。ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


航路 ―ハンロ― 第二回公演

マダン劇 「雷を走る龍」(いかずちをはしるりゅう)

作・演出/金哲義

■出演/金哲義 金民樹
 楽士/姜愛淑 洪京枝 田中志保 斉藤友恵 柴崎辰治 倉畑和之 高嶺羽

■日時
2010.4.15(木)朝鮮韓国語公演  19:00
16(金)日本語公演 13:00/17:00
受付開始・開場は開演の1時間前

■会場
ドーンセンター 1階 パフォーマンススペース
京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅1番出口より、東へ徒歩約5分。

■料金
前売/2300円(シニア割引 ※65歳以上・障害者割引/1500円)
当日/2500円 中高生/1500円(要学生証) 小学生/500円

ワンドリンク制(チケット料金に含まれます)
※シニア割引・障害者割引は、前売券のみとなります。
 当日受付での取り扱いはございません。ご了承下さい。
※ワンドリンクにはお酒もございますので、
 飲酒される方は交通機関をご利用下さいませ。

■チケット予約
【お名前・ご来場日時・チケット種類・枚数・返信先】
以上をご記入の上、下記まで送信して下さい。
e-mail/sowon615@mail.goo.ne.jp
FAX/06-6784-6626 ※予約締切 4/13(火)