人はエレンタールのみで生きるのではない

ドクター(博士)だけどドクター(医師)ではないクローン病患者の日記、思うこと

News from DDW 2006

2006年05月31日 01時53分46秒 | クローン病情報

News from DDW 2006

少し話が古いですが、DDW 2006(消化器病の国際会議)での22日付のプレスニュースにおいて、クローン病の新薬に関するディスカッションのハイライトが掲載されていました。主な話題はHumiraCIMZIA、Natalizumab(商品名Tysabri)の効果、安全性に関する三点でした。前者2つに関しては過去に記事を取りあげたので省略しますが、一時開発中断となったTysabriがクローン病の治療薬として再検討されている動きがあるそうです。Tysabriはヒト化抗α4インテグリン抗体で特定のクローン病患者に効果を示すものの、副作用による進行性多病巣性白質脳障害 [Progressive Multifocal Leukoencephalopathy (PML)]で死亡が2件見られたために、2005年に一時開発が中断されていました。しかし、製薬会社側はTysabriの安全性に対するデータを蓄積しており、近い将来再び市場に参入することがあるかもしれません。