5月23日付けのMedical News TODAYにおいて2つ新薬に関するニュースがあったので紹介します。
Abbott社(製薬メーカー)は、Humiraがクローン病を対象とした第3相試験において有効な結果を示したとの報告を発表しました。Humiraとはヒト化抗TNF-α抗体で、炎症性サイトカインであるTNF-αと結合することでTNF-αの作用を無効化し、炎症を抑えると考えられています。
New Study Shows Novel Therapy May Produce Early Remission In Crohn's Patients
現在行われているDDW 2006(消化器病の国際会議)において、ノースウエスタン大学のAlan Buchman氏はTeduglutideがクローン病に対して有効であるとの見解を示しました。Teduglutideとはglucagon-like peptide-2(GLP-2)のアナログ(同様の作用をする物質)です。GLP-2は天然に存在するホルモンの一種で、消化管細胞の発達、増殖、維持に深く関与していると考えられています。
【関連リンク】
Teduglutideについて(英語)
DDW 2006