SILVER SURFER BLOG

管理人はアクションフィギュアコレクターからプラモデラーへ転身しました。

スタンイズム~其の参~

2005-05-22 11:05:48 | コミック方面
4/4に1回目と4/25に2回目紹介しました。
DVD「スパイダーマン誕生の秘密。スタン・リーの世界」
今回3回目の紹介です。

スタン・リーは60年代からの黄金期当時
作家が自分1人しかおらず
なかり多忙を極めていたようです。

絵を書く人(画家)はジャック・カービー他何人かいて
スタン・リーのストーリーを待っている状態。
細かいストーリーを
画家に書く暇もなく
スタン・リーはおおまかなストーリーの説明だけして
あとは画家に任せるそうです。
そして出来上がった絵にスタン・リーが
セリフを最後に付けて行くと言う作業だったのです。
これがマーベルの伝統的手法となったようです。
わざとではなく、必要に迫られて産まれた手法。

セリフを付けていて
ストーリーの中で少しつまらない部分があったら
効果音などでメリハリを付け、面白いシーンは
逆にセリフを極力避けたそうです。
まさにライターと画家の信頼がないと出来ない業です。
後から画家の絵を直す事はしなかったんでしょう。

ライターと画家の名前をコミックに掲載したのは
マーベルが最初だそうです。しかもあだ名付き。
「笑顔のスタン」「陽気なジャック」「硬いスティーブ」

スタン・リーはコミックを映画のように見せたかった、
そして読者との距離をなくしたかったと話しています。
編集後記や読者投稿なども積極的に行ったそうです。

その時編集長だったスタンは
「何せ温かいコミックにしたかった。」
スタン・リーのとてもコミックに対する愛情が見えます。
その後ファンクラブも設立し読者の心をつかんだのです。

マーベルが今でも根強いファンがいるのは
こういったスタン・リー他のスタッフの純粋な努力が
あったからでしょうね。
恐れ入りました。

追記
スタン・リーはマーベルの社長になった事もあったそうです。
いつも財務の会議ばかりで、すぐ降りたそうです。。。