の~んびり子育てとヴァイオリンと島暮らし日記

大人から始めたヴァイオリン。子育てしながらがんばっていきます^^

うちのカッパ

2013-09-23 22:29:09 | ヴァイオリン

うちには東京に工房を構えてらっしゃるガンさんという製作者の楽器があります。

2006年だったか2007年の中頃に漠然と、

「良い楽器が欲しい。出来れば製作依頼(新作)で自分の為に作られた楽器がいい」

という気持ちがありました。

 

それまでは、ノイナーという古いドイツの楽器(60万位)とドイツの量産楽器を使っており、

先生にもいくつか楽器を紹介してもらったりしていました。

しかし、先生のレッスン室(自宅)で「この中からどうですか?」と数台提示され、その限られた中から選ぶのではなく、

やはり自分で納得して多くの選択肢の中から選んで買いたいという気持ちが強かったです。

そして、最終的には製作を依頼する事が今の私の気持ちに一番フィットすると思うようになりました。

では、誰にお願いしようとネットをうろうろし情報を求めていたところ、

とある掲示板で、

ガンさん、(当時110万~)

鈴木郁子さん

という製作者さんがピンときました。

くわえて先生が以前使用されていたという奥野さん(200万位?)も考えていましたが、この方はもう新規のお客は受付てらっしゃらないので、無理でした。

そして、どこをどうチョイスしたのかだいぶ忘れてしまいましたが、

最終的には直感も含めてガンさんを選択したのです。

 

さっそくガンさんに電話しました。

当初ガンさんは「ロッカモデルを作りたい」っとおっしゃっていましたので、

特段、これといったモデルが良いという希望がなかった私としては、

「裏板は木目がある方がいい」とか、2,3当時の好みを伝えるだけで後はお任せする事としました。

また、ガンさんからも「気に入らなければ購入しなくてもいい」と言われましたので、

作ってもらっといてそうなったら酷ですが、そこはそのつもりでいました。

そして、、、

「がんばって作って下さい」とだけお願いしました。

 

しかし、

ほどなくしていろいろあって(家族内の事情)、楽器どころではなくなり、

2007年ガンさんにお電話し、とても失礼なのですが楽器の製作の中止をお願いしまいした。

ガンさんもちょっと残念そうでした、、、

 

その年(2007年)の弦楽器フェアで出展されたガンさんの楽器はめずらしく赤色系のニスの楽器だったそうですが、

友人の感想は「パワー不足」との事で、どうもその時期はスランプの状態だったそうです。

結果ですが2007年に買わなくて良かったようです。

 

ほどなく、、、私の方も落ち着きました。

なんとか気持ちも前向きになれる状況になり、やはり楽器が欲しくなりました。

そこで、またまた勝手乍ら、ガンさんにお電話し楽器の依頼をしました。

当初と同じくモデルの注文など一切無し。

好きなようにお願いします。

で通しました。

2008年の8月か9月位だったと思います。

ガンさんよりお手紙と楽器の写真が送られてきました、、、(注)ガンさんはネットが苦手のようです。

写真には黄色っぽい、イタリー新作みたいなべたべたでは無く、少しつや消しのニスをした楽器でした。

撮り方もあったかもしれませんが、私にはピンと来ました。

「あっ、これは良い!」

名器というとかなり大げさなんですけど、

「けっこう良い楽器には間違い無い」自信はありました。

そこで、ガンさんにお電話して、見てもないのに「購入します」とお伝えしたのでした。

ほどなく、、、

友人のブログで、私の楽器が紹介されていました。

どうも私の楽器はカッパという古い製作者の楽器がモデルとなっているとの事でした。

それ以降「カッパとかカッパモデル」と呼んでいます。

友人のブログでもカッパモデルをわりと褒めていただけていたようですので、

私も嬉しくなりました。

2008年12月、

東京、世田谷まで楽器を受け取りに初めて工房に行きました。

今も下手くそなのですが、当時もさらに下手くそだった私は人前で試奏するのがすんごく恥ずかしのですが、

そこは頑張って楽器を受け取る際は弾きました。

やはり納得の音質、楽器の出来映えでした。

 

実は、事前に友人から

「楽器(ガンさん作、ストラドモデル)を預けているので、工房に寄った際に弾いてみて下さい。出来れば感想を聞かせて下さい。ガンさんにもそう伝えておきます」

と連絡を受けていました。

 

私「いや~、ありがとうございます。また、調整とかで来ますね~~~」

ガンさん「こちらこそ今後ともよろしくお願いします」

私「あ~もうそろそろ時間かな~~~」

ガンさん「あ~遠い所ほんとたいへんですよね~」

私「・・・・・・」

ガンさん「・・・・・」

私「え~と~、、、あ~~電車もうそろそろ、、、、」

ガンさん「?・・・・・・」

 

私「、、、さんにはよろしくお伝え下さい~お会い出来なくて残念でした~」

ガンさん「そですね。いつも来ますから、そう伝えときます」

 

・・・・・・

・・・・・・

 

 

私「じゃあ、もう帰りますね~~しつれいしました~~~~ 

、、、、、、、

 

 、、、、、、

 

ガンさん「ああ~~~~~忘れてた!!、、、さんの楽器見せてあげて下さいって言われてた~!!」

私「笑、、、」

 

そこでやっとこさ、友人の楽器を拝見することが出来たのですが、

完全に試奏するという気持ちが萎えてしまい、かつ本当に時間もせっていたので、

見るだけ

でその日は帰ってしまったのでした。

、、、、

それから、5年経ちました。

カッパモデルは毎日見ていると分かりにくいのですが、年々変化していっています。

もっともっと良くなるそんな楽器です。

 

そして、、ガンさんとの遠方でのやり取りは今でも調整や毛替えで続いており、

(お互いにですが)物忘れしながらコミュニケーションを続けているのでした

7月にお願いしたカペラの調整代金払い忘れておりました、、、

明日払います~

 

 


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