両親と会食

お盆休みの午後、両親に会いに行った。出発前に大雨が降ったお蔭で涼しくなった。

父は訥々と詳細に長々と話す。
父母の今の病気の事、施設での生活の事、夜は二人で酒を飲むこと、ハーモニカを覚え始めた子供の頃の事…
それを僕と母が必要最小限の相槌で傾聴していると、父は機嫌が良い。
食堂でビールと共に夕食をご馳走になった。給仕の女性にカメラのシャッターを押してもらった。

僕は父と母に一つずつ質問した。
父には、アマチュア無線の何にそんなに熱中していたのか。
母には、書道の何が面白かったのか。
父の返答は人生を振り返りながら詳細だったが、母の答えは単に「書くことが楽しい」だった。