ロンドン在住のオルガニストで作曲家、指揮者でもあるポール・エアーズから、「ねんねんころりよ」で始まる日本の伝統的な子守唄を合唱に編曲したいが、自分が作成したメロディーの楽譜に誤りが無いか、またアドヴァイスがあれば教えて欲しい、とメール。【♫ 試聴リンク】 . . . 本文を読む
人類が誕生してから間もなく歌は生まれただろうし、世界でトップクラスの歌手の歌唱力を紀元前と現代とで比べたら、現代の方が果たして優れているかどうか…歌とは遥か昔に完成した、成熟しきった表現媒体だろう。それを認めた上で、作曲家はいかに新鮮な歌を書くか。 . . . 本文を読む
急遽、日本現代音楽協会の児童合唱作品展 ['09.2月1日(日)東京文化(小)マチネー] への出品が決まった。僕は歌を作曲するのは速い。器楽曲では色々考え、悩み、工夫を凝らすが、歌となるとテキストに突き動かされ、夢中で作曲してしまう。 . . . 本文を読む
いや~参った!英語のテキストで作曲していた合唱曲が、実はイタリア語以外はだめだったとは。命令口調ではない上品な文章なので、イタリア語「でもよい」と僕は解釈してしまっていたが、イタリア語「でなければだめ」という意味らしい。それからはピアノも弾かず、睡眠時間も削り、イタリア語への改訂に没頭した。 . . . 本文を読む
母音が違う音として聞こえるのは、倍音の分布(フォルマント)が違うから。「イ」には高い倍音が豊富に含まれており、低い倍音は貧弱。この特徴が「イ」という音を作る。その逆が「ウ」。倍音の分布領域の高い順に、「イ」「エ」「ア」「オ」「ウ」…妙に親近感を覚える。 . . . 本文を読む
英詩による古典的な宗教合唱作品として、ヘンデル「メサイア」のスコアを見ると、過去分詞の音節の区切り方が辞書とは異なるのに気づいた。例えば辞書では1音節とされている turned を turn-ed とし、CDを聴くと「ターニ」と歌っている。そこで過去分詞に的を絞って、幾つかのスコアを見直すことにした。 . . . 本文を読む
宗教的合唱曲のテキストが決まった。序、夕暮れの無音の祈り。だんだん高まり最後は大勢で賛美歌を歌う、という前半。インテルメッツォとして読者への呼びかけが入り、後半、天使が降り立ち目が眩む…。 . . . 本文を読む
声が訴える力は生死に関わる場面では圧倒的だ。結婚式やお葬式で音楽を演奏するなら宗教の如何を問わず第一に選ばれるのは、やはり声だろう。歌を書けば作曲家の内面がさらけ出される。やりがいを感じ、のびのびと作曲するために…『ルネサンスへの音楽手紙』だとしたら…『自分へのレクイエム』だとしたら…。 . . . 本文を読む
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▶YouTube《Breeze in A》
'15年4月29日/バスフルート:山根尊典、ヴィブラフォン:會田瑞樹、ヴァイオリン:小林倫子、ヴィオラ:青木紀子、チェロ:大島 純、指揮:池田 悟
▶YouTube《Solitude》
'13年2月10日/バスフルート:山根尊典、ピアノ:池田 悟