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釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』を読む。④花も実も

2024年02月04日 | 釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』を読む。

釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』

 

今日は、 第四章 花にちなんで を読んでみます。

 

誰がこの大地を征服するだろう? 誰が閻魔の世界と神々が共に存在するこの世界を征服するだろう?

技に巧みな人が花を摘むように、誰が真理の言葉を摘み集めるだろう?(44)


学びに努める人こそこの大地を征服し、閻魔の世界と神々が共に存在するこの世界を征服するだろう。

技に巧みな人が花を摘むように、学びに努める人こそ真理の言葉を摘み集めるだろう。(45)



この身体は泡沫のようなものと知り、かげろうのような儚いものであると悟ったなら、

悪魔の花の矢を断ち切って、死王に見られないところへ行くだろう。(46)

 

花を摘むのに夢中になっている人を、死がさらって行くように、

眠っている村を、洪水が押し流して行くように、(47)


花を摘むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、

死神がその人を征服する。(48)



蜜蜂は花を害さずに、汁を取って花から飛び去る。

聖者が村に赴くときは、そのようにせよ。(49)

他人の過失は見なかったことにして、他人のしたこととしなかったことを見分けるな。

ただ自分のしたこととしなかったこととだけを見よ。(50)



麗しく、艶やかに咲く花でも、香りのないものがあるように、

真理の言葉も、それを実行しない人には実りがない。(51)

麗しく、艶やかに咲く花で、香りのあるものがあるように、

真理の言葉は、それを実行する人には実りがある。(52)



うず高く花を集めて多くの花飾りを作るように、

人として生まれたならば、生きているうちに多くの善いことをしよう。(53)



花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀もタガラの花もジャスミンもみなそうである。

しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人は全方位に薫る。(54)

 栴檀、タガラ、青蓮華、ヴァッシキー、

これら香りのあるものすべてと較べても、徳行の香りは最上である。(55)

タガラ、栴檀の香りは微かだが、

徳行ある人々の香りは、天にも届く。(56)



徳行を完成し、努め励んで生活し、正しい知恵によって解脱した人々には、

悪魔も近づくことができない。(57)


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釈迦は、たとえ話を巧く用いましたが、

この章はそのなかでも花にまつわるものが集められています。

 

花のたとえ話といえば、

ジェームズ・アレン『As A Man Thinketh』の一節に

すばらしいものがあったのでご紹介します。

 

「思考というから行動というが咲き、喜びや苦しみはそのと言えるでしょう。

自分で耕した土地で甘い実や苦い実を収穫しているようなものです。」

 

いかがでしょうか。

人は自分の人生の樹に花を咲かせ実を成らせて、

花の美しさを愛で、香りを楽しみ、果実のいろんな味を味わっているのです。

咲くのも花、散るのも花、甘い実も果実、苦しみもまた果実です。

 

明日は『As A Man Thinketh』の fruitage(=結実) について見てみます。

 

 

 

💓今日も、最後までお読みいただきありがとうございました💓

 

 

 

 

 


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