全国共通では無いようです。
小隊訓練・規律訓練とも言いましたが、今は訓練礼式と言っています。
指揮者1名・右翼左翼の教導・団員あわせて21名以上で行います。
当分団では、ふたつの部が合同で出場し
指揮者は副分団長以上です。
隊の両端で基準となるのが右翼教導・左翼教導です。
指揮者の号令は右翼教導を基準にします。整列の基準も教導です。
当分団では、出場部の部長のうち背の高い方が右翼教導をしています。
整列がやりやすいからです。
隊員は背の順に右から2列横隊で並びます。
奇数の時には後列を一人へらします。欠伍といいます。
最初の練習では、一列に並んでから「番号」
「右向け右」で2列縦隊「そのまま左向け左」で2列横隊。
体格により隊の並び方を微調整したりします。
実施分団の次に待機分団があり、待機所で整列します。
整列の前に、前列が回れ右して後列の人と服装の点検をします。
○第一ボタン以外のボタンはすべてかけられているか。
ズボンのボタン・袖の中のボタンが要チェックです。
○階級章などがきちんと取り付けられているか。
サクラの花びらが一つが上二つが下になるようにしてください。
○ベルトが、隊員同士で同じ長さになるように調整してください。
第一ループから5センチくらい端が出るように、バックルで調整します。
○皮の半長靴はよく磨いておいてください。
○ポケットの中を空にして控え所の留守番に渡してください。
携帯電話・財布・車の鍵などです。
○帽子を阿弥陀にかぶっていないか。ゆるくて脱げないか。
実施分団が行進間にはいったら、整列します。
指揮者 前方中央 隊が把握できる位置に移動して号令をかけます。
ここは実施分団に配慮して、あまり大きな声は出しません。
『気をつけ』
隊員 踵を合わして60度つま先を開き、背筋を伸ばして、
伸ばした指の中指はズボンの縫い目に合わせ、あごを引き正面を見ます。
『番号』
前列だけ番号を発声します。テンポ良くお願いします。
後列左端 偶数の場合は「満」欠伍がある場合は「欠」と発声します。
「イチ・ニ・サン・シ・ゴ・ロク・シチ・ハチ・ク・ジュウ・ジュウイチ・満」
といった具合です。
『右へ ならえ』
「右へ」が予令といって動作を予告するもの。心の準備を。
「ならえ」を動令といい、同時に動いてください。
右翼教導 本部前の目標の白丸に正対した位置で気をつけの姿勢。
隊員 右手の手をベルトまで上げ、親指を後ろ他の4本を前にし、
肘が隣とぶつからない間隔を確保します。
首から上だけ右に向け、3.4人右の人の胸を見て
隊列がまっすぐであることを確認します。
練習で整列した時どのように見えるか確認しておきます。
後列 前列にそろった位置に並びます。
これは後に『右向け右』をする時のために大事です。
前列の方に大きい人が並ぶようにしておくと楽です。
これは号令による整列ですので、
(自発的整頓のように直ってはいかないで)次の号令をまちます。
『直れ』
指揮者 隊員が動かなくなり整列ができたら、号令をかけます。
隊員 気をつけ にもどってください。
『整列 休め』
「整列」が予令 「休め」が動令です。
隊員 左足を移動して足を開き、両手をベルトの後ろで組んでください。
このとき指を伸ばした右手を甲から左手で軽くにぎり、
手のひらは後ろに向けてください。
指揮者 右翼教導の右1.5メートルの位置に移動して
「整列 休め」の姿勢をとります。
試験官の旗が上がれば開始です。
私の場合、小声で「いきます」と団員に声をかけて走ります。
目標は本部前の右翼教導停止位置の上手1.5mです。
そこを通り過ぎて5m、回り込んで隊と正対して気をつけをします。
指揮者・白丸・右翼教導は直線上にいるはずです。
『集まれ』
指揮者 右手をまっすぐ上げて号令をかけます。
右翼教導 隊に聞こえる程度の声で号令をかけます。
[気をつけ]
[駆け足 進め]
隊員 「駆け足のシ」で両手を腰に上げ、動令で駆け足してきます。
右翼教導の目標は本部前白丸、横に並んで来ると、きれいです。
[小隊 止まれ]
少し早めに予令をかけまして、
2歩前で動令をかけて白丸中央に止まります。
[基準]
右翼教導は右手をまっすぐ上げ、すぐに降ろします。
自発的整頓を始めます。
右翼教導は、頭を左、他の隊員は「右へ ならえ」と同じ動作をして
整列していきます。このあたりが錬度が問われるところです。
整列ができて後列も隊員が動かなくなったら、
右翼教導は頭を前にして気をつけをします。
前列1番から順にすばやく頭を直してください。
後列は前列より少し送れて直します。
指揮者 [基準]がかかったら、手を降し隊の前方中央に移動です。
『番号』
番号はこの後も2回ありますが、必ずその後に「右ならえ」がかかります。
『右へ ならえ』
『なおれ』
『整列 休め』
指揮者 右翼教導の右1.5mに移動して、いったん気をつけ してから、
整列休めをします。
点検者が上手より歩いてきて指揮者の前に来るのにあわせて
気をつけをして
『気をつけ』
点検者が中央で隊に正対したら
『点検者にかしら 中』
指揮者 挙手して敬礼・注目します。
隊員 注目。両側の隊員は頭を中央にむけますが、
真ん中の隊員は元から中を向いているので、少し目線をあげて注目。
点検者の答礼が終わってから、指揮者 気をつけ に戻り、
『直れ』
隊員 気をつけ に戻ります。
指揮者 点検者の前方5mに移動し、点検者に敬礼。
『○○○○市消防団○○支団第二分団、指揮者以下○○名、
唯今から通常点検並びに小隊訓練を開始します。』
指揮者 点検者に敬礼し、点検者上手1.5mに移動します。
『番号』
『教導3歩前へ すすめ』
右翼・左翼教導 3歩進み、不動の姿勢をとります。
指揮者 右翼教導の前方6m・側方3mに移動し教導の位置を確認し、
よかったら『よし』と発声し、点検者上手に戻ります。
『右へ ならえ』
教導 すぐに頭を向けます。左翼教導は肘もあげます。
隊員 2歩半進み、すり足で教導間にはいっていきます。
両教導 声を出して、前列の隊員を教導間に入れます。
[2番後 よし][4番前 よし]といった要領です。
このとき普段の整列と違うことがありますが、教導間に入れます。
号令による整列ですので、頭は直しません。
隊員の動きが止まって整列ができたら
『左翼教導正規の間隔をとれ』
左翼教導は前後に動いてはいけません。横に動くだけです。
『なおれ』
隊員 気をつけ に戻ります。
指揮者 隊の上手側3mに移動し隊の整列を微調整します。
わずかに直す場合がありますので、すり足は少しづつにして下さい。
同じ人を2回直す訳にはいかないので。
『前列5番前 よし』『6番後 よし』『後列3番前 よし』といった要領で
直しますので、ひじを上げ頭を右にむけ、少しづつ動いてください。
『よし』と言ったら気をつけ に戻ってください。
直りましたら、指揮者は点検者上手に戻ります。
『前列4歩前へ すすめ』
前列だけ4歩前に進み、自発的整頓をしてください。
動きが止まって整列ができたら、指揮者は右向け右をして点検者に
『点検準備完了しました』と報告します。
点検者が点検しますので、指揮者は後を一緒に回ります。
隊員は気をつけ でいてください。元の位置に戻ったら
『後列4歩前へ 進め』
後列だけ4歩進んでください。自発的整頓をします。
『まわれ 右』
隊員 右足を引き、両踵を軸にして時計回りに回り、右足を引き付けます。
場所も変わらず、整列も乱れていないはずです。
両教導(欠伍も)は後列に移動します。自発的整頓はしません。
『7歩前へ 進め』
隊員 7歩前に進みます。自発的整頓はしません。
隊がきちんと横一線にそろっていれば錬度が良いと思います。
『まわれ 右』
「まわれ 右」をして、両教導(欠伍も)は前列に移動します。
自発的整頓をします。右翼教導は白丸の中心にいるはずです。
指揮者 隊員の動きが止まり、整列できたのを確認します。
通常点検は終わりです。
ここまでは時間を計らないので、節度を重視してください。
すぐに小隊訓練の停止間が始まります。
『整列 やすめ』
『気を付け』
『番号』
『右へ ならえ』
『なおれ』
『右向け 右』
隊員 右足の踵と左足のつま先を軸に時計回りに90度向きを変えます。
すぐに左足を引き付け、気をつけ をします。
「番号」で偶数だった隊員とその後列の隊員は、
右斜め前方に右足を踏み出して左足を引き付け、
奇数番の隊員の右に立ち4列縦隊となります。
『左向け 左』
隊員 左足の踵と右足のつま先を軸に反時計回りに90度向きを変えます。
すぐに右足を引き付け、不動の姿勢をとります。
4列になった隊員は、左斜め前方に左足を踏み出して右足を引き付け、
元の2列横隊となります。
元の位置に戻り、あまり隊が乱れないはずです。自発的整頓をします。
『まわれ 右』
隊員 「まわれのレ」で軽く体重を後方に移します。
動令と同時に右足を半歩斜め後方に引き、
両踵を軸に時計周りに回ります。
右足を引き付け、不動の姿勢をとります。
隊列はそろっているはずです。自発的整頓はしません。
両教導と欠伍 後列に移動します。
『まわれ 右』
隊員 もう一度回れ右をします。隊列はそろっているはずです。
自発的整頓をします。
両教導と欠伍 前列に移動します。
『右に向きを変え すすめ』
右翼教導 「右向け右」をします。
隊員 「半ば右向け右」をしてから
右翼教導の左側に2列横隊のまま移動します。自発的整頓をします。
後列1・2番は「半ば左向け左」をしてから移動します。
指揮者 自発的整頓の間に、隊の前方中央に移動します。
『右向け 右』
指揮者 右翼教導左斜め前方に移動します。
『左へ並び 進め』
右翼教導 そのまま不動の姿勢です。
隊員 「左向け左」の要領で4列縦隊から、2列横隊に戻りつつ
「右に向きをかえ すすめ」の要領で右翼教導の左側に整列します。
自発的整頓をします。
いよいよ行進間となります。
指揮者 右翼教導後方1mに移動、行進目標を確認、隊前方中央に戻る。
『目標赤旗前へ 進め』
隊員 左足から行進を始めます。
『回れ右前へ 進め』
指揮者 右翼教導の左足が地面についた瞬間 動令をかけます。
隊員 動令がかかったら、右足を踏み出し
次の左足で両足のつま先を軸に時計周りに回ります。
両教導(欠伍も) 後列に追いつき並びます。
『回れ右前へ 進め』
両教導(欠伍も) 前列に追いつき並びます。
指揮者 隊が概ねそろったら、隊右斜め前方の所定の位置に移動。
『右向け前へ 進め』
右翼教導 動令がかかったら、右に90度方向転換して、行進を続けます。
隊員 「右むけ 右」の要領で4列縦隊となり、右翼教導に続きます。
『左へ並び 進め』
右翼教導 そのまま
隊員 「左へ並びのビ」で両手を腰にあげ、動令で軽く手を振りながら
右翼教導の左側に2列横隊で並びます。
並んだら手を振り足を右翼教導と合わせます。
指揮者 隊が概ねそろったら、隊右斜め前方の所定の位置に移動します。
『右に向きを変え 進め』
右翼教導 動令がかかったら、右に90度方向転換して、行進を続けます。
隊員 「右に向きを変えのエ」で両手を腰にあげ、
動令で軽く手を振りながら、右翼教導の左側に2列横隊で並びます。
並んだら手を振り足を右翼教導と合わせます。
『右向き前へ 進め』
指揮者 隊が概ねそろったら、点検者左1.5mの位置に移動します。
『左向け前へ 進め』
右翼教導 動令がかかったら、左に90度方向転換して、行進を続けます。
隊員 「左むけ 左」 に要領で2列横隊となり、右翼教導の左に並びます。
『小隊 止まれ』
指揮者 白丸の2歩前で、動令をかけます。
右翼教導 白丸の中心で止まります。
隊員 右翼教導の左に2列横隊で並びます。自主的整頓をします。
指揮者 点検者の5m前に移動し、敬礼します。
『○○○○市消防団○○支団第2分団
通常点検並びに小隊訓練を終了しました』
指揮者 点検者に敬礼します。
右翼教導の右1.5mに移動し不動の姿勢をとります。
『点検者に頭 中』
『直れ』
これで終わりですが、退場するため以下の号令をかけます。
指揮者 1歩前に出て隊に向きます。
『そのまま右向け 右』
2列横隊のまま、「右向け 右」をして2列縦隊になってください。
『控え所に駆け足 進め』
規律正しく、控え所まで退場します。
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