今回のワールドカップ、日本代表は非常に健闘していると思っている。
久々の日本人監督と言う事で、僕も応援に熱が入った。
コロンビア戦、ポーランド戦をリアルタイムで、セネガル戦は再放送で見た。
コロンビア戦はラッキーもあったのかもしれないけれど、それでもちゃんと勝ち切った所が凄いと思ったし、セネガル戦は点を取られても取り返すといういつもならすぐにめげてしまう日本の昔のメンタルの弱さはそこにはなかった。
そして、ポーランド戦は、ある時間から「セネガルが負けているから、日本は負けてもフェアプレーポイントでイエロー1枚分上回っているので決勝トーナメントへ行ける」という事で、「このまま0-1での負けを選択」という指示が西野監督からあり、日本はパス回しに徹し、時間を使って無事(?)試合を終えた。
ポーランド戦終了直後、コロンビアvsセネガルも1-0で終了し、無事に日本は決勝トーナメント出場を果たした。
で、この日本の戦い方には賛否両論出ている。
我が家でも意見は分かれた。
息子(19歳)は「こんなんだったら決勝トーナメントに行ってほしくない。日本はこれじゃあベルギーには勝てない。点を取りに行ってさらにポーランドに取られたとしても、勝負してほしかった。」「そもそもこんな風に守りに入って時間だけ使って、セネガルが追い付いたらどうするんだ!そんな日本代表、みっともないだけだ!」と息を荒げていた。
気持ちは良くわかる。
良くわかるけど、僕は「西野監督はそれでも確率の高い方を選択したのだと思うし、結果が全ての世界での勝負事なのだからこれは有りだ!」と話をした。むろん息子は納得しないが。
こういった意見は今ネット上で沢山ある。
子供に夢や希望を与えられる試合ではない・・・とかも言われていたけど、ワールドカップの決勝トーナメントに出る事が世界的にどれほどの価値があるかと言う事はあまり語られないところだし。
ワールドカップクラスの選手ともなれば、サラリーは数十億。一方Jリーグは数千万。ある意味大きなビジネスになっているのだから、「決勝トーナメントに出た」という結果は選手達にとって非常に重いものになってくると僕は思うのです。
その上で、さらに国をも背負って戦っている監督・選手らは皆、戦い方が不本意であっても、「決勝トーナメント進出」という目標を達成する為に決断したのだと思います。
点を取りに行って逆襲くらって負けても良しとする気持ちというのは、ある意味日本人的な武士道的な精神があるのかもしれない。戦い、散る事を潔しとし、戦わず逃げる事を恥としている。
でも、「結果」逃げたものは生き残り次の結果へ向けて歩みつづけ、散ったものは美化されそこで止まっていると思うんだ。
西野監督、嫌だっただろうし、選手も戦いたかたっだろうけど、これも勝負。
西野監督は多分全批判も責任も自分一人で負う覚悟なのだと思う。だからころ「明確な指示」をしたのだと思う。指揮官の決断だよ。歩みを止めたらそこで終わり。でも、どんな棘の道でも歩み続ける先にしか見えない事がきっとある。
選手たちが一番わかっているんだろうから、この全世界からのバッシングを跳ね除け、日本がベルギー戦でこの西野監督の決断が正しかった事を証明してくれることを願って応援しております。
ガンバレ 日本!
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