ダンナさんが職場の人から 『はっさく』 をもらってきた。
甘酸っぱいその味は、大人の味とでもいうべきか、子供の頃は苦手な柑橘類の一つだった。
私は、生まれも育ちもみかんの国の人。
私の父はサラリーマンだけど、祖父母がみかんやお米、野菜なども作っている兼業農家だった。
家の周りにはみかん畑が何箇所かあり、みかんの木の間を走り回って遊んでいた。
みかんの花はとってもいい香りがして、季節を感じさせる。
田舎育ちの私は、県庁所在地であるこの町に引っ越してきた時、季節感がないなぁ・・・と思った。
さて、この 『はっさく』 むきにくいうえに、お子様向けの味ではない。
子供の頃、『はっさく』は母にむいてもらって食べるものだった。
『むいてくれれば食べるもの』 だったのだ。
母はいつも、「むいてもむいても、お母さんの口に入らんやな。」と言いながら、私達兄弟にむいてくれた。
今は私が、「むいてもむいても、お母さんの口に入らんやな。」と言いながら、きぃたんにむいてあげている。
もし今、母が生きていたら・・・
「むいてもむいても、おばあちゃんの口に入らんやな」と言いながら、孫達にむいてくれたんだろうなぁ・・・
そんなことを思いながら、『はっさく』 を食べた。
『はっさく』 が、おいしい柑橘類になった今、私も大人になったということなのかな?
ちなみにダンナさんはうどんの国の人。
なのになぜか、ダンナさんの実家はみかん農家。
いずれはうどんの国に住むことになる私達 どうやら私は、みかんとの縁が深いらしい
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田舎育ちの私。春には田んぼを耕す、トラクターの音、夏には蛙の鳴き声。秋は、収穫の終わった田んぼでバトミントン、冬は田んぼで雪合戦・・・でも、今の我が家の近くには田んぼはありません。実家に帰って、蛙の鳴き声を聞くと、妙に安心する私です(笑)
私もいつも、実家に帰って季節を実感するんですよ
今の時期なら、山桜、もうすぐ山は新緑に覆われてまぶしいぐらいになるはずです
田んぼに水をはる準備も進んでいる頃。
街は確かに便利です。なんでもすぐに間に合う。でも、子供は季節を感じられる所で育てたいなぁって思ってしまいます。