不動産よもやま話

不動産仲介会社の社員が不動産にまつわるちょっとお役に立つ表の話から裏話まで(!)綴ってまいります。

不動産屋さんへの断り方

2007-10-21 20:45:54 | Weblog
 先日、当社が売却のご依頼をいただいている物件の掃除をしていたら、
その斜向かいの家から出てくる方(以下「Aさん」)に見覚えがあったのです。
一瞬「昔の同級生か!?」なんて思いましたが、何のことは無い、半年くらい前
に当社を来店されて、その後しばらく物件をご紹介させていただいていたお客様
だったのです。しかし、ある日突然Aさんと連絡がつかなくなり(携帯に出て
いただけなくなり)、自然消滅していた方でした。Aさんもスグに私に気づかれて、「いや、実は・・」というように弁解をされていましたが、なんだか気の毒になってしまいました。結局、他の不動産業者の紹介で、今のお住まいを購入されていたのだそうです。
 しかし、偶然にお客様にお会いするという話は結構よくあります。例えば、スーパーでばったり会うとか、子供の幼稚園の保護者会で出くわして驚いたこともあります。成田周辺の狭い範囲で仕事をしていますので、偶然ばったり会うときに気持ちよく挨拶が出来る関係でありたいと思うので、契約が成立したお客様には常にそうしたサービスを提供させていただいている自信がありますが、Aさんのように自然消滅した方が、なんとなく気まずい再会になってしまうものです。
 ちょっと前置きが長くなりましたが、不動産屋に遠慮してか、「あの物件は気に入らない」「他の物件を買うことにした」というような断りをきちんと言えずに、電話に出ないというような対応をとる人って10人中2~3人はいますね。私なんかはクルマを買うときなど、後日ディーラーの営業の方から電話をもらった時に、他の車を買うならそうハッキリ言いますので、どうしてそんな普通のことができないのか不思議になってしまいます。
 他の不動産の営業の人と話をしていても、他の物件を買うなら率直にそういってくれれば全然OKなのに・・、という意見がほとんど大勢を占めますので、これはハッキリと言ったほうが良いですよ。それでしつこく食い下がる営業マンなんてあまり居ないと思います。だって、食い下がっても無駄ですし、そうしている時間があれば他の見込みのお客様に情報提供をさせていただいているほうがあるかに有意義ですから。
 私も子供には「はっきり返事をしなさい」「自分の意見をきちんと伝えなさい」と教育していますが、それはどこのご家庭でも同じではないでしょうか?先のAさんもきっとそうなのだろうと思います。しかし、それをしなかったという後ろめたさが、しなくても良いはずだった弁解をせざるを得ない状況にAさんを追い込んでしまったのだと思います。
 マイホームを取得するというのは本当に楽しく夢のあることなのですから、当たり前の社会常識を実行しなかったために、後ろめたい気持ちを持ってしまうようなことが無い様にしてもらいたいものだと思います。

成田市、富里市、印旛郡酒々井町、印旛郡栄町の不動産情報
スマイル・リンク有限会社 川邉 雅信(かわべ まさのぶ)
http://www.smile-link.co.jp


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