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ジジイの独り言

還暦を過ぎた爺さんが独り言を書き連ねています。

ドライバーは見た! ラストワンマイルを担う軽貨物のお仕事レポート はじめに・・・

2018-09-09 15:45:00 | 日記

■はじめに
ドライバーの求人を見ていると、軽貨物のドライバー募集が目に付きます。もちろん物流現場全体でドライバー不足ですから、2t、4tといったトラックドライバーの募集もあります。しかし、今一番不足している分野は宅配ではないでしょうか?
宅配便を始めたヤマト運輸は昔、「荷物を運ぶんじゃない、お客様の気持ちを届けるんだ」といった意味のことを言っていたように思います。
いまは、荷物が増え、直接手渡しするだけでなくコンビニや駅、宅配ボックスなどで受けとれるようにして、「気持ちを届ける・・・」はどこかに消えて、ひたすら配達することが求められています。
アマゾンを筆頭に、多くの企業がネット通販事業に参入してから荷量が増え続け、配達する人員の確保がヤマト運輸をはじめ、佐川急便、日本郵便などで急務となっています。結果として、社員やアルバイトだけでなく、外部業者に委託して配達することが常態化しています。
このブックレットでは、配送現場で働く筆者が感じたことや、経験した実態をレポートしていきます。軽貨物ドライバーを目指す人のお役に立てば幸いです。

■なぜドライバーが不足するのか?
理由としては次のようことが考えられます。
1)いわゆる規制緩和で、それまで運輸省(現国土交通省)が運賃率表を定めてその範囲内で運賃が決められていたため、実質どこの運送会社も同一料金を制定していましたが、価格競争が激化して中小の運送会社は苦戦し、ドライバーも賃金の安さから離職していきました。
2)ネット通販やテレビショッピングなどによる荷量の増加により、いったん配送業務についても、その過酷さに嫌気がさして離職するケースが多い。委託ドライバーとして配送の現場に新人が入っても、早い人だと2-3日で辞めるそうです。
3)若い人が免許をとらなくなった
運転免許を持つ若い人が増えない中、現場でがんばっている人は中高年が多いようです。配送業務に出ていると、いろいろな配送ドライバーに出会いますが、コンビニの配送をしているドライバーで結構なお爺ちゃんを見かけたこともあります。しかし、シニア・シルバー世代も徐々にリタイアしていきますから、荷量の増加に反比例して配達人員は減っていきます。だからドローンでの配送などという発想も生まれるわけです。

■軽貨物の配送業務
軽貨物の仕事でドライバー募集しているのは荷主ではなく、荷主から運送を委託されている運送業者の下請けか、さらにその下の孫請けであることが多いです。筆者がこれまで10社近く面接を受けたり、業務内容の確認をしてきた経験から、これらの業者の主な業務は次のようなものです。
1)企業便(ルート便)
2)チャーター便
3)スポット便
4)宅配便
5)ネットスーパー便

2)と3)は同じ類のものですが、チャーター便の方が継続性があると思います。スポット便は本当に単発で「今すぐこの荷物を仙台に運んで」といったものです。筆者が経験したのは1)のルート便で、これから4)の宅配便の業務に就くところです。(2018年8月末現在)

■雇用形態
多くの場合「業務委託」が多いです。アルバイトや契約社員といったものも見かけますが、筆者が面接を受けた会社はすべて「業務委託」でした。募集要項には車両なしでもリースやレンタル車両があるとうたっていますが、業者の本音としては車両の持ち込みが望ましいようです。最初はリースで業務を始めたドライバーが、後で車両を購入したと言う話も聞きます。
実は、この「教務委託」というのは曲者で、業者によっては「業務委託」という名のアルバイトというのもあります。実際、筆者が経験したルート便の例ではまさにこれでした。
業者によっては、ドライバーを育てる、支援するという姿勢を前面に出し、一緒に稼ぎましょうという会社もありますので、もし軽貨物の仕事をされるのであれば、多少時間がかかっても複数の業者の面接を受けることをお勧めします。業者によっては開業届けを出して、個人事業主として営業することを勧めるところもあり、青色申告の際に、顧問税理士によるサポートを提供している業者もあります。もちろん開業届けや個人事業主、青色申告にこだわらない業者もあります。

■売り上げと経費の関係
案件毎に売上額は異なりますが、基本的な売り上げと経費の関係は以下のようになります。
(1)売り上げは、業者が荷主から請け負っている金額となることが多いです。つまり、ドライバーが業務委託を結ぶ業者が元請からもらう金額をそのまま表示しているということです。
(2)その売り上げから引かれる金額は・・・
1)業務紹介料(ロイヤリティ)=業者の儲け 10~15%
2)車両リース代(業者によって幅があります)
3)各種保険
・車両に関する保険(対人・対物は手厚いが、車両保険などに入っていないケースが多い)
・ドライバーにもしもの事故が起きた場合の「業務災害総合保険」(これに入っている業者は少ない
・貨物保険
・ガソリンカード(業者がいったん立替。ガソリンカードを貸与する業者もあるが、単価が市場価格より高くなることもある)
・ETCカード(業者がいったん立替)
・車両を預かるので駐車場代(コインパークでも安いところであれば、月極めの駐車場より安くなることがある)
(注)車両持込の場合は、上記経費全てが引かれる訳ではありません。

宅配便の配送の場合は、荷物の単価が、すでにロイヤリティを引いた後の金額である業者もあります。一般的に、宅配便の配送の場合、荷物単位の売り上げは「個建」、コース単位で日売の場合「車建」ということが多いです。

■支払い方法
筆者の場合、キャッシュフローを重視していたので、日払い・週払いがある業者を探していました。ほとんどの業者が日払い・週払いに対応していましたが、だめな業者もありますので、希望される方はしっかりと確認されることをお勧めします。対応可能な会社は総じて売り上げが大きいところです。日払い・週払いは、元請からの支払いが実行される前に支払うので、業者としては売り上げを回収する前の前払いになります。ですから、売り上げが小さい会社では日払い・週払いに対応できる原資がないのです。業者によっては末締めの翌々末支払いという60日サイトの業者もありましたが、運送業界ではこれが普通のようです。
一般的に、派遣会社などの支払いでも日払いがありますが、満額の70%を前払いして、残金を通常の月払いの日に支払うというケースが多いかと思います。
軽貨物の場合でも、満額でなく、必要経費を引いて一部を支払うケースが多いと思います。筆者が経験したルート便の業者は、前払いの場合10%減額されました。これはかなり珍しいケースです。

■シフト制
スポット便のような単発物でない限り、荷物が365日動く配送の場合、1ヶ月先のシフトを申請して、配送業務に穴が空かないようにドライバーの出面を調整します。現場によっては希望する曜日に休めないこともあります。筆者がルート便の仕事を辞めたのは、希望するシフトを拒否されたことも理由のひとつです。
物流の世界では、宅配便やネットスーパーの配送のようなBtoCの仕事は休みがありません。365日稼動しています。一方、企業便のようなBtoBの物流の場合は、土日祝が休みであることが多いでしょう。

■経験事例
アマゾンの荷物配送同乗体験
2年ほど前から、アマゾンは自社でアマゾンの荷物の配送を始めたようです。配送業者に聞くと、当時多くの関係者がアマゾンの配送を潜入体験したようです。当時の結論は、荷物の半分も落とせない(宅配業界では荷物を配達できたことを「落とせた」「落ちた」といいます)状況だったようです。ですから、アマゾンの自社配送はだめだと判断したようです。しかし、さすがアマゾンというべきか、改善を重ねて配完(配達完了)率を90%近くまで高めたようです。
ビジネスという点でも配送ドライバーによってはかなり稼いでいる人もいるようです。筆者は機会があり、川崎でアマゾンの荷物を配送しているデポで3日間の同乗体験をすることができましたので、レポートします。

アマゾンの荷物は当初、佐川急便も配達していましたが、運賃の値上げ交渉で決裂して撤退し、その後は日本郵便とヤマトによる配達が続いています。しかし、ヤマトの労働環境の問題もあり、ヤマトはアマゾンの荷物の量を制限しています。そのような中、アマゾンは本気で自社配送を実施し始めました。
アマゾンの荷物は他の宅配便と違って、代引きや集荷がないから楽なため、アマゾンもそれなりの配達量を求めているようです。

(1)同乗1日目
(アマゾンの下請けであるデリバリープロバイダーと契約している運送業者の委託ドライバー)
この日のドライバーは専門のルートを持たずに、休みのドライバーのルートを代行で配達するのを専門にしている人でした。フリードライバーというそうです。
ドライバーが最初にすることは、アルコールチェック。次に担当エリアの端末などを受け取って、担当コースのカゴ台車を車の後ろに持ってきて、荷物を積み込みます。
この際、ドライバーによってやり方がいろいろあります。この日のドライバーは荷物から伝票は剥がさず、住所と時間指定を見ながら、大まかに分類していきます。夜の時間指定荷物は積み込みません。次に地図を見ながら、だいたいの走行コースを想定して積み込みます。その時、地図にマーカーで印を付けていきます。伝票を剥がして分類し、地図を見ながらルートを決める人に比べ、積み込みから出発までが早いです。
この日のエリアは比較的広かったので、最初に配達し難い高台の住宅を攻めました。仮にその日の荷物が残った場合、他のドライバーに助けてもらうこともあるので、難しいエリアを先に終わられておくそうです。元々が地図を見て配達順を決めるタイプではないので、途中で地図を見ながら臨機応変に次の配達先を決めていきます。不在の場合は地図にそれと分かるマークを付けて、再配達の電話があった場合に備えます。時間があれば再訪問することもあります。
大体午後2時ころにいったんデポに戻り、2便で来る荷物を待ちます。2便の積み込みは朝と同様です。
ほぼ昼間の配達が終わると、できるだけ再配達の荷物が残らないように、再配達依頼がなくても、夜の時間指定を配達しながら、再訪問していきます。ドライバーの多くが翌日に残す再配達の荷物を1桁になるように頑張っています。そうしないと翌日の荷物が増えていくからです。
最後に伝票を整理して責任者の承認をもらって終了です。走行距離は約40km。

(2)同乗2日目
(デリバリープロバイダーと直接契約しているドライバー)
この日のドライバーはこのデポのオープニングのメンバーで、オープニング当初は夜10時過ぎまで配達していたそうです。自分のコースを持っているので、エリアを熟知しおり配達速度が速いです。オープニング当初の癖だそうですが、車を降りると必ず走ります。佐川のドライバーもよく走りますが、あれは走らないと配達が終わらないからだそうです。1日目もこの日も筆者は助手席から降りることありませんでした。地図を見ながらサポートするだけです。基本的には配送エリアの住宅地図をコピーしたもの(ラミネートしてある)を見ながら目的の家を探します。アマゾン商品のリピーターであればドライバーの頭に入っているので、配達も早いし、在宅かどうかも検討がつきます。また宅配ボックスの有無も熟知しています。あるドライバーのエリアは、9割がリピーターだそうです。
この日のドライバーは筆者が同乗していたので午後便の後デポに戻りましたが、普通は再配達の電話をエリア内の某所で待つそうです。委託ドライバーなのでガソリンも自分負担なので、無駄に動かないようにしているようです。
走行距離は約30km。

(3)同乗3日目
(デリバリープロバイダーに派遣会社から派遣されているドライバー)
この日のドライバーは専門コースを持たずに1日目と同じように人のコースを代行で走ることが多いようです。しかしオープニング当初から稼動している人なので、エリアを熟知しています。この日の後半は筆者も配達や端末操作を体験しました。宅配ボックスもいろいろな種類があり、一つ一つ教えていただきました。このドライバーも伝票は剥がしていくタイプで、町会毎にまとめ、配達完了、不在毎にまとめてクリップで留めておきます。配達完了も直接手渡し、宅配ボックス、ポストに3分類します。このドライバーもなるべく再配達を残さないように、期待が持てそうな家を再訪問しました。結構落とせました。これはある種の嗅覚ですね。
最後に伝票を整理して責任者の承認をもらって終了です。走行距離は約30km弱。

3日間とも、配達した数は約100個余りです。

いま、アマゾンはこの配達方法を全面的に改善しようとしています。それについては追ってレポートいたします。

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