++ ぴのこ日記 ++

旅行や映画などで感じた事や、日々の他愛無い出来事を記録したいなぁ~っと思ってます。
最近はF4関連が少ないです…。

「パンツの面目ふんどしの沽券」

2008年06月07日 | 書籍
  発行:筑摩書房
  著者:米原万理

米原万理さんの本を読むのははじめてでした。
タイトルのインパクトに惹かれて思わず買ってしまったものです

それに私の祖母はパンツをはいたことがありません。
そうです、ずっとおこしなので…  もちろん今もですよ

そんな事もこの本に惹かれた要因の一つかもしれませんね。

ただの興味本位で読み出しましたが
       う~む、奥が深い  

どんどん壮大な話になっていって、どんどん引き込まれました。
なんだかパンツを見ると感慨深い思いさえ込み上げてきますもん…
また著者の幼稚園時代のお友達の話に本を読みながら吹き出しちゃいました。
子供の好奇心や探求心ってすごいなぁ~って

パンツのルーツから日本人のルーツまで
本当に最後まで興味深く読ませてもらいました

それと…
本来の話とは少しかけはなれますが印象的な部分がありました。
エドワード・シルベスター・モースの言葉が紹介されていました。

「 わが国で人道の名のもとに道徳教育の重荷になっている善行や品性を
  日本人は生まれながらに持っているらしい… 簡素な衣服、整頓された家、
  清潔な環境、自然およびすべての自然物に対する愛、簡素で魅力的な芸術、
  礼儀正しい態度、他人の気持ちに対する思慮…
  これらは恵まれた階級の人々だけでなく、
  最も貧しい人々も持っている特質である。」

「 日本人は世界中でもっとも自然を愛する、
         最も優れた芸術家であるように思われる。」

「 日本人の芸術的性格はいろいろな方法で
  ―ささいなことであっても― 示される。
  たとえば子供が誤って障子に穴をあけた場合、四角い紙片を貼るかわりに
  桜の花の形に切った紙を貼る。」

日本人としてはとても嬉しい言葉です。
確かに祖父や祖母の事を考えると
エドワード・シルベスター・モースの言葉に全てあてはまるように思います。
一方で、今の私達は明らかにあてはまりません…。

この本は、いろんな事を私に教えてくれました。


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