Sliding Cafeマスターのブログ

模倣

先日から初心者(楽器をはじめて5ヶ月くらい)の学生さん5人をレッスンしてあげているのですが、レッスンしていてまず思う事・・・やっぱりトロンボーンって難しいのねぇ。。。もちろん、どんな楽器でも習得するにはある程度時間はかかるものですが、トロンボーンは特に一番最初の段階が難しいように思います。初心者がトロンボーンらしいきれいな音が出せるようになるまでには非常に時間がかかります。何も考えずただ闇雲に練習していると、たいがい楽音とはほど遠い非常に不快な音しかしないものです。

初心者の段階においては、とにかく上手い人の真似をすること。これに尽きるのではないかな。真似るということは、上手い人の演奏を自分の耳で注意深く聴き、また自分の音と比較し、どうすればその人と同じような音が出せるのかを自分の頭で考え、身体のセッティングを自分自身で修正、実践するということです。指導する側が言葉で間違いを指摘してあげることも大切なのですが、やはり基本は「真似」だと思います。つまり真似る能力が高い人は当然楽器の上達も早いということですね。

作曲、編曲の習得においても、他人の作品を真似るということはとても有効な学習方法だと思います。この場合は、録音された他人の作品を耳で聴いてそっくりそのままコピーするということ。これが最も効果的。市販されているスコアを読むのも勉強になりますが、やはり自分の耳で集中力をもって細部まで聴き取る努力をすると、ただスコアを読んでいるだけではわからない発見があるものです。さまざまな音楽ジャンル、スタイルをコピーしていくうちに、だんだんと自分の中で熟成され(肥となり)、自分というフィルターを通して自分なりのオリジナリティーが出せるようになるはずです。

いわゆる「パクリ」と言われる、確信犯的に他人の作風を真似る行為と、他人の作品を模倣していくうちに長い年月をかけて自分自身の中で熟成していったものは全く別次元の世界だと思います。

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コメント一覧

マスター
acarranger

やはりsatonuさんとなんらかのつながりがあったのですね。
ホント、世の中狭いものです。

僕自身、トロンボーン上達の過程においては、ほとんど全てが模倣といって良いくらい、とにかく物真似で学びました。ある時期は向井さん、またある時期はワトラス、フォンタナ、J.J.ジョンソンなどなど。やっぱり物真似は基本でしょう。
acarranger
およよΣ(・・ )!?
satonuさんって・・あのsatonuさん???
(てか会ったことないけどw)
まさかマスター先輩のブログに出没されるとは!!
(マスター先輩は、僕が在京時、語り出すと夜が明けるほどお世話になり、僕がボントロに手を染めるキッカケとなった方です)

>マスター先輩
僕は当時「マスター先輩の真似をするのが一番手っ取り早い!」と思って、構え方、スライドの持ち方や操作の仕方などをコピってました(^ ^)
(勢い余って話し方のモノマネまでw)
僕の出身音短大の専攻生より遥かにスムーズで卓越した演奏技術を持っていた先輩は、最良のお手本でしたねぇ。
satonu
ありがとうございます♪
あ!いや、そんな、こちらこそ、
知りませんでした
お恥ずかしい~
テレビ番組やゲーム音楽ですね、
了解いたしました(といっても、
それを聴き取れる耳は持っていない
ソロアルバム、期待してます。
時間はかかってもいいので、
マスターの納得のいくいいものを
作ってください。
忙しい中、ありがとうございました。
マスター
satonuさん、お久しぶりです。

トロンボーン頑張っておられるようですネ。レッスンも受けられているとは、なかなか本格的ですねぇ。頑張って下さい。


>マスターの音、まだ、聴いていませんでしたCD、どこで買えますか

コレはイタイところをつかれました。。。
僕のトロンボーンの音は、時々テレビ番組から流れたり、ゲーム音楽などに入っていたりはするんですが、ソロアルバムという形ではまだ世に出していないんですよねぇ。ソロアルバムを出したいという気持ちは何年も前からありながら、忙しい事を言い訳に今まで自分の作品を世に出す行為は怠っていました。でも、自分自身このままではいかんよなぁ~という気持ちはありますので、近い将来必ずソロアルバムは作ります。もうしばらくお待ち下さいネ
satonu
はいっ!初心者ですっ!!
こんにちわ~、マスター。
久々、ワタシのコメントできる記事です(笑)
ワタシはレッスン受け初めて1年と5ヶ月。
おっしゃるとおり、自分で聴いても、
不快な音ばかり、
よくぞ先生、我慢して聴いてらっしゃると思うくらいです。
『上手い人の真似』・・・マネしたい人は
たくさんいます、いすぎて、イメージだけが暴走してしまって、足元が見えないくらいです。あはw
これではまだまだ「憧れ」という段階で、考察や修正、実践ははるか遠い段階のような気もしますが、いつかは「真似」らしきこともできるのでしょうか?

・・・・などと考えていたら、

マスターの音、まだ、
聴いていませんでした
CD、どこで買えますか
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