安静にしている時は、ほとんど麻痺を自覚しなくなったので、「おっ!これは回復してきたか?」と思って鏡を見てみると、相変わらず顔はひん曲がっていて、左顔面は全く動きません。左顔面はシワを作ることができず、まるで能面のようです。回復の兆候はまだありません。
もちろん唇は全く振動せず。振動以前にアンブシュアの形を作ることすら出来ません。金管楽器を演奏するための正しいアンブシュアを形作るためには、唇周りだけではなく、顔面の12(左右あわせると24)種類の筋肉の微妙なバランスと力加減によるので、左顔面の神経が完治したとしても、唇を振動させて高度な演奏コントロールができるようになるまでは、大分時間がかかるかもしれません。
神経障害の影響で、首がコリます。日替わりで右と左が交互にコリます。また、顔面麻痺を発症すると、麻痺している側の鼓膜の振動を脳に伝える耳の中の小骨の動きを制御する神経も破壊されるため、左耳から聞こえる音がもの凄く大きく感じます。完全にリミッターが外れたみたいに音がダイレクトに突き抜けて来ます。
安静に過ごします。
